見出し画像

クネビンフレームワークの分類

最近聞くことが多くなったクビネンフレームワークについてざっと解説します。
これらの分類は、ソフトウェア開発においてはタスクやプロジェクトの分類に使われます。

先に結論だけ言うと

単純系「頭を使わなくても手順書見ればできる」
煩雑系「詳しい人が見ればどうすべきか分かる」
複雑系「詳しい人が見てもやってみないと分からん」
混沌系「もう何一つ分からん」
の4分類です


wikiのクビネンフレームワークより引用
https://en.wikipedia.org/wiki/Cynefin_framework

単純系

「誰がどう考えても1つの最適解だけがある」
「最適解を試みるのが最善であり、最適解が発見されたならあとは単純作業である」
というタイプの仕事です。
手順書などに落とし込むことが可能な作業でもあります。
製造業における「手足を動かすタイプの従業員」である「作業者」にやらせるべき作業です。
ギルブレス父が提唱した「すべての作業にはたった1つの最適解がある」が適用可能なジャンルの作業でもあります。

いつ終わるかや作業量は高精度で見積もることができるタイプの仕事でもあります。

複雑系

「詳しい人間が見れば、どうすればいいか分かる」
「アプローチは複数ある。パラメータを考慮し、最善と思われる方法の一つを試して解決すべき」
というタイプの仕事です。

製造業における「頭を動かすタイプの従業員」である「管理者」にやらせるべき作業でもあります。

いつ終わるかや作業量はある程度の精度で見積もることができるタイプの仕事でもあります。

煩雑系

「詳しい人間が見てもどうすべきかは分からない」
「やってみながら考える形で進めてみる」
「作業が進むうちに新たな学習や発見が進行する」
「探索的アプローチでなければ手戻りが大量に発生して効率が悪い」
タイプの仕事です。

アバウトになら、いつ終わるかや作業量の見当をつけることができる。ただし後で見込みが変更になることは十分あり得る。
というタイプの仕事でもあります。

手順書や事前の計画が役に立たないタイプの仕事です。
製造業においてはもっぱら研究職や特別なプロジェクトの人間が担当するべき仕事とされます。

混沌系

もう何一つ分からん。いつ終わるか、どれくらい作業量があるのか分からん。
何をすれば成功するのか。そもそも完成できるのか。それすら分からん。
というタイプの仕事です。

計画を立てるだけ無駄です。
ある程度頑張ってダメなら途中で見切りをつけるのもアリかなというタイプの仕事でもあります。

製造業なら研究所で頑張るか、あるいは大学と連携して任せちゃうんじゃないですかね。

結論

5分で分かった気になれる、クビネンフレームワークの4分類というのが必要になったので作りました。
それ以上の意図はあまりないです。

煩雑系と複雑系の説明が一番大事で、計画を事前に立てたほうが効率が良いのが煩雑系。事前にかっちり計画を立てると手戻り地獄で効率が悪いのが複雑系を覚えていただければ幸いです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?