子どもに目標を設定して実施できた交流授業

日本に来て間もない子どもたちをオンラインや専門の教室でサポートする動きが広まっていますが、それでも日本語教師には教えられないものが多くあるものだと一般的な日本の学校のクラスを見ていて、思いました。

①手書き文字を見る機会が意外と多い。
 
日本語の教科書も、教材もフォントを使用した文字です。
学年が同じこどもがどの程度の文字を書けたらいいのか、どんな文字を書くのか、実際に見てみるまで分かりませんでした。クラスに入れば、手書きで書かれた名前を見てノートを配ったりするかもしれません。こどもの手書き文字を見る機会を増やしてもいいなと思いました。
 それに加えて、低学年だと姓と名の間をあけずに名前を書く子どももいました。これが日本に来たばかりの子には難しかったようで、どこまでが姓でどこからが名前なのか、分かるまでに時間がかかりました。

②相手が外国人だと分かったら、まずは英語で話しかけられる。
 
大人でもそうですが、外国人=英語というのは、思っていた以上に幼いころから刷り込まれているようです…。海外を転々としているようなご家庭なら、せめて英語ができないといけないと思うようで英語が話せて母語も話せる子どももいますが、発音がカタカナ(笑)なので、通じていませんでした。英語が通じない外国人も多くいることを学校で教える機会があってもいいと思います。

そんな中で、いろんな要素を含んだ交流授業に参加してきました。
【サインをあつめよう】
①紙をもって、教室内を動き回り、サインを書いてほしい人にあいさつをする。
②自己紹介
③すきなたべもののをいう。
④じゃんけん
⑤勝ったほうが相手からサインをもらう

この授業に積極的に参加できるようにするには、
①あいさつの練習。(礼をする等動作も教える)
②自己紹介(名前・出身等)
③「~がすきです」から「好きな~は・・・です」へ発展。
④じゃんけんで出すタイミング
⑤名前の表記
これを教えていたら、応用で授業に参加できると思います。
しかも、相手がたくさんいて同じことをくり返し行うので定着がよさそう。

ある程度の人数がいたら、大人向けの教室でもできそうですね。
オンラインでは難しいかもしれません。
押したり割り込んだりせず、順番を待つために並ぶことも分かったかもしれません。

私からのお願いとして、1個でもいいから新しい日本語を聞いて覚えてくる。1回でいいから自分から日本語ではなしかけてきて!といって送り出しました。
新しい日本語は1個どころか5個以上!しかも、紙に書いていました。
話しかけるのも何人も積極的に話しかけることができて、大成功の交流授業でした。

低学年でも、目標意識をもって授業に参加できると分かったので、また機会があればこれでやっていこうと思います。

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