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真面目すぎる公務員女子が休職をして気づいたこと

※長いので、飛ばしたい方は3.から読んでください(笑)

1.出世の登竜門の課に新卒配属され奔走した2年半

 小学校6年生卒業間近の懇親会。生徒ひとりひとり抱負を話す場がありました。
「いい高校に入り、いい大学に行き、人の役に立つ仕事をしたいです。」
この私の言葉に保護者の方々はこぞって感心し、一種の謎の達成感に包まれたあの時(笑)その言葉どおり、いい高校に入り、ストイックに文武両道を成し遂げ、親の言いなりに指定校推薦の枠を勝ち取り、入学。そして卒業後は地元で公務員として働き始めました。
 そこで予期せず、採用試験でお気に入りになってしまったようで激務と言われる課に配属。研修なしでいきなり2週目からは前任者のやり残した膨大な仕事の尻拭いをすべく9時まで残業。周りに聞いても忙しすぎて教えてもらえない。ましてや夜中まで働き疲弊しているのに教育担当を任されてしまった職員恐る恐る聞いても、イライラしすぎていて突き返されるか、怒鳴られる。違和感を覚えながらもがむしゃらに頑張った。周りも「気の毒に。可哀想に。」とか「無理しないでね。」と労いの言葉をかけてくれるけど、「あなたはエリートコースだから。(この3年間は耐えなさい)」と言われ放置。
 いや、私は出世したいために入った訳じゃなくて。県民の役に立つ仕事、大好きな〇〇県を全国の人にアピールしたいとか、そういう希望があって入ってきたんですけど…良い課に行けるから我慢しろ(?)という謎の圧力が苦しくてしょうがなかった。

2.体調がどん底に

 2年目は仕事にも慣れ、自分のタスク管理がある程度できるようになったので無駄な残業を一切せず(必要な時はするけど)、アフター6はヨガに料理教室、挑戦したいことをやってみました。職場から離れると社会には色々な人がいて人生仕事が一番じゃないと思えたり、本当にやりたいことをやってる人って心の底から生きてることに喜びを感じているな、と思いました。
 3年目になり、あと1年!という喜びの舞を踊ってるところで事態はガラッと変わる。後輩指導や分担が変わり、仕事の内容がどっと増えた。夜10時、11時まで仕事をしないと回らない時は本当にしんどくって兄に泣きながら電話した。鬱になっちゃうから休んじゃいな!という警告にも、甘えだと思い耳も課さず、組織のために…と目を瞑り、歯を食いしばり、がむしゃらに働く日々。もう心身ともに限界で、本当に申し訳ないけどコロナで仕事が休みになっている人達が羨ましくてしょうがなかった。限界と思って上司に相談し、幾分か早く帰れるようになった。そう思ったのもつかの間・・・これ以上は割愛(笑)
 ある日、自分のバネが伸びきってしまった。ベッドから起き上がれない。割と好きな家事が全くできない。食べること大好きな私がご飯食べれない。夜謎に瞼が腫れる。あれ、おかしい。それでも土日に友人と会ってわいわいすれば払拭されると思い、実践するけど平日ご飯は喉を通らないまま。2週間以上経ったところで下された診断は「うつ病」。とにかく休養しなさいと医師に強く言われ、休職だけは甘えだからしたくないと思っていた真面目な私は職場に席をおいたまま、しばらく距離をおいた。

3.3カ月休養をとって気づいたこと

 私は知り合いにうつで薬を飲んだ経験のある人が薬の副作用にかなり苦しめられていることを知っていたので薬は最初から拒否。そうは言っても最初は寝つき悪いし、楽しい・嬉しいという感情を忘れ、笑い方ってどうだっけと分からなくなっていました。
 こうなったら徹底的に休まなきゃと思い、休むことは権利。と言い聞かせて、最初は「寝て、お腹がすいたら食べて」の繰り返し。恐ろしいことに仕事を長期休むだけで自分の存在価値がないと思ってたし、楽しく仕事をしていた過去の自分を思い出して涙がとまらなかったり。良くなったと思ったら悪くなる。思ったより心の病気は手強い。も~あんなに頑張っても結果これかあ…と落ち込んでる時、救われた漫画がこれ。

シッタカブッタ。超おすすめ。
字も沢山書かれてないし、笑えるところもあって読みやすい。絵とのギャップでブタさんが核心をついたところを伝えてくる。自分を認められない真面目な方に是非読んでほしい。これシリーズ本になってるんですが、私はハマりすぎたあげく、シリーズ本のそれぞれ美味しいところをかいつまんだ「悩んでもいいよとブッタは言った」を愛読書にしています。

他にも本読んだり、ひたすら映画を見たり、友達と電話したり、転職エージェントや家族に相談してみたり、運動したり、英語の勉強を再開したり。

休職を機に自分を見つめ直して、少しずつ自分のやりたいことをやっていこうと思いました。休職を通して得られた気づきは👇

①我慢することに慣れると本当に自分のやりたいことが分からなくなる。→仕事から距離を置くと、自分の本当に好きなことや得意なことを思い出せる。…私の場合、旅行・英語・習字・人と話すことetc...
②ご飯食べれて寝られることだけで幸せ。生きていていいんだ、と思える。
③体は正直
④相手を変えることはできないから自分が変わるしかない。でも、無理にすぐ変えようとしない。
⑤これからの生き方を真剣に考えられる。(今の仕事ずっとやっていきたい?どんな社会にしたい?という価値観)
⑥薬だけでなく自分にあった治癒法を自分で探すことも大事。→私はとある整体の「自立神経回復プログラム」を5回くらい施術受けて睡眠が劇的に改善しました。睡眠は最強
⑦ネットの情報は調べすぎるとキツくなるのでほどほどに。
休職することは甘えではなく、人間としての権利。無理して、命を失うことは絶対避けよう。
⑨海外の働き方を調べてみると気持ちが軽くなる。→日本人がいかに完璧主義か分かります。国によるけど海外の人っていい意味で大胆(笑)
まずはライフ、その次にワークって概念も日本にもっと広まってほしい。
⑩悩みの根源は対人関係(by嫌われる勇気)

 こんな感じです。私は自己分析をして、昔から承認欲求が強いあまり、他人と比較して自分を追い込んでしまう弱点があることに気づいたので、思い切ってfacebookのアカウント削除をし、Instagramもアンインストールしてみたらそれだけでだいぶ楽になりました(笑)
 これも今回の挫折を経験しないと他人軸で生き続ける人になっていたので救われました。

 ・・・人生は無限ではなく有限なのでやりたいことやった方が幸せです。
自分の人生なので他人にとやかく言われても真に受けない。この記事を読んで真面目な人の気持ちが少しでも軽くなったり、自分の気持ちに重い蓋をして体を壊してまで無理をする人が少しでも少なくなれば…と祈っています。



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