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リアルアラサー杯mini における規制について

はじめに

2024年 2月10日(土)11時~

関西 大阪  難波近郊にて 
リアルアラサー杯 mini(交流会)
を開催予定の さばえ と申します。

詳細はこちらをご覧下さい。見るだけでもありがたや・・・
エントリーも上記ページより行えます。

まだまだ参加者を募集しています。
賞品もささやかではありますが、昔の遊戯王が好きな方には刺さるであろう、珍しいものや限定品を用意しました。

(是非、GoatFormatプレマ や月の○スリーブを入手して帰ってください!!!)

0503環境の大会を行う予定ですが、ガチガチのものではなく、"楽しいやりとりのある遊戯王"を目指して必要最小限のルール整備を行っています。

その規制理由や、お時間のある方向けに、主催のお気持ち表明を書き殴りました。よろしければどうぞ。

各カードの規制理由

サイバーエンドドラゴン

うぅ・・・羊たちの市民権を取り戻すんだ・・・っ

インパクトも強く、当時の05環境を定義づけるカードである為、独自規制を行うにあたり、一番悩んだ1枚です。

今回規制する他2枚と違い、このカードを用いたワンキルには、《クリボー》や《威嚇する咆哮》など、デッキ構築段階から介入する手段が多く存在します。
また、相手がワンキルのキーカードを揃えられていない前提ではありますが、早期にライフカットを行い《デビルフランケン》のプレイを縛るといったプレイングの介入もあります。

確率の問題もあります。
《デビルフランケン》《リミッター解除》《ハリケーン》の3枚がワンキルのベースカードとなっています。
初手~数ターンで3枚のキーカードがそろう確率は意外と低いと言われています。
ただ、《壺・施し》《大嵐》《巨大化》《遺言状》等も考慮し、特化すると更に確率は上がりますが・・・

https://keisan.casio.jp/exec/user/1644422308

しかしながら、ある程度の確率で繰り出されるワンキルにおびえながらプレイする遊戯王は、こと交流会においては健全ではないと判断しました。

このカードの規制により、環境の顔とも言える《スケープゴート》が防御カードとして復活することで、04環境のようなアドバンテージレースや良く聞かれる”遊戯王らしい”やりとりが生まれる事を期待します。

一方で、《サイバーツインドラゴン》及びメインデッキのワンキルエンジンは全て残しました。《スケープゴート》や各種防御カードで防がれてはしまうものの、依然強力であると思います。

【ロックバーン 】vs 【変異カオス】のマッチ2本目など、【変異カオス】側は腐りがちな《スケープゴート》をデッキに残すのか否かなど、ややワンキル側に負荷はかかる形となりますが、駆け引きが生まれることも考慮しています。

0503 環境と GoatFormat を比較した際、一番大きな違いは《ガジェット》の存在であると思いますが、次いで大きな存在が《サイバーエンドドラゴン》の使用によるワンキルデッキの普及であると感じます。

デーモンの宣告・リロード

王立魔法図書館+ 天変地異 + ハリケーン = 避けられない死
デッキのハイパーローション

新機軸デッキ【岡下式 現冥ワンキル】のキーパーツであること、この一点となります。

制作者本人にもご意見を聞き、他デッキへのダメージが少なく、尚且つ【岡下式】にとって致命的なカードであることから規制しました。

【岡下式】は個人的に名誉殿堂デッキであると考えます。実際に筆者は大会で何度か対面しました。ギミックやプレイの派生などが多岐にわたり、見ていて関心してしまいました。こちらのサレンダー前提でデッキを解説しながら回してもらい、いかに練習が必要で、洗練された素晴らしいデッキであるかを理解しました。

しかしながら、対戦相手として交流会に適しているかは別の話です。
この時代の遊戯王において回り始めた相手に介入する術はなく、ただひたすらにコンボが途切れるのを祈る、ジャンケンに勝って妨害カードを敷く、相手の初手事故を祈る、といった別のゲームと成り果てます。

相手している側としては、コンボに時間も要すため、ダブルでストレスがかかり、「二度と相手したくない・・・」といった声も聞かれました。
大会のスムーズな進行にも問題が・・・

制作者公認にて規制したほうが健全である、とおっしゃっている為、規制に踏み切りました。


おわりに

スーパーお気持ち表明タイム

海外で広く普及し、親しまれているGFの面白さは折り紙付きです。
健全さや普及率は一旦度外視しても、真っ当なビートが環境の中心に存在することは"良い環境"の1つの定義ではないでしょうか。

0503環境は、その環境を下地にしている為、面白くないわけがない・・・のですが、いかんせんデビフラワンキル、最近は現世と冥界の逆転ワンキル、の2大側面が目立ちすぎてしまい、新規参入者の「どうせワンキルが強いんでしょ」の声に真正面から反論できない状態です。

日本でもこれだけ04環境が流行しているのだから、その延長戦上にある0503環境にも流行する要素が必ずあるはずです。
理不尽なワンキルを抑制した状態で、0503環境の持つ "やりとりのある楽しい遊戯王" の側面に注目して貰えたら嬉しいと感じます。

ここまで書いておいて言うのも何ですが、筆者/主催者さばえは、ワンキルには肯定的です。独自規制にも本来反対派でした。過去の環境で遊ぶからには、可能な限りその環境を再現することに意味があると思います。
決められたルールの中で最善を尽くすことは素晴らしいことであると思いますし、最新のリアルアラサー杯において、実際に当時存在しなかった新機軸のワンキルデッキが生まれ、海外のGFにも影響を与えたことには畏敬の念を抱きます。

