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SAAI「Bar変態」チーママ

「最初に読むSAAI note」、今回はSAAIの「Bar変態」のチーママを務める脇 奈津子氏にインタビューを行いました。

①プロフィール

脇 奈津子 氏

サントリーホールディングス グローバルヘルスケア開発部
「一坪茶園」 代表
SAAI Wonder Working Community 「Bar変態」チーママ
慶応義塾體育會男子バレーボール部アドバイザー

東京都出身。2001年サントリーホールディングス(株)入社。営業部門でトップセールスを記録。出産後、「伊右衛門」の原料茶葉調達部署で新規ルートを開拓。その経験からメーカーにしかできないものづくりに携わるべくマーケティング部署へ異動し「南アルプス天然水」ブランドを担当。現在はヘルスケアの新ビジネスモデル創造に注力する一方で、副業として2019年に立ち上げた「一坪茶園」の代表を務める。

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②ライフワーク

本業のサントリーホールディングスで「伊右衛門」の原料茶葉調達部署で働いていたときに、お茶の素晴らしさに触れました。それと同時に、茶農家は大きな危機に直面していたことを目の当たりにしました。お茶を作ること・味わうことは日本の大切な文化なのに、売れない、儲からない。お茶を作る人たち自身でさえお茶に未来を感じることができない。そんな農家さんを救えるようなことが何かできないかと立ち上げたのが「一坪茶園」というブランドです。第一次産業の人たちにきちんと還元できる仕組みを作りたい、その想いが軸になっています。

③共感でつながる事業の体験

2019年の春に共同創業者と二人で立ち上げ、テストマーケティングを開始しました。海外に展開したいなどやりたいことはたくさんあり、1年間二人で色々と考えて進めてきましたが、どうしても二人では限界を感じていました。
そこで、事業拡大したいし、アメリカ事業もやりたいということを色々な人達に合う度に話していたら、関心を持ってくれる人が現れ、紹介してくれる人も出てきて、現在は10人の”共感”という強い絆で結ばれた仲間で活動しています。むしろコロナ禍の環境変化が大いに後押しになり、初めてオンラインでつながり、であう。まさにセレンディピティーからすべてが始まりました。

想いに共感し様々な分野のプロフェッショナルが参画。プロダクト担当の共同創業者を筆頭に、事業戦略・ファイナンス、デジタルマーケティング、ブランド戦略、コピーライティング、海外進出、デザインディレクション、デジタルコミュニケーションなどの役割を、多様なバックグラウンドと強みを持つ心強いメンバーたちがこのプロジェクトに参画してくれました。

みんなが副業だけれども、本気も本気のプロフェッショナル集団。辛いことも言い合うし、本当の仲間になった。まだ売上も小さいし、利益は出ていないことをみんながわかっている中でチャレンジしている。こんな集団は人生で初めての体験です。

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「一坪茶園」ミーティングの様子


④縁を大事にする

メンバーに私は「マグネット」だと言われます。私はこういうことがしたい、つまり、農家さんがこんな近況で20年後の茶の未来が危ないからどうにか役に立ちたい、という想いが起点になって、私が属している会社は当時副業が公に許可されていませんでしたが、人事に直談判してやれる環境を作り、私一人ではできないから、色々な人達に言葉にして相談していたら共感でつながる人達がいつの間にか集まってくれていた。

ちょうど3/1~3/30にMakuakeでプレローンチするのですが、動画なども全て自分達で作成しました。
私は、何よりも人の縁を大事にするということを本当に大切にしています。損得で付き合わない。そして、頼られたら誰であっても必ず返すということをモットーにしています。

⑤副業のプロフェッショナル集団

事業内容がサービス提供ではなくて物づくりであるという点は、やるべきことが具体で多岐にわたるので難しいこともたくさんあります。それを脱サラしてやるのではなく、みんなが副業でやるという新しさは今の時流に合っているのかもしれません。
副業としてやってたけどそれが本業と同じくらい楽しくなっちゃって、メンバー内では「大人の部活動」だと呼んでいます。

