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東部地域局通信 第14号(2024.1.22)


 静岡県東部地域局では、東部地域の魅力や地域団体の皆様などの活動をより多くの方に知っていただくために、東部地域局通信を発行しています。毎月1回の発行を目指し、東部地域各地の取組を紹介していきます。
※掲載している情報は、2024年1月22日時点のものです。


<開催報告>令和5年度 歴史・文化資源を活用した観光地域づくり定着促進事業

県では、大河ドラマの放送を契機に、令和3年度から令和5年度までの3か年にわたり、歴史・文化資源を活用した 誘客・周遊促進に取り組んでいます。今回は、令和5年9月から11月まで実施したWebスタンプラリーと12月に開催 したシンポジウムについて実施結果を報告します。

「伊豆・富士山歴史絵巻Webスタンプラリー with大河ドラマ館」 を実施しました!

令和5年9月29日から11月30日までの期間、 伊豆・富士山地域の歴史・文化・観光スポットや、静岡市・浜松 市の「どうする家康 大河ドラマ館」など、全68か所のチェック ポイントを巡るWebスタンプラリーを実施しました。参加者は 総勢848人で、県内だけでなく神奈川県や東京都など県外か らもたくさんの方に参加していただきました。最も多くの方が 訪れたスポットは、清水町の柿田川公園で、384人もの方が足 を運んでくださいました。参加していただいた皆さん、ありが とうございました!

                         (担当:駒谷)

三島市で歴史・文化を活用した観光地域づくりシンポジウム を開催しました!

令和5年12月16日に三島市民文化会館で、歴史・文化を活用した観光地域づくりシンポジウム「鎌倉殿・北条氏が生きた地 伊豆・富士山地域のこれから」を開催しました。

伊豆・富士山地域だけでなく東京都や神奈川県など、県内外から多くの方に参加していただきました。参加者からは、「地域の 歴史を再度見つめ直したい」「地元を自慢することがまちづくりにもつながる」といった感想を聞くことができました。

東部地域局ではこの一年、観光事業者向けワークショップや学生等を対象とした商品開発セミナー、デジタルスタンプラリー、 そして県民向けシンポジウムと、歴史・文化資源を活用した観光誘客・周遊促進に取り組んできましたが、本シンポジウムの開催をもって終了となります。 今後も持続可能な観 光地域づくりに向けて 皆さんとともに歩んで いきたいと思います。

                         (担当:小玉)


静岡県 新しい働き方・暮らし方セミナーに参加しました

令和5年12月2日に東京のふるさと回帰支援センターで行われたセミナーに参加しました。テーマは「アウトド ア・スポーツを楽しめる生き生きとした暮らし」。東部地域局と富士宮市、伊豆市による地域紹介、ゲスト3名(今 泉瑞希(いまいずみみずき)さん<伊豆の国市>、大塚祐介(おおつかゆうすけ)さん<富士宮市>、斉藤大輔(さいとう だいすけ)さん(当日は奥様が代理参加)<伊豆市>からは東部地域への移住経験談を紹介してもらいました。

今回はゲストスピーカーのお一人、今泉さんのお話を紹介します。

セミナーのゲスト 今泉 瑞希(いまいずみみずき)さんにお話を伺いました!

伊豆の国市に、令和5年6月に引っ越してきた今泉さん。趣味のトライアスロ ンではIRONMAN世界選手権で完走、今後はULTRAMANと呼ばれる総距離515kmのトライアスロンに挑戦予定です。トレーニングなどで伊豆半島には毎月のように訪れており、東京にも近くなじみがある地域だったそうです。

週に1度、都内に通勤しており、通勤できる距離であることも伊豆の国市を 選択した理由のひとつ。移動は新幹線だけではなく、事務の仕事量が多い時 は、踊り子号や東海道本線のグリーン車でパソコンを開き、その移動時間を作業の場として活用する話もしていただき、とても興味深かったです。

今後について今泉さんは、「伊豆ならではの新しい趣味にも挑戦してみたい」とお話してくださいました。

                         (担当:長野)

静岡県東部地域×スポーツ

静岡県東部地域の魅力を、スポーツを通して伝える企画「静岡県東部地域×スポーツ」 今回は、車いすフェンシングの選手にお話を伺いました!

車いすフェンシングの魅力を伺いました!ー 車いすフェンシング日本代表 河合 紫乃(かわいしの) 選手 ー

車いすフェンシングは「フレーム」という装置に車いすが固定されているため、上半身のみで相手と突き合います。 集中力や精神力、瞬間的な判断力が求められ、フットワークによる駆け引きがないハードな競技です。

沼津市を拠点に活動する、車いすフェンシング日本代表の河合紫乃選手に、競技についてのお話を伺いました。 元々、バドミントンの選手だった河合選手。国内トップレベルの「S/Jリーグ」 でプレーしていました。しかし、けがによる手術の後遺症で左下肢に麻痺が残り、 バドミントンの選手を引退しました。治療で寝たきりの状態が続きましたが、 「もう一度スポーツで輝きたい」という思いから、車いすフェンシングに挑戦 しました。

