梅雨の街へと繰り出した

買いたいものが溜まってた。

今度久々に職場に顔を出すことになったのでその時に持参するちょっとした手土産や、後輩がこの度めでたく昇進しそうなのでそのお祝い。あとは姪っ子1歳の誕生日の品と、産後太りのため似合う夏服が皆無というこの緊急事態を打破するための服。等々。

見に行きたいものもたくさん。

今度結婚する夫の妹さんに贈るお祝いの品定めもしたかったし、百貨店に陳列しているキュートなベビー服も見に行きたかった。

夫が今日有給を取り、「行ってきなよ」と快く送り出してくれたので、娘のお世話を夫に託して朝から都会の街へ繰り出した。

ヨドバシカメラや百貨店。いつも夫と買い物に繰り出した際に歩くコースを、今日は一人でテクテク歩く。

ふと、娘が生まれる前、最後に夫と2人でヨドバシカメラを訪れたときの記憶が蘇る。

出産予定日10日前。重い身体でヨチヨチ歩きながら電子レンジを買いに二人でヨドバシへ。行く前にトンカツ屋さんでランチをしてて、「二人で来れるのはこれで最後かな」「とか言って来週も二人でご飯食べに行ってるかもよ」なんて談笑してたなあ、とか。

結局予定日より早く娘は産まれたので、この１週間後に夫と二人でランチすることは叶わず、結果としてトンカツランチが最後のランチデートになったのだけれども。

つい4ヶ月前の出来事なのに、もう随分と古い記憶のように思えた。　　　

今度は3人でランチとショッピングやな。
でもそれって、一体いつになったら行けるんやろう。

買い物を終え、大量の紙袋を抱えながら帰路に着く電車の中でぼんやり考えていた。
車窓に目を移すと、雨模様の街が流れるように右へ右へと横切っていく。

梅雨が明けて夏がくれば、少し大きくなった娘と電車に乗って、今よりも少しだけ遠くへ行けるだろうか。買い物やランチに行くよりも、大きな公園や動物園のほうが喜ぶんだろうなあ。祖父母が住む街へも連れて行ってやりたい。その前にまずは夫の実家か。電車と抱っこ紐を駆使すれば遠くまで行けると先輩ママから聞いたことあるけどそのスキルを会得するためにあとどれくらいママレベルを上げないといけないんだろう。ママレベルが可視化できればとても便利なのに。いや、可視化できるとマウント合戦が始まってそれはそれで厄介なのか。知らぬが仏とはこのとこなのか。

なんて、ぼんやり考えてるともう最寄駅手前まで電車は進んでいて、一人でぼーっと思考する時間も最近はあまり無かったことにもハッと気がついた。

久々の買い物はとても楽しくて、沢山歩いたために身体は疲れたけど、心はリフレッシュできた。帰宅後、デパ地下で買って久々に食べた堂島ロールの柔らかな甘みが身体に沁みた。



夫に感謝しかない。また明日から家事育児頑張ろう。