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2021年度の振り返りと2022年度のはじまりに向けて

2021年度が終わりました。私にとってはD×P職員2年目の1年でした。
(D×Pは「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会の実現」を目指して定時制高校やオンラインで孤立する10代と関わりサポートするNPO団体です。詳細はこちら👇)

2021年度を振り返る前に、2020年度のお話を少し。

2020年度、私は1年半続けたインターンを終え、職員になりました。インターンを始めた大学生の頃からここで働きたいと思っていたので、念願叶った形でした。でも、そんなところに新型コロナウイルスがやってきました。職員生活開始と同時に緊急事態宣言。なかなか気軽に人と会えない中、精神的に孤立していきました。一方仕事の方では無意識のうちに「無能の不安」に囚われていました。(この言葉は先日さっちんさんのnoteで知り、あの時の自分が感じていたことはこれだったと1年越しにわかりました。よければ読んでみてください)

誰かからそういう行動や態度を示されたわけではなかったけれど「こんな簡単なこともできないのかと思われたらどうしよう」と怯え、分からないことを分からないと言えず、逆に虚勢を張り、でも不安や焦りの気持ちを自分ではコントロールし切れなくて周りの人から見るといつもピリピリしていたと思います。当時のチームメンバーに対してそんなこともできないのかを私自身が思ってしまったこともありました。きっとそんなことも背景にあって、チームメンバーがお休みしたり、自分も周りに頼れなくなっていき孤立していた1年でした。そのことに2020年度終了時点に気づき、呆然としました。若者が自分の未来に希望を持てる社会を目指しているのに、自分やチームメンバーが未来に希望を持てる職場をつくれていなかったことに。
2021年度はチームメンバーが十分に自分の力を発揮できる環境をつくることを自分のテーマにしました。

そして昨日までの2021年度。新しいインターンも2人入ってきてくれて5人でのチーム体制。最初の頃は頭ではわかっていてもうまく自分の気持ちをチームに共有出来ず、また余裕がなると1人ピリピリしていました。でもある時、それを1人のインターンが伝えてくれて、自分がまた同じ失敗を繰り返していた。自分の態度がメンバーを傷つけていたと気付くことができました。申し訳ない気持ちになったし、1人ピリピリするのを辞めたいと思いました。それからは、自分の中で湧き上がってきた不安や焦りはみんなに「今私はこれで不安や焦りを感じていて余裕がなくなっている」と伝えることができるようになりました。それを伝えるとみんなは「何をサポートできるかな?何をやったらいい?」と聞いてくれました。自分だけで抱えていた不安や焦りを一緒に持ってくれて、一緒に解消のために動いてくれるメンバーに本当に安心できました。誰も自分を責めなかった、むしろ案じてくれて一緒に動こうとしてくれてることに嬉しさと心からの信頼感を持て、素直に頼れるようになりました。分からないことはみんなに頼りながらより良い形を模索していけばいい、スタッフから学べばいいと思えるようになりました。圧倒的に自分自身が働きやすくなったことで余裕も生まれ、周りのみんなのことも考えられるようになり、チームみんなで10代ひとりひとりが未来に希望を持てるためにできることを考え、取り組みまくった1年になりました。自分達の活動で10代が希望を持てるようになったと言い切るのは難しいけれど、ひとりひとりと築いた関係性を振り返ったときに、本当にいい関係性を築けたと思えて、希望を持てる社会に少しずつでも近づいていると感じられました。

先日、これから毎月「スタッフひとりひとりが未来に希望を持てるチームになる」ことを目指して足りていない要素、必要なことを考えることに決めました。本当に、なんて素敵な職場なんだろうって心から思いました。私たちスタッフひとりひとりが未来に希望を持てる状態をつくることがひいては、孤立する10代ひとりひとりが未来に希望を持てる社会につながるのだと思います。

また、今年度仕事でも個人的にでもやっていきたいことなどはまた詳しく書きたいなと思いますが、まずは「ひとりひとりの若者が自分の未来に希望を持てる社会をつくる」ためにできること、必要なことを2021年度よりさらに枠組みを外して色々な角度から取り組んでいきたいと思っています。あと今年度も仕事で、地域で、出会う皆さんと楽しい時間を過ごしていきたいです。今年度もよろしくお願いいたします。

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