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ディシジョンツリー分析における意思決定原理

ディシジョンツリー分析においては、
【意思決定原理】に
・期待値最大化原理(期待値を最大化する)
・マキシ・マックス原理(ベストケースを最大化する)
・マキシ・ミン原理(ワーストケースを最大化する)
・期待効用最大化原理(期待効用を最大化する)
・期待値と標準偏差の2軸の効用関数(2軸の効用を最大化する)
・赤字回避(赤字となる恐れのある選択肢は選ばない)
のいずれを選択するかで、選択されるストラテジーが変わってきます。

通常、
管理会計におけるディシジョンツリー分析では
✅期待値最大化原理
ミクロ経済学におけるディシジョンツリー分析では
✅期待効用最大化原理
ファイナンス理論におけるディシジョンツリー分析では
✅期待値と標準偏差の2軸の効用関数
が用いられます。

期待値最大化原理に基づく場合のストラテジー

画像2

Stocks: 20.2
MF: 18.2
Bonds: 20
⇒ Stocksを選択

マキシ・マックス(最大値最大化)原理に基づく場合のストラテジー

Stocks: 70
MF: 53
Bonds: 20
⇒ Stocksを選択

マキシ・ミン(最小値最大化)原理に基づく場合のストラテジー

Stocks: -13
MF: -5
Bonds: 20
⇒ Bondsを選択

期待効用最大化原理に基づく場合のストラテジー

効用関数を「 U=±|π|^0.5 」と仮定すると、
Stocks: 5.5
MF: 4.3
Bonds: 4.5
⇒ Stocksを選択

期待値と標準偏差の2軸の効用関数に基づく場合のストラテジー

効用関数を「 U={E*(50-σ)}^0.5 」と仮定すると、
Stocks: 13.1
MF: 19.5
Bonds: 31.6
⇒ Bondsを選択

赤字回避

Stocks: -13
MF: -5
Bonds: 20
⇒ Bondsを選択

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