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『プロジェクト・ヘイル・メアリー』2021/12/16の日記

 たこバジルは週に2回は食っているが、「たんぱく質が摂れるローストチキン&エッグ」は初めて食べた。チリソース味でまとまっていて美味しい。これがケチャップやマヨネーズだったら飽きていたかもしれない。

 パンの部分が全粒粉的なやつなのか、食物繊維が16gも含まれてるのもびっくりだ。これと「ゼロキロカロリーサイダートリプル」(食物繊維5gくらい)を合わせれば、1食分どころか1日分の食物繊維をまかなえてしまう。すごいな。もう永久にこれでいいじゃん。

 残念ながら値段の問題があって毎日はとても食えないが(上記3つで800円程度になる)、週に2回くらいなら許されるか。それ以外の日は300円くらいで済ましてるし。


 アンディ・ウィアーの新作SF小説『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。下巻の半分くらいまで一気に読んだ。おもしれ~~~。『火星の人』を火星ジャガイモDIY小説とするなら、本作は遠宇宙ファーストコンタクトDIY小説だ。

 以下、少々ネタバレがあるので未読の人は注意

 『火星の人』では「火星(主人公)/地球」の2軸で主なストーリーが進んでいった。遠く離れた2地点は始め別々の世界として存在しており、苦労しながらも徐々にコンタクトを確立していく過程がエキサイティングだった。本作では、「現在/過去の記憶」の2軸で構成されていて、視点は一貫して主人公にある。難題に挑みながらも徐々に記憶を思い出していく過程が、やはり2つの世界を苦労して繋いでいくような感覚で面白い。

 基本が生物オタクでありながら科学全般に造詣が深い主人公像っていうのは、一般人に受け入れられやすいよな~。生物は物理・化学と比べてハードルが低くて理解しやすい。SFは別に出てくる単語の50%を理解してなくても読めるのだけど、その主人公が得意なものは理解されやすいほうが良いと思う。

 そしてやっぱりロッキー(異星人)の可愛さよ! ここで感じる可愛さというのはやや錯覚的なもので、つたない日本語を話す外国人に感じるような感情と同じなのだが、映像化されたらさぞかし良いキャラクターになるだろうな。というか、挿絵も何もないのでどんなヴィジュアルか全然想像がついていない。俺の中ではつむぎ(シドニアの騎士)のような絵面になっているけど、作中の描写では岩石でできた5本腕のカニに近いそうなので、全然違う。

 SF小説あるある。「これは図がないと理解できないよ…」という構造が出てきても、図はない。


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