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個のせいにしない仕組みを考える

仕事だろうが私生活だろうが、急にトラブルや「やっちまった」な出来事に見舞われることがあります。
トラブルにあった時に対策は誰しも考えるかもしれませんが、その時に「もっと気を付ける」「もっと確認をする」みたいな個の注意点の改善に落とし込んでしまうと、2回目・3回目が必ず発生します。

私はとんでもなく忘れっぽい(というより興味のあること以外が絶望的に覚えられない)ので、私生活と仕事問わず忘れ物・物忘れが多発します。
例えば、忘れ物が無いように前日に準備していたとしても、準備した鞄をまるまる忘れる、ということもしょっちゅうある。(最悪ですね)
そういう場合は、そもそも忘れてもいい状態にしておくとか、忘れようの無い状態にしておく、といった解決策を考えることが重要だと考えながら過ごしています。

「気を付ける」は絶対に忘れます。私のような忘れっぽい人間じゃなくても、人間なので忘れることも漏れることもある。

というわけで、自責したとしても絶対にどこかで忘れるし守れない、という考え方で動いています。もちろんミスした時に反省も謝罪も必要ですけど。
自責だけで対策してしまうと、他の誰かが同じミスをしたときに「なぜできないんだ」と許せなくなってしまうのも、あまり面白くありません。

仕組みに落とし込む

ミスが発生した場合に「気を付ける」「確認する」という結論に至ったら、一度考え直してみる。

  • 何が起こったのか、事象を振り返る

  • ミスの原因の理由をピックアップする

  • 人によってばらつきが出る仕組みになっていないか振り返る

そこから仕組み化をするには、アイデア抽出の手法ですが「オズボーンのチェックリスト」が参考になるという話を耳にしたことがあります。考える糸口にいいかも。

私の場合は、仕組み化する時に気に留めていることがひとつあります。
それは、なるべく既存の仕組みに掛け合わせること。

簡単にいうと、今みんなが実施している事やルールのついでにできるようにする。というイメージです。

全く新しい仕組み、例えば「管理者を作って監視する」「確認するために会議を設ける」というルールを加えていくと、いつかルールだらけで「ルールを守る事(報告書などの資料作り)に時間を使いすぎる」「監視で他業務を逼迫する」ということも起こりえます。
「何かの確認のタイミングで、一緒にチェックする」など、ついでにできる仕組みにする、という事も気に留めながら、誰がやってもミスが起こりづらい仕組みにできるといいですよね。

ストレスのない人間関係のために、仕組みに目を向ける

繰り返しですが、自責だけで対処すると、真面目な他人ほど「自分はできない人間」「また失敗してしまった」と自分を追い込んでしまいます。また、自分を律しようと頑張るほど、他人のミスも許せなくなってしまいます。
何かミスが発生した時に自分や他人を責めるのではなく、なぜ起きたのかの原因を探してまずは仕組みを疑ってみる、というのは多方面で良い影響を及ぼすんじゃないかなぁと感じています。

人によっては責任逃れだと感じる人もいるかもしれませんが、実際"気をつける"だけでは解決できなかった私という人間の、ミスが起きた時に気をつけているポイントのメモでした。

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