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ゆく年くる年 2021


皆様おはこんばんちわ。(古w

2021年ももう終わりですね。
去年のnoteを見ていたら「2020年は激動の年」と書いていたのですが、今年は2020年とは違って露出することを減らしつつ、内心では色々なことをやっていた感じの「静かに物事が動いていた年」だったなと思います。

1月~3月

おそらく経済局では最後の数か月になるだろうなーと思って、自分が立ち上げた事業の引継ぎ準備とかシリコンバレーのガルバナイズ社とオンラインで繋いだセミナー準備とかを絶賛やっていた時期。

前年度に話題になった危機関連保証スマート申請関係は、アップデートされて認定書交付までの完全オンライン化を実現していましたが、嘘偽りなくこのアップデート作業に関しては私はほぼ関わっておらず、金融課のみんながそれまでの申請オンライン化の取組みで培ったスキルと「事業者さんに少しでも負担をかけたくない。」という熱意で成し遂げられたことに静かに感動していました。
以下のグラファーの取材記事も「私いらなくね?w」と言ったのですが、なんだかんだで写真だけ加わることとなりました。(;・∀・)

そして、新型コロナウイルス感染症に起因する危機関連保証の認定は、令和3年12月28日(火曜日)16時00分をもって無事に申請受付を終了しました。(セーフティネット保証については引き続きスマート申請での受付を継続しています。)

3月には、毎年恒例インターナショナルオープンデータデイ@YOKOHAMAも完全オンラインで無事開催。
2022年はリアルでもできると良いですねー。

そして長女は無事に大学に合格いたしました☆

4月~6月

経済局からデジタル統括本部へ異動。
みんなから「大変だね~。」と言われるのですが、今まではスタートアップ支援という全く別のジャンルと平行でやっていたデジタル化の取組みを専任でやることになったので、脳内リソースの面では楽になったという感じでした。

やらなければならないことは満載ですが、新設の部署で体制も意識醸成もこれから、しかも8月に市長選を控えたタイミングでもあって先行き不透明だったので、リソースの使い方には気をつけようと思い、おそらく私に期待されているであろう外部人脈との接続や、担当とされている手続オンライン化推進に伴う準備作業などに注力していた頃でした。

周辺のトピックとしては、国交省の3D都市モデルオープンデータ「PLATEAU」が立ち上がったり…

横浜市会でデジタル化推進特別委員会の第一回が開かれたりしていました。

そして、このあたりから「デジタルツイン」「フィジカルとバーチャルの融合」といったキーワードと「リアルな横浜のまちづくり」が少しづつ自分の中でリンクされていくようになっていくようになり、それが後々のCode for YOKOHAMAでの活動や都市デザイン室との連携なんかに繋がっていくことになります。

7月~9月

2020年から参加していた「横浜をつなげる30人」も当初エバンジェリスト枠参加だったものが、気が付けば「横浜電波組」のメンバーになるという予想通りの展開にw

そしてひとつの成果としてこんなオンラインイベントをやったりしました。

Code for YOKOHAMAの活動もそうですが、行政職員なのか、横浜をよくしたいと活動するイチ市民なのか、元々相当怪しかった境目が本格的に溶け出していくのを感じるようになった時期でした。

ホルグの加藤さんからのご依頼でお繋ぎした、我がボスである林琢己横浜市副市長のインタビュー記事もこの時期に無事公開されました。

私は加藤さんの横でカメラマンしながらずっと聞いていただけでしたが、改めて聞くとめちゃくちゃタメになるお話だらけで有意義な時間でした。
ボスの言う通り良い公務員はマネしていいかわかりませんが、とりあえず「釣り野伏」は心のメモに刻まれましたw

周辺トピックとしては、静岡県の杉本さんが長い苦労の期間を経て公開した点群データが熱海の伊豆山で起こった痛ましい土石流災害の被害把握のために使われたという、なんとも複雑な気持ちになる話題が流れた時期でした。

本来こういう場面で力を発揮するオープンデータですが、人の命が失われた後にそれが認識されるというのは本末転倒でもあります。今後は正しい認識の元にオープンデータ推進がされ、このような災害が起こる前に食い止められることを願って止みませんし、自分もそのために頑張っていこうという想いを新たにしました。

8月には市長選が行われたため、Code for YOKOHAMAで4年前に策定したIT政策提言「技術駆動都市ヨコハマ2030」のアップデートを実施し、私も一部加筆修正を行いました。
色々な人にも言われましたが、改めて読むとこれが4年前の2017年にリリースされたというのは驚きの一言だよなと思いました。

それとほぼ同時にCode for YOKOHAMAによるオンライントークイベント「イマジン・ヨコハマ2050-2030」がスタートしました。
「2050-2030って逆じゃない?」とたまに言われますが、これはバックキャスティングで行こうというメンバーの想いからこのような表記になっています。
アーカイブはCode for YOKOHAMAのYoutubeチャンネルでご覧いただけますので、皆様お時間ある時にぜひご覧ください。

Code for Japan Summitは2021年も完全オンラインで開催され、私もトラック1の司会進行役として参戦しました。(そして懇親会で「オタマトーン部」なる謎の集団が発生することにw)

10月~12月

なんとなんと!Code for YOKOHAMAの政策提言「技術駆動都市ヨコハマ2030」がマニュフェスト大賞から賞をいただくことに!

