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『スワンキング』

『スワンキング』/東京国際フォーラム ホールC


▶︎音楽をはじめとした芸術が政治に影響を与えていた時代。
▶︎エリザベートを愛するルートヴィヒ二世。
▶︎ワーグナーの傲慢さ。

▶︎オットーの戦いへの無知さ。「命に代えて守ってくれる」発言。最初の戦いで精神的に傷を負って、休暇でゆっくりと戻れたオットーだけど、それは偽りの“戻れた”なわけで。2回目の戦いで1回目の時のことがすべてフラッシュバックして、その上2回目のことが上書きされて、戻れなくなってしまった。

▶︎エリザは夢咲さん。ですよね。さすが。歌声が素敵。遠い席からでも見た目も含めその美しさが輝いてた。

▶︎コージマ梅ちゃん。男たちに呆れたところで歌う。力の入れ具合とか出し方が好きだ〜。訴えるところとかすごく好き。

▶︎最後そんなドラマチックな終わり方なの!?ルートヴィヒ殺すのか。オープニングがルートヴィヒが死体で見つかったっていうシーンなわけで、そこを1回見てるわけだからルートヴィヒが死ぬのはわかってたけど、その直前に人殺してるのを見て、そんなドラマチックなことある!?ってなった。

▶︎最後、ルートヴィヒの夢の中。
音楽という芸術と人間が共存する世界に、自分が存在しているという事が、彼の夢だったのか。

▶︎彼は変わってしまったみたいなセリフがあった直後に「いや、変わったのは我々なのかもしれない」みたいなセリフがあって、それがすっごく腑に落ちた気がした。ルートヴィヒは変わってないんだよね、ずっとワーグナーの音楽を愛していて、心にはエリザベートがいる。変わったのは、バイエルン王国をいかにドイツ帝国の中に位置づけるかに奮闘する周囲の人たちなのかもしれない。でも、最後の殺したのをみて、ルートヴィヒもまた変わってしまったのかもしれないと思った。

▶︎何かあると「命を終わりに」とか「退位する」とか言えるの、ずるいよな。

▶︎自担がやってるこれっていう視点で観ると、すんごくしんどい作品だった。しんどすぎ。最後にルートヴィヒの夢の中でハッピーエンド的な雰囲気になるけど、ルートヴィヒは死ぬわけで、その周りの人々も負を背負ったままなわけで。最後までしんどさが抜けることのない作品だった。

▶︎ルートヴィヒ二世 橋本良亮さん
はっしー!お歌上手だった!3回席スピーカーがなくて全体的に音が遠かったんだけど、歌声がしっかり響いてました!

▶︎オットー 今江大地さん
今江くん!二幕にある、2回目の戦争で精神が病んでしまった時のソロパートの今江くん、よく頑張った!何かが1つでもズレたらそれこそ精神にきちゃいそうなパートで難しいところだと思うんだけど、頑張ってた!!

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