高貴なる女王は下々と直接言葉を交わさない
我が家の三毛猫《まる》女王陛下のことである。
寒くなってきた。
日中は日当たりのよいリビングでくつろがれる《まる》陛下だが、夜になるとおフトンが恋しくなられる。
我が家はまずオットが就寝し、少し遅れて私、それを追いかけるようにまる女王が寝室にやってくる。(さらに遅れて、ぐ~るにゃん!とやかましく鳴きながら新参猫《さん》も来、勝手に自分の都合のいい場所でさっさと寝るが、今日は彼の出番はない。)
先日も、私が布団に入りうとうとする直前、まる陛下が音もなく、しかし気配だけは漂