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『恋ぶみ屋一葉 有頂天作家』

『恋ぶみ屋一葉 有頂天作家』/新橋演舞場


▶︎ 劇中はちゃんと草助なのだけれど、オープニングとエンディングで振り付け踊ってる姿はやっぱり影山で最高でした。オープニング、近くの小さい女の子(おたみちゃん)とさようならしててかわいかったし身長差に萌え(相手子どもだからな)

▶︎ 台本にあるセリフなのだろうけど、わかりやすくて尚且つちゃんと笑える会話やセリフに聞こえるのは、やっぱりさすが緑子さんだなと。自然なお芝居、もはや自然すぎて本人なんじゃないかと思ってしまうぐらい。
代筆屋(恋ぶみ屋)が必要とされてるのは、文字の読み書きができない人(女性)が一定数いるからこそで、あれだけの面白いストーリーの背景にはそんな時代が物語られているのだと感じた。
恋文を代筆する仕事だが、涼月先生ときくさんの間を邪魔しようとした自分に対して「私は嫌な女ね」と奈津さんが最後に言うけれど、女なんてそんなものだろうと思う。いつの時代も、他人の色恋事には首を突っ込みたくなるし、邪魔をしたくなるのが女なんだろう。

▶︎芸者を下に見る男たち。現代も芸者を含めそういうイロモノな職業の人たちはちゃんといて、“普通”という界隈の人間以上の人々から下に見られる。イロモノは毒だ、遊びだ、と。でもそれを楽しんでてそれがあるから生きられてるのもアンタらだろって言いたくなるわな。

▶︎ 松竹舞台の何が好きって、舞台上に誰もいないお家のシーンで蝉の鳴き音とか日常の音が聞こえてくるシーンがあることなんですよね

▶︎ とってもよかった!大楽、お芝居がずっと良くなってました、影山くん。ラストだから気持ちがこもった部分もあるのだろうけど、それが変に力むことなく、お芝居にいい変化を生んでいたと思います!最高でした!!!

▶︎ 前楽も素敵だったけどよりグンと良かったなと思ったのは、2幕で桃ちゃんの偵察をしに大黒屋に現れた涼月先生と桃ちゃんのやりとり。草助が信じる先生のことを信じられるかって聞かれて、「あの人が信じる人だもの。きっと私も信じられる」(ニュアンス)って答える桃ちゃん。草助のことが好きだからこそ、彼が立派な小説家になれるようにお願いすることが、私にできること。自分は死んだ気になって他所へお嫁に行けば、彼はちゃんと勉強してくれるかもしれない。という桃ちゃん。
こんなにも草助のことが好きで、それこそ「言うに言えない」気持ちなわけで。このシーンは胸を
撃たれた。今日のこのシーンは特に、桃ちゃんの、草助のことが好きで好きだからこそ自分を犠牲にしようとする「言うに言えない」気持ちがとっても伝わってきたシーンでした。

▶︎ 草助初めての大黒屋で、先輩たちから揶揄われた草助を庇ってくれた桃ちゃんに惹かれて「おれ、この人がいいや」って言った後に数秒間見つめ合うシーンがあるのだけれど、その数秒間でLove so sweet流れた(その後お互いに我に返って、直前にお酒掛けられた草助にハンカチを渡す桃ちゃん含)

▶︎ オープニングで歌って踊ってるんだけれど、影山を見ようとすると必ず視界にえりさんが入られるお席だったのですが、そのえりさんがとってもかわいくて。劇中も奈津さんと再会してぴょんぴょん跳ねてたりしてとってもかわいらしかったです!

▶︎ 大和田さんもお歌がお上手で!高音がとってもおきれいです。影山と一緒に歌うシーンがあるけど、2人のムズムズキュンキュンな描写がお歌にしっかり表現されてて最高だった

▶︎ ラスト花道で涼月先生と奈津さんが草助について会話してる後ろで草助と桃ちゃんがお手紙書いてるのだけれど、草助、桃ちゃんの背後に周って筆を持つ桃ちゃんの手を包みながら一緒に文字を書いてて、わたくし顔が歪みました。最高。最高のバックハグ、大感謝。

▶︎ 影山さん、まだちょっと硬いところもあるけど十分お芝居が上手くて、やっぱりお歌も上手くて、見てるこっちがムズムズキュンキュンしてた!!
羽生草助、想像以上に出番が多くてびっくりした!

羽生草助、草助って名前の通りの男の子って感じがたっぷりしたし、影山のちょっと硬さがあるお芝居が草介らしさを連想させててよかったです😊
あと、やっぱり声が本当に良い!よく通るトーンで、滑舌もしっかり練習されたのかな?よく聞こえる発音でした。何にせよ声がいいからね、桃ちゃんとのデュエットでの歌声とのギャップも最高だった

彼が舞台俳優として完成されるまでを見届けたくなりましたなぁ〜!やっぱり確実に推しです!

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