見出し画像

Amazonのペーパーバックに挑戦してみた!

 どうも。ぼっちBL書きの冬木です。
 世間では、一次創作BLのお祭り(ですよね?)秋のJ庭の情報が飛び交っている昨今。いいなー、楽しそうだなー。紙の本、憧れるよねー。と、旧Twitterでの皆さまの新刊情報などを楽しく拝見していたのですが。

 ふと、そういえばKDP(Kindle Direct Publishing)って、日本でもペーパーバック出せるようになってたよね。と思い出したのです。
 確かまだ最近のことだったと思うのですけれど(調べたら2021年10月からだった)いつの間にかKDPの自分の本棚に、ほれ、ここから言う通りにやればペーパーバックが出せるよ!的なボタンが出現していたのです。
 その時に、へえ、どうやるんだろう? って興味本位でやりかけたのですけれども……。チンプンカンプンで早々に挫折。(プラチナでやってみた)
 結局下書きのまま放置していたのを、もう一回見てみたのですよ。そしたら。。。
 あれ、最初よりずっと簡単になってる! テンプレートある! え、出来そう?
 と、なりまして。あとは気がつけばズブズブと本作りの沼に……。

 私のようなぼっちオタクには、ぶっちゃけ同人誌作りはとてもハードルが高くてですね。自分のこだわりを詰め込んだ(自己満)な同人誌を作って、イベントに参加して……。なんて妄想はしても、現実問題として、無理。絶対無理。なのです。
 一番のネックは、在庫を抱える恐怖と印刷代ですよね。あと、知識もない。

 家族と暮らしているので、段ボール(同人誌在庫)の山を見て、何それ?って聞かれたら軽く死ねる。腐女子って何?って真顔で返してくるタイプの男しかない我が家 (笑)。
 まだまだこれから進学費用のかかる息子たちを抱え、私財 (※へそくり)を投じてBL同人誌を作るほどの勇気も覇気もない。

 そんな私にぴったりじゃね? と勝手に啓示を受けたわけです。

 なので、実際作ってみての感想というか、私が感じたペーパーバックのメリットデメリットを書いておこうかな。と思います。
 ペーパーバックってどんなの? ってちょっと興味のある方も、良かったらご参考までに読んでみて下さいね。(タイトルを見て、具体的な『ペーパーバック発行の手引き』みたいなのを想像された方ごめんなさい💦)


メリット * 自己負担費用は0円、在庫管理も不要。

 同人誌を作る。となると、当然ですが印刷代がかかります。
 本当に「薄い本」だったらまだ良いですが、頁数が多いほど印刷代は高くなるので、小説本で長編タイプ(私はこれ🥲)にとっては、結構な金額になってしまいます。そして、部数が少ないほど一冊当たりの単価は上がります。
 新刊出せば飛ぶように売れる人気サークルさんじゃない限り、たぶん赤字。時間かかっても完売すれば、ようやくトントン。印刷代だけでね。
 でも他の必要経費とか考えたら……。だめだ! そこは考えるな! な世界だと思います。
 100部とかでも躊躇するような私では、在庫抱えて、印刷代の請求書の金額に恐れ慄く未来しか見えない。。。

 でも、そこは皆さん趣味として(何するにしたって、生きてるだけでもお金はかかるもの)、儲けとか考えずに楽しんでいるのだと思います。
 私だって、米津さんに掛かる出費は生きてく上での必要経費!と割り切ってるしね……。
 なので、買う側は同人誌たっけ――!って思うかもしれないけど、買う方は100円、200円の違いでも、売る方にとっては万単位(部数にもよりますが)で影響が出る価格設定。
 大好き! これからもその人の本が読みたい!と思われる作家さんがいれば、今回も本出してくれてありがとう! と、拝みながら買いましょう。

 と、話がそれましたが、その点でいえばKindleのPBは発行にかかる費用は0。
 もちろん本を作って売るには印刷代、手数料等かかりますが、それは全て売れたら発生する仕組みなので。(現物確認のための見本誌代とかその送料はかかりますけど)

 その上、判型は好きに選べて、オリジナルの判型でもOK。
 白黒であれば、文庫本サイズでも、雑誌サイズでも、オリジナル判型でも単価は同じ。(ある程度以上の大きさや中身もカラーの本とかは、また別の料金設定みたいですが)

 なので、今回は素敵なイラスト表紙の『リセット』なので、大判上等! とA5判の148×210㎜サイズで出しました。

 そして購入されれば、そのつど印刷・製本して発送してくれる。というシステムなので、当然在庫は0。電子書籍と同じで、原稿を提出してレビュー(審査)が通れば販売開始され、あとは全部Amazonさんに丸投げ。
 発送も、在庫管理もしなくて良いのです。

 すごいよ、Amazon。ありがとう!

