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タイの宝くじのシステム

Q.タイの宝くじのシステムについて教えて下さい。

A.
タイの宝くじは、「The Government Lottery Office สำนักงานสลากกินแบ่งรัฐบาล = 宝くじ管理局」管轄の登録業者制です。街の「売り子」は、通常自分では登録しておらず、「元締め」から仕入れています。宝くじ管理局からの仕入は、登録と事前予約が必要なうえ、「500枚以上100枚単位」(@70バーツ)でしか買えないからです。元締めが宝くじ管理局に返品することはできませんし、売り子も元締めには返品できないのが通常です。

タイの宝くじの定価は1枚80バーツです。売り子は、最終的な売れ残りリスクを背負わされているので、売り切るのに必死です。売れ残りから大当たりが出る可能性もありますが、人生そんなに甘くないのを彼女たちも知っています。タイの宝くじの還元率は60%、日本は46%です。@72バーツで仕入れても、@80バーツでしか売れず、売れ残りの期待値による評価額は@48バーツなので、売れ残れば大損です。儲かるのは胴元ばかりなり(下記の写真=「宝くじ管理局」の立派なビルを見てね)。

タイの宝くじは、定価より高く売ると逮捕されるのが建前ですが、同一番号の2枚以上のセット(当選金額を倍増させるため)は、定価の枚数倍以上の価格で売られているのが実情です。

1等賞金は、600万バーツ(約2,100万円)。下の写真の「2|12」と書かれたピンク色のタグは、「2枚セット|賞金12百万バーツ」という意味です。このおじさんは1等×2枚 当たっています。

月2回の発売で、抽選日は1日と16日。オンラインで当選番号が確認できますが、まれに数字が間違っているので、複数サイトでのダブルチェックをお勧めします。

http://news.sanook.com/lotto/
http://lotto.mthai.com/

換金は「Government Savings Bank ธนาคารออมสิน = オームシン銀行」の窓口で行います。税金の5%もこのときに支払います。高額当選者は別途確定申告も必要です。なので、実質的な還元率は、日本と大差ありません。

なお、タイ人も「残り物には福がある」と考えるようで、宝くじは最終日(抽選日当日)によく売れます。数字を選ぶのが面倒臭いという話も😅

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