何故人はSNS投資詐欺に騙されるのか?(心理学)

①社会経済的地位
②有能そうな人
③その場の支配力

①皆さんミルグラム実験って知ってます?
まず実験参加者は白衣を着た学者役、教師役、生徒役に分けます。そして生徒が出題された問題を間違える度に電気ショックを教師役が流します。そして電気ショックは生徒役が間違えるたびに大きくなり、教師役が生徒役が苦しんでいるから止めてはダメかと学者役の人間に発言するが学者は「この実験を続けてくれといいます。」すると多くの教師役の人間は生徒役が死亡するまで電気ショックを流し続けました。(実際には生徒役は演技をしていて死んでいません)
ここから人間はなんて残酷なんだと思うかもしれませんが違います
人間は「社会経済的地位が高そうな人間に促されると自分の思考を放棄する」ということを確かめるための実験でした。

②人間の受け取れる情報には限度がある
人間の脳は石器時代からほとんど進化していません。例えるならwindows95のまま現代のデータ処理をさせているのです。
したがって人間は石器時代から受け取れる情報量は増えていないのにスマホによって自身の受け取る情報量は今も増加し続けているのです。ではどうやって人間は情報はさばいているのか  
答えは簡単です。
人間にもともと備え付けられたオートパイロット機能を使うのです。①のミルグラム実験の話に戻りますが人間は情報過多になってしまった社会で「専門家らしき人に従ってしまいます。」
その人の知識が本物で有能かどうかを確認する時間的余裕も脳のリソースも現代に暮らす私達には残されていないのです。
余談ですが人間が有能そうな人間に見られる顔というものが存在します。
具体的には顔が丸くなく、頬骨が高くせり出し、顎がガッシリしている眉毛と目との距離が狭い顔です。

③支配的・自己本位・単刀直入・決断力
横暴で支配的な人間は通常嫌われますよね? 
例えば友達が自分の友達と話している途中にスマホを弄り始めたら内心あまりいい気分にはならないでしょう。
しかし、その人が周りの人間から有能だと判断され社会的経済的な地位があると認識されている人間は他人から更にこの人は頼れる人間なのだと思われてしまうのです。
例えばプーチンの上半身半裸のネットミームがあれほど流行っているのは独裁国家における支配力を表現するためかもしれません。
更に言えば男性が病院の医院長や飲食店の店主をしている場合の広告に腕を組んでいる写真が多いのはこのためかもしれません。

まとめ
近年のNISA拡充による投資ブームと成人年齢の引き下げに伴い投資詐欺は増えていくでしょう。
人間は本能として皆が権威に弱く自動的に服従してしまいます。たとえそれがハリボテの権力、支配力だったとしても周りがそう判断してしまえば結果的に支配力を持ってしまうのです。しかも人間には周りがそう判断するんだからと自己の認識すら歪めてしまいます。加えて今の私達の社会がスマホによって高度な情報化社会になったことで何が正しい情報で何が誤った情報なのか判断を下す時間的余裕も脳のリソースも残されていません。
つまるところ「自分で調べて自分でやる」というのが重要で他人に流されてはいけないということなんでしょうね。だからといって何もしないというのが最も悪手だと筆者は思います。          Fin


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