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第8回つりおCS優勝「烙印深淵の獣」解説

こんにちは。
私は普段「ぜっけい(@sa_zetsuei)」という名前で
主に関東圏の遊戯王CSにプレイヤーとして参加しています。
ゼッケンCSの運営もしています、よろしくお願いします。

今回は2022年11月6日に行われた第8回つりおCS@ナベにおいて
「烙印深淵の獣」を使用し優勝することが出来たので久しぶりにnoteを書いてみたいと思います。

有料となっていますが全体の半分ほど、
具体的にはデッキ選択理由・メインデッキのほぼ全てのカードの採用理由までが無料部分となっております。

価格も抑えていますので良ければ購入していただけると嬉しいです。


1.デッキ選択理由

10月の制限改定でイシズギミックに規制が入りつつも、
新しく登場した「フォトンハイパーノヴァ」の影響により前期同様ティアラメンツのほぼ1強環境と認識しています。

僕は毎週開催される「ネクストプレイ杯」の入賞デッキレシピを毎回確認し環境を読んでいます。
僕が今回のつりおCSに参加する直前の入賞デッキレシピがこちらです。

入賞者のデッキレシピからムドラケルドウが全て抜けています。

このように最近構築に変化が生まれイシズギミックであるムドラケルドウが抜け、
替わりにしぐれなどの誘発に置き換わる形になり頭の片隅にあった
「烙印深淵の獣」が戦えるのではないかと思ったのがデッキの選択理由になります。

具体的にムドラケルドウが抜けどのように有利になったかは烙印融合の箇所で解説します。

関西の環境ではいち早くムドラケルドウが抜けていたと聞きましたが、関東では影響力のあるプレイヤーが結果を出したことがきっかけとなり構築が伝播していったと考えられます。

先行で展開する過程でデッキから落ちれば妨害数が増えミラーは勿論それ以外のデッキでも妨害やリソースの使いまわしが可能になりますが、
後攻で手札にある場合ミラーやその他デッキに対しても死に札となっているので誘発に変わったのかなと

2.デッキレシピ及び構築段階で意識したこと

デッキ名に気合入れました

こちらが使用したデッキレシピとなります。
採用理由を説明する前にまず構築段階で意識したこと(採用理由の前提)を説明します。

・ティアラメンツを絶対としてそこに負けない構築、その他のデッキはサイドデッキで意識する

・深淵の獣を主軸とし各種誘発でカバーする戦い方を意識

・烙印融合に依存しない

重要なので一つずつ掘り下げます。

・ティアラメンツを絶対としてそこに負けない構築、その他のデッキはサイドデッキで意識する

→自分は勝ち上がれば勝ち上がるほどティアラメンツとしか対戦が発生しないと考えているのでこれが大前提。

色んなCSの入賞デッキタイプを見てもティアラメンツが大多数なので当然の考え。

・深淵の獣を主軸とし各種誘発でカバーする戦い方を意識

→発想としてはフル誘発デッキを遊びで組んだところから持ってきましたが、
深淵の獣(と関連カードの復烙印)の性能が高い上に打点が2500もあるので誘発で相手の動きを鈍らせビートダウン、といった戦い方が出来るように構築する。

復烙印でリソースを回復しつつ誘発を引き込む。

・烙印融合に依存しない

→烙印融合は確かに強いカードですがうらら1枚で止まってしまったり、
烙印融合のパワーを更に上げるために採用する補助カードを引いたときの手札マイナス1などが気になり依存した構築にするのは危険だと判断。
その為関連カードの採用を最小限に抑える。

ちなみに烙印融合に依存した構築にした上でうららを貰うと精神的には以下のようになります。

烙印融合が通らず負けを認めたくない烈海王

ふざけるのはこれくらいにして真面目に書きます。

構築段階で意識したことは以上です。
この考えを前提とし以下の採用カードと理由を見ていただければ。

3.メインデッキ採用カード解説

・各種深淵の獣
深淵の獣ルベリオン3、深淵の獣マグナムート3、深淵の獣バルドレイク2、深淵の獣ドレイドヴルム2、深淵の獣サロニール2

ルベリオンは全深淵の獣にアクセスできリソースとなる復烙印を直接デッキから「置く」ので文句無しの3枚。
置く効果はうらら効かないのが偉いです。

マグナムートはデッキと墓地のドラゴン全てに触ることが出来る最強カードなので当然3枚。

毎ターン次の妨害となる深淵の獣が追加されるのでティアラ目線だと天敵モンスターです。

その他の深淵の獣は各種2枚づつの採用です。
ティアラメンツに対して融合効果を止めることができ、なるべく多く積みたかったので2枚づつ。

マグナムートと他の深淵の獣をセットで引いている時は相手の様子を見ながら打つ順番を変えます。
→マグナムートのサーチを通せば返しも有利になるので。

効果で見劣りするサロニールですらティアラには強く打てるので2枚です。

ここまで深淵の獣を積んでティアラメンツを意識していますがこれほどしないと安定して勝てないです。

練習して自分もティアラメンツをCSに持ち込みましたがデッキパワーが高すぎます…

・各種誘発(その1)
増殖するG3、灰流うらら3

説明不要と言っても良いパワカ。

うららはクシャトリラを筆頭にティアラメンツに対しても強く打てない場面が見受けられ採用枚数を減らす人もいますが、
構築段階の「各種誘発でカバーする戦い方」の為フル投入。

