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【体験談】整体だのサプリだの、不妊体質改善とやらでステップアップを先延ばしにしちゃいけないと思った話

2015年12月 入籍
2016年2月 結婚式
2016年3月 新婚旅行
2016年7月 不妊治療開始
2017年7月 人工受精5回目に9wで流産
2018年1月 体外受精(採卵)を行う
2018年9月 移植4回目に妊娠
2019年5月 出産

以上、私が入籍してから出産に至るまでの道のりである。

もし今、不妊で悩んでいる方がこれを見ているなら、
不妊で悩んだらすぐ病院へ。
そして医師と相談して人工受精→体外受精。
ステップアップをためらわずに。

サプリだの整体だの、あれこれ試すのは体外受精の移植をして上手くいかなかったらで遅くない。

一番最悪なのが、自分だけでサプリだなんだとあれこれ試して、治療のステップアップを先延ばしにすること。


お金を無駄にし、時間も無駄にした結果、年齢も上がりさらに確率が低くなる。もし、子どもは2人欲しいと思うならなおさら早めのステップアップを検討した方がいい。

ということを、声を大にして言いたい。


閑話休題。

さて。
私は結婚したら、すぐに子どもがほしかった。

なので、結婚後に婦人科で検査したところ、なんとAMHが19だった。

上記の写真は、それから数年後の採卵前の時期のもの。
数値は下がってはいたが、それでも尋常じゃなく高い。

どこに出しても恥ずかしくない(?)立派な多嚢胞性卵胞症候群(PCOS)と診断された。

当時はどうしても妊娠したかったので「不妊 ブログ」で検索して、ひたすら何が効くのか調べまくった。

その結果私は、多嚢胞性卵胞症候群に効くというサプリメントを定期購入し、アイハーブでさらにサプリメントを注文し、不妊改善を謳っている整体に通った。
不妊治療をしている病院が提携している鍼灸もやった。

PCOSに効くと言う、サプリメントのベ◯ママは毎月5000円。
アイハーブのサプリメントは1ヶ月で約1万円。
整体は1週間に1回で4000円。
鍼灸は採卵や移植前後に行って、1回2000円。

流産した時は漢方薬局に行って1ヶ月5400円の薬も買った。

その時は精神的にだいぶキテたので、占いにも行き、1時間1万円で占ってもらったこともあった。

不妊に少しでも効きそうなものは買った。
風水で玄関に花を飾ると良いと書いてあったので、花の写真のカレンダーを置いたこともあった。

そんなこんなで、出来ることはやってみたものの、結果につながらず。


体外受精の採卵を行い、4個の胚盤胞(Aa×2個、Ba×1個、Ab×1個)と2個の初期胚が取れたものの、3回移植して陰性。

4回目の移植でようやく陽性。

3回ホルモン周期で陰性だったので、4回目はフェマーラを使った自然周期で移植し、妊娠したのだった。

その経験から、今思うことがある。

「サプリメントや整体に行ったら、体質改善されて次こそ妊娠するのでは?」
と思いながら、6回のタイミング法と10回の人工受精をやっている時間は完全に無駄だったと。

ブログなどで、体外受精までステップアップしようか迷っている方の意見を見ることがある。

①体外受精は通院スケジュールが大変。仕事と両立できないかも。  
②治療費用がかかりそう。
③体外受精までして子どもは欲しくない。

以下は上記の意見に対する私の考え方である。


①体外受精は通院スケジュールが大変。仕事と両立できないかも、

タイミング法や人工受精を複数回にわたって繰り返すよりは、ずっと病院に行く回数は少ない。
病院に行く回数も、採卵前周期に数回&採卵周期に4〜5回程度。
しかも、一番多く通院する期間である採卵周期も、生理開始から採卵まで、長くて14日位。
この間に4〜5回程度通院するだけで良い。

②治療費用がかかりそう。
→これからは保険適応になる予定。
サプリや整体などにお金を使い、結果数年間子どもを授かれず、後から体外受精をするくらい(もしくは2人目不妊になってしまう)なら、最初から体外受精をしたほうが安い。

③体外受精までして子どもは欲しくない。
→それは失礼しました。


最後に、不妊治療を始めようとしているか、ステップアップしようか迷っている方へ。

不妊治療は出口の見えないトンネルのようなものだと思う。

私は、
来周期にはもしかしたら出来るかも…?
またダメだった…
の繰り返しで、どんどん心の余裕がなくなっていき、毎日がとにかく苦痛だった。

何をしても思考が不妊に吸い寄せられていく。

病院で行う不妊治療は確かに心理的にも、身体的にも経済的にもハードルは高い。

だが、本当に「あなたの」不妊について真剣に考えてくれるのはあなたと、病院の先生なのだ。
サプリメントがあなたの不妊に効くかどうかはインターネットで調べただけではわからない。

私のように2年半の妊活で仕事を辞め、お金を無駄にし、年齢も重ねてしまうことがないように、注意喚起をさせていただいた次第である。

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