失恋の話

この時期になると失恋の話をしたくなる。自分で言うのもあれだが僕は恋多き男だと思う。これを他人に「恋愛体質だよね〜」とか言われようものなら僕は多分これまでにないくらいブチ切れて暴れ狂うと思う。図星だからだ。それに、恋愛体質という言葉の中には嘲笑が含まれている。尊敬の念が足りてない。尊敬の念を込めて「愛に生きる男」と読んでほしい。

そんな愛に生きる男は約3年前、地元が同じ女の子に恋をしていた。2人で下北沢で古着を見たのが確か初デート。朝まで電話する日もあったり、そのとき流行りの映画を見たりした。2人で江ノ島にも行った。江ノ島からの帰り道、僕は告白をした。
振られた。

シンプルにタイプじゃないと言われた。ストレートを超えてデッドボールだ。どんな人がタイプなのか尋ねたら菅田将暉だと言っていた。おっと自打球。そのまま少し話していたら向こうから縁を切ろうと言ってきた。うん、ゲームセット。雨天コールドだ。

僕はすぐ女友達に相談した。長電話で話を聞いてもらった。その友達を好きになった。僕は愛に生きる男だから。

でもこの時僕は思った。「刷り込みじゃねぇか!」と。鳥などの動物が生まれて最初に見た物体を親だと思い込むという刷り込み。振られて最初に優しくしてくれた人を好きになっちゃってんじゃん!鳥類の雛と同じじゃん!恥ずかし!!

ここまでの出来事に題名をつけようと思う。江ノ島に行く前、2人で観た映画のタイトルを少し借りる。

刷り込みみたいな恋をした。

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