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紙芝居というメディア

旅する介護福祉士 U^.^U ぎんちゃんの初投稿で〜す。

三月の誕生会で100歳を迎えられたH子さんの足跡を描く人生紙芝居を制作しました。誕生会をゴールに据え、何ヶ月も前から準備を進めてきました。

ぼくがH子さんの誕生から現在までのアウトラインを聞き取って脚本を書き、それを絵の得意な職員が描き、やがて10枚ほどの紙芝居が出来上がりました。

当日はH子さんのご家族もお招きして、最前列のご本人を利用者さんと職員で取り囲み、いよいよお披露目です。

H子さんの人生紙芝居、はじまりはじまり〜

場面に合わせて効果を高めるキーボードの生演奏付きの贅沢な上演会となりました。

関東大震災の翌年、大正13年に七人兄弟の長女として生まれ、貧困と戦争をくぐり抜けてきたH子さんの波瀾万丈の人生ストーリー。

ほぼ同じ時代を生きてきた利用者さんたちの共感の頷き、H子さんの知られざる過去に驚く職員のため息もありました。

100年という歳月を10分ほどで語る人生ストーリーでしたが、観客一人ひとりの脳内スクリーンにドラマのように甦ったのだと思います。

上演後の照れ臭そうなご本人に、他の利用者さんが感想を口々に伝えておられました。紙芝居で人物理解が進み、親しみが深まったのかもしれません。

今回、オリジナルの紙芝居を制作して改めて感じたこと、それは現在の80代90代の方々と紙芝居がとても親和性があるということ。

その世代の方々は、まだテレビが無かった幼い頃に、街頭紙芝居を経験している人が少なくなく、懐かしさを伴って受け入れやすいメディアと思われます。

シンプルに短時間で伝えられて、しかもライブで空気を読みながらアドリブも挟める高齢者向けのメディア、紙芝居。

次は、地域の方々に見て頂き、施設との関係性を引き寄せるような紙芝居を企画してみたいかなあ。

旅する介護福祉士 ぎんちゃん

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