オモコロのCOCORO

2022/2/18~2/21の日記

 2/19で30歳になりました。いよいよ三十路やで。

 20歳からもう10年経ったと考えると早いようだが、その間色々あったので「あっという間」というイメージでもないな。自分で言うのもなんだが、20歳当時から老成していたし、「今時の若者の流行がわからなくなった」というあるあるネタもそれほど刺さらない。そもそも若者の流行を理解していた時期が一瞬もないので。

 というか65歳定年とか70歳でも現役とかが当たり前になった昨今、30歳って普通にまだ若者の枠に入るんじゃないのか。18歳成人からの40歳まで若者と言ってもいいのでは? 日本人はサイヤ人になりつつある。

 週末は色々あったが、ほぼオモコロに費やしたのでそこだけ触れておこうかな。


 これ、本当に凄まじかった。誇張抜きで涙出るほど笑ったし、キッチンでしゃがみ込んでしまった。どんな状況でも笑えるオモコロチャンネルの動画として「じゃれ本」シリーズを今までトップに置いていたが、間違いなくこれがダントツ1位だわ。

 普段はやりたいことをやって言いたいことを言っている(ように見える)オモコロチャンネルだからこそ、コントロールを他人が握った時のギャップが大きくなって笑えるのかもしれない。いや、この内容は誰がやっても面白くなってしまうだろうけど。

けっこういろんな局面で「AIのべりすと」を使った遊びをやっているけど、個人的に引っかかっているのは、こういうAI出力の荒唐無稽さというのは一種の「失敗」なので、本来に目指している方向とは別のところをピックアップしてしまっているのではないか? ということ。

https://note.com/d_v_osorezan/n/nf158c9324e48

 恐山さんの指摘には考えさせられる。Twitterとかで流行っている「AIが書いた画像・動画」にしても、人間の目には奇妙に見えるからこそウケている。だけど、それってAIの目指す方向としては失敗なんだよな。AIとしては、人間を手本にして、人間が作るようなものを作ろうとしているので。

 しゅうまい君みたいな滅茶苦茶なものは、まあ面白くはあるが、そこに人間味を見出すことは難しい。人間に近くなってきたからこそ、不気味の谷のようにわずかなズレが目立つようになってきたのかもしれない。そして、その谷を超える日は結構近そうだ。AIのパラメータをいじることが芸術家の主な仕事になる日が来る。


 ついに。

 以下、イベント内容のネタバレがあるのでまだ観てない(かつ、今後観る予定がある)方は読まないようにしてください。

 ネタバレを書くこと自体どうかとは思うが、まあ映像や画像があるわけでもないし、仮に読んでも楽しみが奪われないような書き方を心がけよう。








 元々のゲストとしては永田さんとARuFaさんの2人だったが、永田さんがオンライン参加となって現場には長島さんと加藤さんが追加された。ギリギリで色々変わって関係者は大変だったと思う。お疲れ様でした。
 コメンテーターとして加藤さんが入ったのはかなり良い仕事だった。長島さんは実況慣れしてない(ほとんど喋らない)し、危うくARuFaさんの負担が大きくなりすぎるところだった。

 以下、プレゼンターごとに感想を述べます。順番は曖昧。

・原宿さん
 ストーム叉焼さんを起用した慧眼はさすが。演技も声もけっこう良くて、オモコロチャンネルにもそのうち出そうな気がする。孤独のグルメパロディとしてもちゃんと作られていて、丁寧なフリからの奇想天外なオチ、意味不明な〆、と原宿さんの面白さがしっかり出ていた。
 この時点で「クイズを出して正解がない」というネタをやったので、まさか同じパターンはもうやらないだろうというミスリードにも(今にして思えば)繋がっていた。

・金輪財雑魚お嬢様(「金輪際」じゃないことに今気付いた)
 技術力たけ~~~。お嬢様、20歳になったばかりでしょ!? 鎧坂さんとか、ちゃんと若い人が模倣でない凄さを発揮している様は気持ちいいな。
 アドベンチャーゲームとしてしっかり雰囲気が作られているところは原宿さんと同様で、細かいところで手を抜かないからこそふざけた時が面白くなるってのは共通の概念なんだと実感する。手を抜くときは極限まで手を抜かないとダメだ。
 そしてまさかの「正解がないクイズ」! ちょっとオチとしては弱かったか。ゲスト側もどう反応していいか困っていた感じ。まあ、過程が面白かったので……。