応募総数2,730件から選ばれた35件の取り組みのうちの一つ、と有難い限りだと思いました。

お仕事の方では、「マイナンバー制度及び国と地方のデジタル基盤抜本改善ワーキンググループ」の下に設置された「トータルデザイン実現に向けた自治体タスクフォース」の委員として参画することになりました。

本人たちですら「え。このメンバー大丈夫なん??ww」と言わしめる面子を揃えたデジタル庁はなかなかのチャレンジャーだと思いましたが、未来の行政がデジタルの力も借りて本当の意味で市民に寄り添ったものとなるように、少ない脳細胞をひねっていこうと思います。

そういった背景もあって10月に公開したこちらの資料がなぜか妙にウケて8000view以上も見られたのも驚きでした。最初は「怒られるかな?」と思ったのですが、SNSの反応を見る限り「自治体つらすぎてびっくりした」「制度や法律がスパゲッティコードになってることがわかって興味深い」「思った以上にアナログでビビった」などの同情的なコメントが多くて、こちらがビックリしましたw

11月には古巣からのお声かけで、横浜市スタートアップ成長支援拠点「YOXO BOX」でこちらのイベントに登壇させていただきました。

このイベントのなにがすごかったかって、「え?普通にテレビで流してよくない?」みたいな配信クオリティ!!
ぜひこちらのアーカイブをご覧下さい!!

アイデアソンで出てきたアイデアもめちゃくちゃ面白いものばかりで、特に退役した横浜市営バスを活用するアイデアは私個人としても食いつきまくりでした。

11月にはもうひとつ、横浜市デジタル特別委員会×Code for YOKOHAMAのコラボレーションによるワークショップが行われました。
元々、Code for YOKOHAMAが同特別委員会が職員向けに実施したペーパーレスとWEB会議活用に関するアンケート設計と分析のお手伝いをしたことをキッカケとしたワークショップでしたが、始める前は固い雰囲気になるかなーと思ったのですが、始まってみるとそんなことは全然なく、実に和やかな雰囲気で進んだので安心しました。(横浜市会では初の試み!らしい)

【横浜市会デジタル化推進特別委員会×Code for YOKOHAMAワークショップ開催】 21年度に横浜市会に立ち上がったデジタル化推進特別委員会の議員の皆様とCode for...

Posted by Code for YOKOHAMA on Friday, November 12, 2021

12月は自治体タスクフォース武闘派メンバーと窓口業務改善しすぎて新庁舎から記載台がなくなっちゃった噂の北見市に視察旅行も行ってきました。

【カイゼンのDNAを学ぶ北見合宿】 木曜から自治体タスクフォースの武闘派メンバーと、これまた武闘派メンバー...

Posted by Sayaka Ishizuka on Friday, December 3, 2021

みんなで色々見て、散々議論して、その結果メンバー全員が改めて至ったのは「書かない窓口は足掛かりではあるけれどゴールではない。書かない窓口も含め、この先に真のゴールがある。」という認識でした。

12月の終わりには、牧島かれんデジタル大臣も北見市を視察されていますが、引き続きそういう認識の元で目指すべきゴールのイメージを描いていければと思います。

新しい事業としては、デジタル技術を活用した創発・共創によるデジタル・ガバメントの取組を開始しました。ご興味のある企業・団体からのエントリーお待ちしております。

今年は30年の職員人生初(!)の条例改正も体験。
改正されたデジタル手続法に合わせて条例改正を行うというものでしたが、これ全部改正って言った方が良くね?と思うほど手を入れる必要があり、デジタル手続法逐条解説はすっかり付箋だらけマーカーだらけになり、この工程ももう少し簡略化されていかないと色々辛いなぁと思いました。

この時期は地域情報化アドバイザーの登壇依頼も重なって、11月は情報通信学会様、東京造形大学様、12月には浜松市様にお邪魔いたしました。
最近はオープンデータよりもサービスデザインにフォーカスした話をすることが多くなってきたのですが、DXを実現するにあたって、聖域なく見直しをした上でどう一連の業務(「ひとつの手続」ではなく!)を改善していくのか、効率化を高め、市民への提供価値の高いサービスとしていくのかがとても重要になるので、そちらの比重が高くなっていくのかなという気がしています。

そんなこんなで2021年も暮れていきます。
来年は来年できっと色々なことをしているのでしょうが「選択と集中」は大きなテーマになってくると思っています。
バックキャストで未来を描き、「いま必要な楔」を打ちこんでいく。
そんなことができたらと思います。

皆様どうぞよいお年をお迎えください!