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【通勤電車の詩】重戦車、来る

とにかく突進力がすごい。

毎朝電車を乗り換える駅を降りて、次のホームへ向かう途中に必ずすれ違うおじさんがいる。

歳は還暦を過ぎているだろうか。
毎朝黒っぽい同じ服を着て、同じ手提げ袋をもって、同じ時間に現れる。
彼は人がまばらになった広いホームでも常に同じルートを早足で歩く。
そこに他の人がいようがお構いなしに突進していく。
人をよけるつもりが全くない。

ぼくも誤って彼と肩が触れてしまったことがある。
ぼくはそんなに小柄じゃないけど、見事に吹っ飛ばされてしまった。
翌朝からこのおじさんには近づかないようにしている。

確かに身体がでかい。
若い頃にラグビーでもやっていたのだろうか。
彼は脇目も振らずに自分の道を突き進む。
ゴーイング・オンリー・マイ・ウェイ

あんまり見習いたくないけど。


▼「通勤電車の詩」はこんなふうに生まれました▼


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昭真(shoshin)
「通勤電車の詩」を読んでいただきありがとうございます。 サラリーマンの作家活動を応援していただけたらうれしいです。夢に一歩でも近づけるように頑張りたいです。よろしくお願いします。