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2022/11/25─戸締まりの映画

『すずめの戸締まり』を観てきました。

以下ネタバレを含みます。
ただ、微ネタバレしてでも伝えたいこともあるので、段階を追ってネタバレしたいと思います。

ネタバレ度0.5:前情報で言われているレベル

色々なところで周知しているように、地震の描写が出てきます。
(シアター入り口でも張り紙が掲示されていました。)
それも「出てくる」というより「出まくる」ので、少しでも地震に関する描写が嫌であれば観るのはおすすめできないと思います。



ネタバレ度1:前情報から予想できなくはないレベル

明確に3.11の描写が出てきます。辛くなってしまう人は観ないほうがいいかもしれません。
また、心が弱っている人も観るのは気を付けたほうがいいと思います。



ネタバレ度10:全部話す

ネタバレを気にする人はもういないとして、何も気にせず書きたいと思います。

※映画を見たあと、このラジオとそのコメント欄を見たうえで、今考えている感想を書いてあります。個人的にも発見が多くあると感じられ、やはり他人の感想は聞きたいなと思いました。
天気の子の時みたいにまた完全ネタバレラジオ聞きたいですね


感想としては、「また違う尖り方を……!」「ロマンス要素少なっ」という感じ。

「君の名は。」や「天気の子」と同じように、「ボーイ・ミーツ・ガール ✕ 天災」という軸は同じだけれど、そこで扱う災害を地震、ないし3.11にしたというのはかなり挑戦的。
加えて、主人公のすずめは甚大な被害を被っていて、その過去と向き合うことになる。
ここ書いていて思い出したけど、愛媛にいた時「母親は病気で亡くなった」って言っていたような気がする。過去の記憶を押し殺した結果……?
この状況から草太を追って過去を思い出しながら被災地に向かうすずめに感情移入できるので、震災に関わっているという情報を出さない良さもあると思います(申し訳ないけど自分も少なからず忘れており、思い出しながら観られたので)。

そんな、言葉を選ばず言えば「重い」物語になりそうなテーマであってもいち作品として成立しているのは、一種の「軽薄さ」が見られるからだと思います。それをほぼ一人で担っていたのが芹澤です。(芹沢あさひではない)

見た目も軽薄なら、言動も軽薄。

エンドロールを見ながら、立教大生らしい見た目(怒られそう、でも監督もイメージ持ってるからここにしたと信じてます)だと思い返してました。ホームページで顔が見られます。

言動に関しては、高校生がわかりそうもない懐メロを流したり、眼の前でタバコを吸ったり、ケンカ?直後にそれについてガンガン踏み込んでいったりと、とにかく軽薄。もしくはデリカシーがない。

ただこの芹澤が深刻に思い詰めるような性格だと車中は地獄のような空気だっただろうとも思うので、やはり救いになるのかもしれない。


カッコつけてない感想も言っておくと、ストーリーはけっこう雑?という感覚も少しありました。自分が理解できてないだけかも。

ダイジンの考えていることが見終わってもわからないのは少しモヤっとしました。あえてわからないようにしているとしたら、神様、ないし天災はそれくらい人が理解する、どうにかすることはできないということを示唆しているのかも?単純に要石という檻から出られてはしゃいでいるとも言える?

あと、けっこう突っ込めるところもある気がする。
東京でミミズに乗ったあと、手を離すと掴めなくなるかとおもいきや1人で乗れてるシーンもあったし、環(たまき)さんが気持ちを吐き出すシーンは、右大臣?が出てくる理由とか反応とかがいまいちわかりかねたところはある。
それはそうとサントラの「Tamaki」、イメソンの域を超えたイメソンで笑っちゃいました。良い曲です。

まあでも突っ込めるところもあるけど、総じて私としては非常に満足できました。正確にいえば、もう一回見たくなっているので満足できていないかも。

買ったまま積んである小説を読んで、理解を深めてからまた観たいと思います。

追記(ネタバレ終わり)

IMAX、すごいのはわかるけど押しが強すぎ
最後に意見・感想を要求してくるのは流石に真顔で笑っちゃいました


追追記

ここまで書いたあと、各種インタビューやコラムを見ていて、なるほど~というところがめちゃくちゃありました。
書き足したり直したい気持ちもありますが、初見時の感想を残しておきたいなと思い、手を付けないでおきたいと思います。

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