競技について、河合選手は「車いすが固定されているため、至近距離での 駆け引きやスピード感が魅力です。健常者のフェンシングとは全く違う競技 です。」とお話しされていました。

自身のプレースタイルについては、スピーディーでアグレッシブなフェンシングが持ち味 だと語ります。バドミントンで培った反射神経や観察力が、フェンシングにも活かされてい るそうです。

現在、河合選手は2024年のパリパラリンピック出場を目標に練習中です。経験を積む ため、海外での武者修行にも励んでいます。 競技について、熱心にお話されている様子がとても印象的でした。河合選手、ありがとう ございました。

                         (担当:駒谷)


4地域局合同地域研究会(東部地域)を実施しました

県内の4つの地域局(賀茂、東部、中部、西部)が、地域課題の解決に向けた取組を推進するため、他地域にお ける先進的、優れた取組や他の地域局の事業の参考となる取組の視察及びヒアリングを実施する研究会を実施して います。今回、令和5年12月1日に東部地域において研究会を実施しました。

狩野川資料館

最初に、国土交通省沼津河川国道事務所の展示施設である、伊豆の国市の 「狩野川資料館」を訪問しました。 昭和33年9月に伊豆半島地域を襲った狩野川台風は、狩野川流域内で死者・ 行方不明者853人、堤防決壊14か所、被害家屋6,775戸の被害を出す未曾有 の大災害となりました。 この災害を後世に伝えるとともに、狩野川水系で実施している河川・砂防事業 の重要性を多くの方に知ってもらうためにこの資料館は設置されています。

狩野川放水路は、この狩野川台風を契機に作られたものと思われてる方も多いかもしれませんが、昭和23年のアイオン台 風での大出水を契機に計画され、昭和26年に着工されました。しかし、放水路建設中に狩野川台風による甚大な被害を受け、 当初計画では2本のトンネルを建設する予定でしたが、3本に見直され、 昭和40年7月に完成しました。

完成後、現在までに136回の放水が実施され、令和元年10月の台風19号では 下流の徳倉水位観測所(駿東郡清水町下徳倉)付近の水位が1.85m低下するな ど、狩野川本川からの氾濫を防ぎ、人的被害は0、家屋の浸水被害も内水等によ る約1,300戸に抑えることができました。

一般の方でも見学可能ですので、詳細は狩野川資料館HPを御覧ください。


(株)影山鉄工所 アイアンプラネットベースオブ沼津

次に、令和4・5年度の当局事業の「夏休み自由研究体験講座」に参加・協力してい ただいた沼津市の(株)影山鉄工所さんを訪問しました。

(株)影山鉄工所は、人材確保の課題を解決するため、令和3年にHR・ブランディ ング部を設置し、鉄工所の3Kのイメージを払拭し、ものづくりの魅力を積極的に発 信することで、採用応募者数を大幅に増やしています。

また、社外へのPRには、InstagramやTik Tok等のSNSをフル活用したり、併設している溶接体験工房「アイアンプラネットベースオブ沼津」で実際に溶接体験してもらうことで、モノづくりの楽しさや魅力を様々な方法で発信しています。

このような取組を進める中で、地域の企業の魅力を地域の小学生とその保護 者に知ってもらうために当局が主催する「夏休み自由研究体験講座」事業の趣 旨に賛同していただき、初年度から事業に参加・協力いただいています。

この事業を実施した結果、参加者の企業の認知度・イメージの向上という対外的な効果に加え、社内的にも社員のモチベーション向上にもつながるという効 果があったというお話を聞くことができました。

https://kageyama-co.jp/

                                          (担当:須田)

東部地域の自主防災組織役員などを対象とした「風水害対応イメージTEN」を開催しました


令和5年12月13日に富士宮市・富士市の自主防災組織役員や地域防災指導員を対象に、災害発生時にどのように対 応したらよいかを具体的に考える図上訓練「風水害対応イメージTEN」の出前講座を開催しました。

近年、風水害の多発化・激甚化による大きな被害が相次ぎ、 県民の皆さんの風水害に対する防災意識が高まっている中、 令和2年に東部地域局が開発した「風水害対応イメージTEN」 を通して、台風や大雨時に自主防災組織の役員が取るべき行 動を時系列でイメージトレーニングしていただきました。

2月28日に三島市で、すでに開催した富士宮市・富士市を 除く管内12市町を対象に開催する予定です。

                                     (担当:河村)

交通誘導係員研修を行いました


令和5年11月28日に東部方面本部の交通誘導係員研修を実施しました。交通誘導係員は、大規模地震が発生したと きに東名足柄SA(下り)に進出し、県本部・東部方面本部(※)からの道路情報を収集・整理し、県外からの応援部隊に対 し緊急輸送ルート及び通行可能区間の情報を提供する役割を担います。 本研修では、実際に足柄SAへ行き、拠点の開 設と情報伝達訓練を実施しました。

災害発生時に円滑な活動ができるように、今後も研修や訓練を実施します。

(※)被災状況の把握や市町への支援などの司令塔的役割を果たす。

                          (担当:鈴木)