私的逸品 #8 海洋堂のソフビフィギュア『太陽の塔』

本当に気に入った私的逸品の第8弾。今回の逸品は海洋堂のソフビ製フィギュア、『太陽の塔』です。私は『太陽の塔』が好きです。なんとも言葉では言い表せない生命力というかエネルギーみたいなものを感じます。

製作は緻密な造形で有名な海洋堂。1/350スケールの塗装済み完成品です。高さは約20cmほどで1/350のスケールから考えると実物がどれだけ巨大であるかが分かります。造形は非常に良くできており海洋堂の技術の高さが伺えます。表面の細かい凹凸や色のついている部分が一段深くなっているところなど細部まで良く造形されています。

特徴的な上部の『黄金の顔』はメッキパーツが使われおり質感が良く再現されています。本体の接合部もきちんと造形されており構造が興味深いですね。

体の正面の中心？にある『太陽の顔』はキュビズムの要素が感じられます。『太陽の顔』は体に対して正面を向いていますが同時に横顔でもあります。キュビズムでは多方向から見た視点を1つのモチーフの中に入れ込み平面上に表現する手法があります。『太陽の顔』はこの立体の多視点を平面に表現し、そこから再び立体に戻したような造形がされているように思われ非常に興味深いです。

上向きのツノ、赤い稲妻、4つの顔など、とにかく何かエネルギーを感じます。心が疲れているときになんとなく眺めると生命力が回復するようなアイテムです。