・たかやさん
 事件が起きた回。恐山さんも永田さんもnoteで反省していた(直接的な言及はないけど)。
 ちょっと手抜きがあったとはいえ、あれも結構時間かかって準備してたはずだし、あれだけでは弱かろうとメイキング映像やコスプレでボリュームを増してたのも構成としては良かったと思う。
 そんであの評価が下されたわけだが、うーん。たかやさんとしては、本気で凹んだわけではなくあそこで帰る方が面白いと踏んだと信じたい。帰らずにネタを披露した場合があれより面白かったか、恐山さんがネタがあった事実を伏せてた方が良かったか、というのはifの話だけども。
 ものすごく頑張ったことを無下にする、というのはオモコロでよく扱われるパターンだけど、無下にしていいのは作者本人だけという暗黙の了解があるように思われる。いや、本人が望んで他者が無下にするパターンもあるとは思うが、今回のように「ゲストは裏側を知らない」という形式だと、批判的なことを言うのにもリスクが伴ってくるのか。

・幕間
 ドリンクとかフードとか。やはり永田さんがいれば……と思ってしまった。長島さんの潔癖なところや、「自分は本気で言っている」と強調するところ、こういう場面だとマイナスに働く。

・山口さん
 最高。山口さんらしさが爆裂していた。

・かまどさん&みくのしんさん
 安定感のあるかまどさんの企画力とみくのしんさんの爆発力、やっぱり良いコンビだ。事前準備派とアドリブ派の噛み合いという点でも良い。
 いや、今回のみくのしんさん良すぎたな。独自の才能すぎる。唯一無二の天才だ。こんな人が世界に何人もいてたまるか。

・夢顎んくさん
 ドリンクバー!俺だ!結婚してくれ!!
 永田さんが「ちょっと面白すぎる」と評するのも納得のビデオレター。記事で溢れ出しがちな狂気はちょっと控えめで、純粋な本人のセンスで笑えた。言葉の選び方とか、ドリンクバー時代の作品を思い出してちょっと懐かしい気分になっちゃったな。
 そしてまたも「正解がないクイズ」。この辺までくると、ゲスト側も形式を無視した回答を出してもいい頃合いなのだろうけど、まあ普通に回答しちゃうよな。普通に回答した方が良いのか、ふざけて書いた方がいいのか、その辺の判断ができないというのもプレッシャーになりそう。

・加藤さん&モンゴルナイフさん&ヤスミノさん
 なんなんでしょうねこれは……。いや面白かったが。これもまあ「正解がないクイズ」になるのか。加藤さんがいないとARuFaさんの負担が大きい。

・OMORO NO COCORO
 最大のネタバレになるので内容は割愛。
 俺は純粋に「良い」と思ってしまった。ゲスト側はああいうコメントを出さざるを得ないし、それによってちゃんとネタとして成立したんだけど、あれに良さを感じない人はいないはずだ。悔しいけど、良い。

みんなが思っているより真っ直ぐな気持ちで私はこれをやっているからな。それがかえって最悪なのかもしれないけど。私はみんなが思ってるよりもバカにしているものが少ない人間なんだ。はっきりバカにしてるものなんて滝沢ガレソとかくらいだ。

https://note.com/d_v_osorezan/n/ncc59a91689a5

 企画者である恐山さんはこう言っている。これは本心だと思う。バカにしながら作っていたら、もっとバカにするような内容にできたはずなんだ。出演者がちょっとふざけたような感じもあったが、それは真剣に手を抜かずやることが照れ臭かっただけで、やっぱりああいうことを真剣にやりたいという気持ちは皆どこかにあるはずだ。

 そういうのに背を向けるのがオモコロでしょ、というスタンスは間違っていないけど、これも目を背けてはいけない面白さの一面なんだろうと思う。


 3000円弱の価値は十分にある良いイベントだった。もう今から次のイベントが待ちきれない。毎月やってくれ。

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