海外GF環境にも影響を与えるリアルアラサー杯

しかしながら、さばえは交流会においては、繰り返し長く遊べる環境が適していると考えます。日本版GoatFormatを目指す、というとおこがましいですが、それがさばえの理想ではあります。

バランスとしては、
①プレイング・デッキ構築・アドバンテージレースで勝つビートデッキが環境の中心であること
②ワンキルデッキは環境に存在こそすれど(環境が多様)、多く存在するtiar2~3デッキの内の1つ、または戦法の1つに過ぎないこと
③環境に流動性があること(メタゲームの推移)
このあたりが重要なポイントになってくるのではないでしょうか。

個人的な話となると、遠征してでも(身銭を切ってでも)繰り返し遊びたい、競って遊ぶ価値があると思える環境を目指したいです。

例をあげると、日本では1103があれだけ大きなムーブメントになったことは、上記のポイントを全て満たしていることも大きいのではないでしょうか。(他にも要因は多々あると思いますが・・・)

アイス(@Akiaki2569)さん Xより引用 1103 tiar表
この表以外にも様々なデッキが活躍しているのは素晴らしい環境としか・・・

せっかく時間とお金を使って"交流会"だから参加したのに、ワンキルされて「はい、おしまい」は、いくら確率の問題の存在やプレイング・構築単位での介入が可能であったとしても、やられた側には強烈な印象やネガティブな印象が強く残ってしまいます。

こうした体験を出来るだけ廃し、勝っても負けても、"楽しかった"という体験を持ち帰って欲しいと強く願っています・・・が果てして。

全てのプレイヤーを平等に楽しませることは難しい

皆様は、下記引用記事のような、プレイヤーの個性にまつわる概念をご存じでしょうか。

忙しい現代人の為に私がそれぞれ3行でまとめると、

★ティミー
プレイする体験や環境そのものに興奮や快感、楽しみを求めるタイプ。勝利は求めるが、勝ちだけに執着しない。楽しみ体験の共有(大会の運営や主催)にも楽しさや達成感を覚える。

♠ジョニー
デッキやカードで「自己表現」したいプレイヤー。珍しいコンボやシナジーを考案したり、活用するのが難しいカードを使いこなすことに楽しみを求めるタイプ。≓ファンデッキプレイヤー。

スパイク
困難に挑戦することや勝利することに楽しみを見いだすプレイヤー。フリー対戦でもいざしれず。その為に繊細なプレイングと洗練されたデッキ構築を追求していくスタイル。≓ガチプレイヤー。

ヴォーソス&メルヴィン
ゲームのプレイよりは、アニメやカードの世界観(フレーバーテキストや背景ストーリー)に没頭するタイプ。詳しくは上記記事参照。

リアルアラサー杯の参加者に目を向けてみると、勿論大会であるのも大きいが、どちらかといえば『スパイク』寄りの考えのプレイヤーが多いような気がします。

実際にはプレイヤーはどれか一つに属するのではなく、全てのタイプを併せ持っていると言えるでしょう。どこに重きを置いているかといっても良いと思います。

さばえはティミー8とスパイク2くらいの両方の性質を併せ持つ (心のヒソカ)

独自規制等を発展させ、ティミーや、特にジョニーを優遇すると、一見して楽しく和気藹々とした遊戯王が出来そうに思えます。
しかし、勝ちを目的としないゲーム性はある種の停滞を呼び、何のためにゲームを行っているのか曖昧になってしまうでしょう。

公認大会やCS等において、負けられない、手に汗握る本気の遊戯王を一度でも体験したことのあるプレイヤー、特にそういった場で接戦の末、勝利を収めた経験のあるプレイヤーにしか得られない、えも言われぬ喜びや快感がたしかに存在する(と思います。)

交流会の場においてそのような空気を常時作ることは難しいでしょうが、時折それに近い空気を作ること、あるいはそれを体験したことのあるプレイヤーをコミュニティに呼び込むことは、参加者全体のモチベーションを保つ上でとても重要な要素であると感じます。

逆に、賞品等を強め、真剣勝負の遊戯王だけを求めていくとしましょう。
その場合、スパイクたちによる切磋琢磨が生じ、上記のような遊戯王が出来る場面は増えるでしょう。
しかし、それについて行けないティミーやジョニーは次々脱落していきます。ティミーとジョニーが抜けた先に、コミュニティの存続はありません。
何故なら、ゲートボールは、"楽しい"からやるのです。その"楽しさ"の幅を勝ち負けだけに限定してしまっては、元も子もありません。

※上記は様々な考察記事の受け売りを元に書きました。お許しください。

なるべく、様々なタイプのプレイヤーを楽しませる為には、両極端にならないよう、サブイベントの充実等や、もっと広く知られるよう、様々な布教活動に取り組んでいきたいと思います。

独自規制に関しても、ティミー寄りなさばえの采配です。賛否両論あるかとは思いますが、どうか今後も0503環境で遊んでもらえる人が1人でも増えれば嬉しいです。

結論、人によって楽しい遊戯王の定義が違うので、全ての意見にに寄り添うのは難しい!でも頑張る!!以上!!!

おしり。🍑

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