2019.3.25 前話より少し間があき、2019年も3月を迎えた。 今回は、先に少しだけ本業のお寺の話。 年末、大掃除を終えると、大晦日の除夜の鐘から年始にかけてお寺は行事が続く。 そして迎えた3月の春彼岸の結願日(最終日)、 我が寺では「永代土砂加持法要」とよばれる法要を執り行う。 年間行事の中で最も大きい法要で心身ともにとても慌ただしい日々を過ごす。 それらを終えるとようやく穏やかな春を迎える。 さて、2019年春、息子の昆活初めは、なぜか初心に戻りてんとう
※この日記は、6年前(2018年)から書き溜めたものを補足・修正しながら少しずつ投稿しています。時事内容も現在ではなく、投稿も不定期になりますが、楽しんでもらえると嬉しいです。 2018.12.6 第5話の投稿から新たに気づいた事があったので忘れる前に書き記しておきたい。 前回、動かなくなったカブトムシを飛ばす兄と妹の写真をそれぞれ投稿した。 写真を比べてみると、兄と妹では持ち方が全然違う。 触るのがまだ怖くて恐る恐る持っている妹は、胴体部分を掴んでいるが、 兄はいまに
2018.10.5 すっかり季節は秋だ。 短い夏を謳歌したカブトムシ達。 その生命は儚く、夏の終わりとともに静かに閉じる。 わかってはいても名残惜しい息子。 動かなくなったカブトムシに行き場のない思いを注ぐ。 『愛でる→いじる→飛ばしてみる』 兄のスパルタ指導のもと、何故か妹も飛ばしてみる。 ジャンルは様々だが、兄や姉の嗜好に付き合わされるのは 昔も今も変わらない弟や妹の宿命だ。 兄が戦隊好きなら一緒に戦うし、乗り物好きなら電車の名前に詳しくなる。 虫好きの場合は、採
2018.9.8 朝晩は涼しく、秋の気配を感じるこの頃。 虫たちの鳴き声もセミからコオロギやスズムシへとバトンタッチ。 そんな中、我が家に新しいメンバーが加わった。 「草原の王者!カマキリ」 カマキリは、生き餌を好むので、バッタなどの虫を捕ってくる必要がある。 私は、夕方犬の散歩に行くついでに小さな袋を持参すると 散歩ルートから逸れて草むらに入り、餌となるバッタを数匹手づかみで捕獲しては持ち帰る。 道行く人が見たら、 「お寺の若奥さん、犬じゃなくて自分が草むらに入
2018.8.19 人は、生き物を飼うと何故か名前をつける。 それは、犬や猫は当然のことで、 小さいものから大型の動物まで限りない。 我が家の息子も例外なく虫達に名前をつけている。 おもしろいもので、名前をつけるのはお気に入りの子だけなのだ。 名前をつけるという事は、 つまり自分のテリトリー(プライベートゾーン)に入ることを許した 仲間・家族という証しなのかもしれない。 道端ですれ違うだけの虫たちは、 世間で言う所の虫である。 その中で、たまたま採って飼うことにな
2018.8.11 夏真っ盛り、親子でプールへ。 泳ぎに、ではなくプールの建物わきに落ちている ‘’虫のかけら‘’ を拾いに行くのだ。 プールのすぐ横には小さな森があり、 夜になると外灯に沢山の虫が集まってくる。 地元の虫好きには有名なホットスポットだ。 夜行けば生きたカブトムシやクワガタに会えるが、 昼間にいくと朝食を終えた鳥たちの食べ残した 虫のかけら(死骸)に会えるくらいだ。 それは、少し前に流行った福耳の ‘’星のかけらを探しに行こう〜‘’ みたいにロマン
2018.8.10 我が家の夏の定番の一コマ。 夏は、暑さを少しでもしのぐためお寺の窓や扉はすべて開け放つ。 そうすると、間違いなくあの子が飛んでやってくる。 今年も来た! 『ギンヤンマ』 いつみてもセンス抜群のボディカラーだ。 しばらく至近距離でうっとりと眺めてから、逃がしてやる。 そして、母の束の間の1人時間。 日課の土いじり。 鉢植えでもぬか床でもなく「虫床」。 えさを交換して霧吹きで水分をあたえる。 虫床で見つけた小さな幼虫。 カブトムシだと思っていた
〜自己紹介〜 はじめまして。 瀬戸内の島の寺にすむ2児の母です。 沢山の記事の中から見つけて頂きありがとうございます。 虫好きの息子の成長記録『昆活日記』をつけ始めて6年。 瀬戸内ののどかな気候に育まれた 虫と息子、ときどき母。 の楽しく微笑ましい日常を書いています。 虫好きの人はもちろん、そうでない方にも ププッと笑える楽しい時間ををお届けできたらと 思っています。 どうぞよろしくおねがいします。 〜プロローグ〜 2018.8.3 春、お寺の境内は満開の桜で埋