二丁目の魁カミングアウトは誰も置いていかない

昨年3月から定期的にこのグループを見ているうちに自然におなカマ(二丁魁のファン)になっていた私から見た、二丁魁にしかないあたたかさの正体のひとつがなんとなくわかってきたので書いておきます。


タイトルにも書きましたが、1度でもライブを見てくれた人や関わった人を本当に“置いていかない”姿勢 これを口で言うだけなら簡単なことですが、実現すること、また実感するのは難しいことだと思います。


昨年8月末にきまるくんの休養が発表されてから、ライブ開始時にお決まりの影ナレでは必ず「本日きまるモッコリはおやすみですが、気持ちは4人で盛り上げていきます!」など必ず“4人で二丁魁”であることをアナウンスしてくれていました。


メンバー脱退や活動休止、はたまた解散に対して悪い意味で麻痺してしまった私は、もしかしたら私以外の誰かもそうかもしれませんが、このアナウンスがなくても違和感は感じなかったかもしれません。


その後ミキさんは質問箱や、ライブのMCや特典会など、私たちがミキさんの声をキャッチできる場で、どれだけメンバー3人が、二丁目の魁カミングアウトというグループがかけがえのない存在かを何度も示してくれました。


他のグループと比べることはあまりしたくありませんが、対バンなどで「このグループのあの子はいないのかな?」と気づいたとき 既に抜けてしまったあとではしかたありませんが、何らかの理由で休止中であることを後々知ることの寂しさといったらありません。生の声を聞きに行っているライブの意味が薄れているような気がしました。


だからこそ、前述の二丁魁メンバーがとった行動がどれだけ有難いことかと、当たり前に出来ることではないと気づかされました。


去る1/8に中野サンプラザでのワンマンライブを無事に大成功させた彼らですが、このライブは“脱退してしまったメンバーの卒業公演”かのようでした。


昨今のアイドル界はメンバーが揃った状態で卒業公演を行うか、改めた場を設けずに脱退してしまうかの2択であることが多いので、かなり異例のステージだと思います。が、これは二丁魁の、ミキさんの、きまるくんときまるくん推しのおなカマに対する誠意とも受け取れる内容だったと思います。


広いステージには階段ともう1段高いステージが組まれていて、表面にはメンバーカラーと合わせて決められたお花の絵が描かれていました。もちろんきまるくんの色の青、紫陽花もです。


アンコールでは、きまるくんの音声を入れたこの日だけの特別な曲も歌われましたし、本編で歌われた既存の曲のオケに入っているきまるくんの声もよく聞こえました。see you next lifeの間奏で、ミキさんがメンバー3人の手を取る振り付けもそのまま残っています。


間違いなく、4人で迎えた中野サンプラザ公演でした。ただ、これだけでは終わらないのが二丁魁だと思います。


本編1曲目は、3人体制になってから初の新曲でした。ツイキャスで「何の曲から始まると思う?」と問いかけておきながらの新曲。ミキさんの茶目っ気が垣間見えました。


その後も私たちの想像をどんどん超えていくライブを見せつけられました。曲のいいところだけを切り取ったメドレーやマッシュアップ、階段をめいっぱい使ったフォーメーションなど、さすが二丁魁と思わざるを得ないものでした。


まだ道の途中なのでしょうが、“王道アイドル”のライブを目の当たりにしました。まさに“ゲイでもアイドルになれる!”でした。


このライブは、“きまるくんの卒業”と、“3人の再出発”を示すものだと思いました。きまるくんへの感謝や尊敬を新衣装の紫陽花柄に散りばめ、先へ進むという意思表示のライブ。


だけど私たちは寂しかったら泣いてもいいし、堪えて前を向いてもいい。青いサイリウムを振っていい。きまるくんの名をコールしてもいい。誰の気持ちも否定せずに受け止めてくれるあたたかさに感動しきりでした。


現場から離れてしまう人、帰ってくる勇気を身につけた人。3人の二丁魁しか目にしたことがない人。

おなカマの数だけ想いがあるということを、チーム二丁魁が当然であると思ってくれているということ。


こういったことを書いて読んでもらうだけでは伝わりきらないと承知しているから、ライブに足を運んでほしいのです。誰もアウェイなんかじゃない、必ず居場所が見つかると保証します。


ミキさんがいつか言ってくれたこの言葉に救われ続けています。

「大丈夫!私たち解散しないから!」


チーム二丁魁が大好きです。出会えてよかった。


ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。


私は渋谷のStudio Freedomで、昨年3月から9割のFREE GAY LIVEを見てきました。フリーダム以外の現場にも、あるときはスタッフとして、あるときはおなカマとして足を運んでいました。


ぜひ二丁魁以外の公演日も、Studio Freedomに足を運んでください。ジャンプは月曜以外禁止ですが..常に楽しいライブを届けられるよう尽力しています。


今月のFREE GAY LIVEは15日、20日、22日の公演が発表されています。待ってますね。

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