Gを止める役割もあるので被りもあまり気にならないです。

・各種誘発(その2)
エフェクトヴェーラー3、朔夜しぐれ2

同じ効果無効のカードとして無限泡影がありますが盤面に出てくる深淵の獣との相性が悪く、
エフェクトヴェーラーなら光属性を墓地に供給出来るのでこちらをフル投入。

しぐれは最近採用が増えている理由と同じです。
自分のターンでも出てくるティアラメンツクシャトリラやキトカロスを止められるのが偉いですがターン1で被りを気にして2枚。

光か闇属性なら3にしてました。

・烙印関連モンスター
デスピアの導化アルベル3、アルバスの落胤1

最強カードの烙印融合を持ってこれるアルベルは当然3枚。

このデッキは召喚権が余ってるのでアルベルを減らす選択肢はありませんでした。

融合体が離れた時の墓地蘇生効果もあるので忘れないようにしましょう。

アルバスは烙印融合でデッキから落ちるのが仕事で召喚時の効果はコストを要求するのもあって引きたくありません。

なのでアルバス君は1枚の採用に抑え、デッキでお留守番をお願いします。

後述する復烙印で墓地からデッキに戻し2回目の烙印融合も問題なく打てるので1枚です。

・烙印融合

最強カードなのでフル投入の2枚。
使うターン融合しか出せない誓約があるのに何故か準制限です、悲しい…

真面目に書くと使い方はデッキからアルバス+深淵ルベリオンを落としアルビオンSS、
その後アルビオン効果は破棄し深淵ルベリオン蘇生、
復烙印をデッキから置きエンドフェイズにアルビオン墓地効果で烙印追放をセット

といった使い方で復烙印というリソースカードを構えつつ烙印追放の発動条件を満たすのが役割、これが烙印融合です。

烈海王のキャラ好きです

一応闇が1体盤面か墓地に(召喚したアルベルとか)余っていればアルビオンSS時効果で融合ルベリオンを出し効果を使うことで、
ミラジェイドが追加で立ったりします。

しかし融合ルベリオンの効果でハンドコストを要求されてしまうのと、
ティアラメンツに対してミラジェイドがあまり強くないのでこの動きはあまりやりません。

サイド後ニビルを入れてくる人も居るのでこの動きはリスクが高いです…

でも烙印融合が通ればかっこいい融合モンスターぽんぽん出てくるので最強です!

そしてムドラケルドウが抜けたこのタイミングで烙印深淵の獣を使いましたが、
ムドラケルドウが存在すると以下の様なことが起こります。

・深淵の獣の効果で妨害をしつつ盤面に繰り出そうとするが、
ムドラケルドウで盤面に出てくるのを阻止しつつ
相手のティアラメンツクシャトリラやシェイレーン、ランク4で横並びにし速攻で殴られ負ける
(ダメージ★2つくらい、たまに起きる事象)

・先行で烙印融合を打ち復烙印・烙印追放を構えることに成功したが烙印追放の対象を戻され不発となる
(ダメージ★3つくらい)

・後攻で烙印融合を打つが素材のアルバス・深淵ルベリオンが一瞬で戻され何も起きない、
下手にアルビオンSS時効果を使うと手札の闇とアルビオンでスタペリアを何故か出さなくてはいけなくなる
(ダメージ★MAX、烙印融合を使う理由0へ)

ざっと書きましたが烙印融合関係なしにルベリオンが墓地から戻されるだけで不利です。

メタが回ってムドラケルドウがまた増えたらかなりキツイので、
デッキタイプを変えるかそもそものデッキ選択を替えないといけないです。

このままムドラケルドウ無しで過ごしたいですね。

・復烙印、烙印の獣、烙印追放
魔法と罠が混ざってますが烙印の関連カードなのでまとめちゃいます。

イラスト大好き

復烙印は相手がモンスター出したら深淵の獣を蘇生する効果と、
除外した光闇を戻して1ドローという強いことしか書いてないカードです。

このカードにアクセスすることを第1目標とし、
貼ったらお互いのターンで1ドローして誘発・深淵の獣を引き込みゲームのテンポを取るといった戦い方を目指します。

フェンリルで飛ばされると一気に苦しくなるので何とか守りましょう。
(コズサイはプレイでのケア不可なのでお祈り)

強い上今回のデッキ構築理念上重要なカードなので2枚採用を検討しています。

烙印の獣はルベリオンから置くことはあまりないですが、
クシャトリラだと分かっている場合はフェンリルが何よりもきついので復烙印より先に置きます。

サロニールを経由していれば効果で復烙印を落とし、
エンド時に墓地から貼れるので狙えたら狙います。

このカードは1枚で十分仕事をしてくれるのとあまり引きたくない(ルベリオンで置きたい)ので採用は1枚に抑えています。
(たまに墓地から置く効果を強く使う構築などでは2枚採用が見られました)

烙印追放は烙印融合の展開をすることで発動条件を満たしつつ構えることが出来ます。

キトカロスが成立してしまったら速攻で開きキトカロスを除外しつつスタペリアが出せます。
(成立させるとシェイレーンサーチなど追加の攻め手を持ってこられてしまうのでなるべく深淵の獣で妨害したいです)

どれくらい強いかというとこれくらい強いです。

除外版超融合なので決まれば当然勝ちです

クシャトリラ相手には全く効かないので烙印追放ではなく烙印の獣を構えてなんとかします。

・その他採用カード
強欲で金満な壺、墓穴の指名者、スキルドレイン

・強欲で金満な壺

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