奇跡かしら
入院中前髪が伸びてきましたが、切れないので母が買ってきてくれた100均のカチューシャで止めています。
おでこが狭いのでカチューシャが似合わず、鏡を見るたびスラムダンクの三井を思い出しています。
昨日、担当医師である塩ティ先生による診察が行われました。子宮頸管の長さを測る塩ティ先生。
「……あれ。なんかいい感じですよ。4センチくらいある」
!!!
「もうなんか普通の人です」
!!!!
3週間前2.7センチで、2週間前1.8センチで、手術して3センチになって、手術から数日後には2.8センチになっていた私の子宮頸管が今…!
通常3.5から4センチあれば良いと言われているあの子宮頸管が今…!4センチに…?!
(私の人生でこんなに数字を記憶したことない)
嬉しい。めちゃくちゃ嬉しい。塩ティ先生も嬉しそうです。
(ふと…子宮頸管が長くなったのは…先日出た大量の排泄物のせいでは…と思いました)
金曜日にもう一度診察して問題なければ、土曜日に退院できることになりました。
ひゃほーい、ひゃほーい。
妊娠期間はまだまだ長く、何が起こるかもちろんわかりませんが、もしかしたら無事に生まれてきてくれるんじゃないかと確信めいたものが芽生えてきました。
そしてそれは私の意思とかではなく、赤ちゃんの意思なのではと思ったりしました。
この赤ちゃん、思えば仕事もひと段落ついた本当にいいタイミングでやってきてくれて、ものすごいツワリを起こして安静にさせて、お酒もお寿司も一切食べたいと思わせず、
無事に生まれてくるために、私の身体を上手に操作しているのだなと、そんなことを思いました。
担当医に塩ティ先生を選んだのは、可愛いからという理由でしたが、蓋を開けてみたら、可愛いだけでなく優秀で手術の腕前もピカイチでした。
今では全幅の信頼を置いています。
19週に診察にきて子宮頸管の短さが発覚しましたが、もしかしてあと1週早かったら子宮頸管の短さに気づかなかったかもしれないし、1週遅かったら手遅れだったかもしれません。
綱渡りのような一つ一つのラッキーを重ねて、この子は全体をうまく操作して生まれてこようとしているのかもしれない。
多くの方が亡くなった中、とても不謹慎ですが、もしかしたらコロナがあったから、流産に至らず助かった命なのかもしれません。
本来引きこもり体質なのに、仕事の会食で月に25日くらい、いろんな方にお会いする生活をしていたので、コロナによる外出自粛がなければ毎回毎回お誘いを断ることがストレスになっていたでしょうし、
前々から予定されていた遠方への出張へは這っていくか、こちらの都合でお断りしなくてはいけないことに、やはりストレスを溜めていたことでしょう。
コロナの早い段階から、感染を恐れて実家に避難できていたのも良かったのかもしれません。
いろんな要素が絡み合って、少しずつの奇跡が積み重なって、この子は無事に生まれてきてくれるのかもしれないキラキラ。
……たぶん今、なんらかのツボを売りつけられたら買ってしまう心境。。入院生活の長さに、心が疲れているのかな…
これからも赤ちゃんの生まれてこようとしている力を信じて、良き入れ物でいようと思いました。
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