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ともに


3月、息子が3歳になった。
両手に収まって、呼吸の練習から人生が始まった子が、3年経つとこんなにしゃべるのか。
自分の気持ちを言葉で伝えられるようになって、わがままに疲れる日はあるけど、少し先の未来を一緒に見通せるようになって、ずいぶんと楽になった。

歩ける、話せる。
それだけで漠然としていた不安が、ただ泣き叫ばれていた頃の苦しさが薄れていく。



そして、夫が転職。
3月末に大阪から東京に引っ越してきた。
それに伴って、私は退職した。


大学生の頃から
生きづらさの側に、ただそこにいるだけの存在をつくりたいと思って、絵本を作ったりしてきた。
社会人になってから、その人の血となり肉となる食べ物は、美しい和菓子は素晴らしいプロダクトだと思って、
和菓子屋に飛び込んだ。

コロナ禍での休業、産休、育休で2-3年お休みしたけど、6年勤めた大切な場所。
たくさんのことを、仕事ということを教わった場所。


だけど、私の人生の優先順位は圧倒的に
夫と生きること、が1位。

夫が東京の新しい職場に誘っていただいているという話をした時に、すぐに行こうと決めた。

私は生きづらさの側に、寄り添うものをつくる人になりたい。それは和菓子だろうと、専業主婦だろうと、どんな仕事をしても変わらない。

夫がデザイナーとして成長する姿を1番近くで見ていたい。
そして、何より私たちが自分たちの成長に挑めるのは息子の成長のおかげ。

ともに笑い、ともに泣ける日常を送れるようになった。1395gで産まれた子なのに、びっくり。


私を、息子を、変わらずに大切にしてくれるなら
どこでだって、私たちは生きていける。
だから新しいことを楽しもう、一緒に。




私も新しいことを始めようと思って
保育士の資格の勉強を始めた。

結果に繋がらなくても、少しでも興味のあることを勉強するのは楽しい。
知識は力になることを知っているから。

今月、試験がある。
やってみる、行ってみるを大切にしたい。
お互い当たって砕けよう!夫!

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