 と、ここまではメリット。
 もちろんデメリットもありまーす。

デメリット * コストが高い。けれど、仕上がりは『ペーパーバック』クオリティ。

 本の制作、発売に関するコストは全部本の売価に反映されるため、最低価格の設定すでに高い。。。電子なら、最低価格は250円(※販売プランによる)だったかな? ページ数に関わらず一律で。

 一購入ごとに印刷・製本して、発送。というシステムなので、そりゃ仕方ないよね。とは思います。
 そしてページ数が108頁超えるとその頁数分、印刷コストが上乗せされていくので、(これはきっと印刷所に頼んでも同じかな?)分厚い本ほど高くなる。
 判型が小さいほど一頁当たりの文字数も少なくなっちゃうので、不思議なことに文庫本の方が、大判サイズより高くなるという現象がおきてしまうのですよ。。。

 なので、今回私は印刷コストを削減するため、大きな頁に、読みにくくならない程度に詰め込んで、(それでも私なりに、改行位置とか、改ページの位置とかにも拘りがあったりするので、この辺りが限界なのですけども) 
 で、『Reset』のペーパーバックの価格は1870円(税込)となっております。

 さて、ここでこの価格は一般的に見て、高いのか、妥当なのか。というお話になってくるわけです。
 普通に書店で売ってる本の値段と比べて、268頁のA5判の小説本が1870円なら、きっと高くはないのだと思います。(今ここで中身のクオリティはつっこまないでね……)
 同人誌だとしても、小部数ならそれくらいかな。

 でも、これ、『ペーパーバック』なんですよね……。

 そもそも、『ペーパーバック』というのは、
ペーパーバック: paperback)もしくはソフトカバー: softcover, softback)とは、安価なに印刷され、ハードカバーの様に厚紙による表紙を用いていない形態ののことである。並製本(なみせいほん)、仮製本ペーパーカバーともいう。(引用元・Wikipedia)】――なのです。

 ソフトカバーで、カバーも無し。という廉価本の形態でこの価格。
 表紙は光沢のありなしが選べるので、光沢なしの方が安っぽさは軽減される気がしてそっちにしましたけど。うう、カバー掛けたいよお。ってなります。
 ぶっちゃけ表紙の印刷のクオリティは、そこそこ。印刷技術的には低い方かも。(※あまり詳しくないので素人意見です)
 本文については紙質とかインク、紙質、印刷は遜色ないです。紙色はクリームと白が選べて、私はクリームにしました。

 ま、それらは全部分かった上で発行したので、別に文句はないんです。ただ、購入者の方がこれを高いと思うか、妥当と思うかは、……わかりません。

 ――と、ここまで書いてから、発覚したことがあります。
 このAmazonのペーパーバック、自分用や献本用に著者用コピーというものがありまして、それは印刷コストと送料のみで、販売にかかる手数料はかからないので、販売価格よりお安く入手できます。なので、てっきり冊数制限があると思っていたら、……無かった。
 そしてなんと、再販も可能とのこと!
 え、じゃあ、自分で買って自家通販できるってこと? イベント売りも! 
 なんと著者も好きな量買えるし、何冊買っても単価は同じ!(送料は変わるけど)なのです。

 計算してみたら、Amazonより少しお安く頒布できそう。
 ということで今、boothさんでショップ開設しよう!モードに入ってます。
 他の作品もおいおいPB化するつもりだったので、まとめて買ってもらえたら送料も一回分で済むし。
 何より、カバー付けたりできるんじゃね? あ、でも単価上がっちゃうか……。
 ふむ。ちょっと考えてみよう。そうしよう。

 もちろんAmazonの方が便利だし、早いし、プライム会員は送料もかからないので、そっちで買っていただいても全然ありがたいです!

 ということで、このあとの次第は、次回Boothショップ開設編へと続きます!
 


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?