しかし、そろそろ業務量が多くて大変になってきています。好きなことで集団になって事業をやるのは本当に理想だと思いますが、事業にすると絶対やらなきゃいけないことが出てきます。みんなが副業のときにそれをどうやるのか。
実はそれを自分で持ちすぎて、1度倒れてしまったのです。高熱を出して寝込んだ結果、私に負担がかかっているということが実際にわかったので、この状況をチームに共有しました。すると、メンバーが動いてくれて、この部分は自分がメインでやりますなど、みんなが臨機応援に主体的に、こうしましょう、と次々会話が生まれてきている状態になり、もっと頼ってもよかったのかなと、逆に倒れて気付けてよかったと思いました。

共感で繋がっている事業って、「誰々がやっている」ではなく、みんなが何かに突き動かされているように思えます。私がディレクションしているのはあくまで商品づくりであって、業務管理などはみんな自分達でプロフェッショナル性を持ってやってくれている。

最初から成功するとは思っていません。うまくいかなくなって離散するかわかりませんが、私は最後一人になってもやり続けますと言っています。ありがたいことに、みんなそこはわかっているから、ついて来てくれると言ってくれています。心から信用できる仲間になりました。何が起こってもそれを受け入れる度量を作ってかなきゃいけないんだろうなと思います。最近は本業でマネジメントするよりもこちらのディレクションの方がよっぽど難しいなと思うくらいです。

⑥やりたいことの軸を見つけることが9割

ボトルメーカーとのコラボも、次々やってみようという姿勢から実現しようとしています。私は恥は忍ばないので、自分がやりたいことをちゃんと素直に伝えます。やりたいことの芯は絶対ぶれません。

起業という手段が目的になっていると、気持ちが途中で折れる。
自分のやりたいこと、心からワクワクしてやりたいと思うことを見つけるまでが大変だと思うので、まずそこはさぼらないでやって欲しい。そこを一度やったら9割が解決していて、あとはもう仲間を募って爆走するしかない。その9割を間違えている人が多い気がします。すると共感の元が明確でないから、一緒に仕事をとことんできる仲間が集まらず、仲間の離散も起こったりするでしょう。

私は、自分が好きなこと何だろうと2年間くらいずっと考えていました。お茶農家さんの大きな危機が頭の片隅にあって、ブレインプログラミング状態です。何かやりたい、人の役にたちたい、でもお茶でいいのかな…と眠らせながら考え続けて、まずやってみよう!とスタートしました。
考えて終わるのではなくてまずやってみて、お客さんが共感してくれると楽しくなる。そこでワクワクしたらやればいいし、やっぱりそれでワクワクできないと思ったら自分の気持ちに向き合い、ピボッドすればいい。まずやってみることが起点ですね。


⑦「SAAI」の多様性

自分でやりたいことが見つければあとは自走する気がします。そして、やりたいことは一人で見つけなくてもいい。言葉に出して周りの人に言うことから始めたらいい。そうすると、自分が思っていたのと違う”見方”に気づかされることなんかもある。様々なフィードバックを受けて、自分の核心がクリアになっていくと思います。

「SAAI」は様々な会員さんが集まるので、話がしやすいと思いますし、そんな機会に溢れています。また、実際にやっている人の実話などを見聞きして勇気づけられることもあると思います。
私もコロナが明けたら「Bar変態」でお待ちしていますのでぜひお話しましょう!

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【「一坪茶園」URL】
ウェブサイト:https://www.hitotsubochaen.com/
フェースブック:https://www.facebook.com/hitotsubochaen/
インスタグラム:https://www.instagram.com/hitotsubo_chaen/?hl=ja
マクアケサイト(3/1-30):https://www.makuake.com/project/hitotsubo-chaen/

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【SAAI HP】 https://yurakucho-saai.com/