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【感想】21Lsessonsを読んだよ~

サピエンス全史、ホモ・デウスで有名なユヴァル・ノア・ハラリさんの著作「21Lsessons」を読んだので感想を書こうと思います。

サピエンス全史が過去を、ホモデウスが未来を書いているとすれば、この21Lsessonsは現代を切り取っているようです。

自分の頭で考える

AIとバイオテクノロジーによって経済格差が広がると思われいるが、著者が指摘している本質は自分の頭で考え行動する人間と操られる人間の間にある格差です。

AIやバイオメトリックセンサーは、本人が自覚できない変化までも読み取りり学習してしまうため、私たちは進化し続けるアルゴリズムに対応できず操作されてしまう。

AIは脅威だと言われているが、真に脅威なのはその技術を利用できる一部の人間こそが脅威なんです。

厄介なのは、操られる人間がそれと気づかないことだと思う。操作されている人間は表面上は元気そうかもしれない。それ故に格差は広がっていきます。

この問題をはじめとする、様々な問題を21個のレッスンで書き上げています。

瞑想しよう

この本の意義というか重要なことは「明晰さを提供してくれる」という所にある。

この虚構の情報にあふれた現代で、どのようにして自分自身あるいは社会を知るかなど、現代を生きていくのに必要な考え方を21個の人類学的視点と生物学的視点で書いています。

人間は虚構を共有できる唯一の生き物で、それが故に創作したり、文明の発展にも、争いの火種にも繋がってきました。

この虚構のおかげで何を信じていいのかわかりなくなりますが、自分自身の身体感覚は間違いないのでその感覚を確認する手法として、著者はヴィパッサナー瞑想をする事を勧めています。

ヴィパッサナー瞑想とは何も考えず呼吸だけを自覚し集中する。1分どころか10秒もできない人が大多数である。これは脅威的なことだ。と彼はいう。

生き物は外部からの感覚も内部の感覚にも敏感であることが普通が、人間は内部の感覚、つまり本人が自覚できない変化に鈍感になることが往々にしてあります。

そのようなときに内部の感覚を研ぎ澄ませる訓練としてヴィパッサナー瞑想があります。

瞑想を繰り返すことで、日常以外のチャネルを持って、自己のバランスを取り、自己の定義を脱しながらアップデートする重要なスキルが身につくと書かれている。

この本を読んで得たことを糧にして、明晰さを養っていこうと思います。

では~

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