スタートアップのバックオフィスって何してるの?
この記事はM&Aクラウド アドベントカレンダー 2021の20日目の記事です。
こんにちは。M&Aクラウドでコーポレート本部の責任者をしている齋藤です。
今回テーマがテックなので、IT系スタートアップのバックオフィスで働くことの魅力について書きたいと思います。
ここ数年最近スタートアップの調達環境が劇的に改善し、上場を目指すスタートアップは急増していて、各社バックオフィスの人材の必要性が増してきているのですが、スタートアップの会社側とバックオフィス人材の間でそれぞれが考える業務内容の解像度が低かったり、魅力が伝わってないのでは??と思ったので何やっているかとその魅力について書いていきます。
そもそも普段何をしているか?
まじでなんでもやってます笑
多分どのスタートアップのバックオフィスの人に聞いても同じようなことを言われるくらい各社なんでもやっていると思います笑
ただそうはいってもそれではイメージもわかないと思うので普段行っている業務を書き出してみました。(一部抜粋)
毎月行う業務
①経理
・月次決算(仕訳入力及び承認)
・監査法人や税理士とのMTG(会計基準の整備や課税区分の確認)
②総務
・郵送物の手配、発送
・契約書の捺印
・取締役会、株主総会の手配、運営
・新入社員受け入れ準備(備品発注、座席用意、PC設定)
・反社チェック
④労務
・給与計算
・衛生委員会運営
・勤怠確認
⑤財務
・各種振込
・請求書処理
⑥人事
・採用(求人票作成、エージェントマネジメント、ATS管理、日程調整等々)
・評価制度運営
年間スケジュール(一部抜粋)
※いつも直前でバタバタするので今期から年間スケジュールをつくることにしました。毎月やらないがこの月にはやらないといけないことをまとめているところです。
スポットでやること
・新規事業開始時のオペレーション整理
・人事制度のアップデート
・メンバーとの1on1
・年末調整
・ハラスメント研修
・セキュリティ方針アップデート
・(場合によっては)オフィス探し、レイアウト変更(人数増えているスタートアップは地味に大変)
・...etc
それ以外にもたくさんありますが、主に上場に向けて内部統制を整理したり、落ちているボールを拾い続けています。
スタートアップに入って感じた衝撃と魅力
そんな日々を送っていますが、監査法人やファンドでしか働いたことが無かったのでM&Aクラウドに入社した時は働き方、働くメンバー等に良い意味で驚きの連続でした。
その中でも最初は衝撃を受けたが入ってよかったな~と感じた魅力が2つ有るので紹介します。
①エンジニア、デザイナー、Pdmと一緒に働けるの超すごい
とにかく日々テクノロジーサイドのメンバーの偉大さに驚かされます!
M&Aクラウドに入る前の僕は何となくIT企業で働くとエンジニアが開発しているんだろうな~くらいしかイメージできていませんでした。
テクノロジーで出来ることの偉大さ、非エンジニアでもテクノロジーを活かせることがたくさんあると日々気づかされています。
また、実際一緒に働いてみるとエンジニアだけではなく、Pdm,デザイナー、エンジニアだけでなく事業部と連携しないとプロダクト開発は出来ないんだということもIT素人だった僕には衝撃でした。
弊社ではハッカソンとして1日各部署のメンバー+エンジニア1名がチームとなり、1日かけてプロダクト開発もしくは各部のDXを進めるイベントがあります。
※ハッカソンをやる度にエンジニアの方ってすごいな~とエンジニアの方へのリスペクトが上がる&自身のITの考え方が進化するのでテックカルチャーを作る上でもハッカソンはとてもおすすめです。
コーポレート本部のメンバーも、実際の業務の課題をエンジニアと一緒にディスカッションし、スラックのワークフローの設定やZapierによる通知設定、JIRAへの連動等々ノーコードツール活用して非エンジニアでも応用の効くDXを考え、企画⇒設計⇒開発⇒リリースといった流れを経験しテクノロジーに触れる機会があります。
今後バックオフィスにおいてもITの知識は必須というのは多くの方が何となくイメージしていることだと思いますが、一体ITのどんな知識をつければ良いのかイメージがつかない人が多いのではないかなと思います。
実際に自分の業務についてエンジニアと一緒に仕事をしてプロダクト開発の流れを体験することでITの何を理解すればいいか、どういう時に使えるか、非エンジニアにできることは何か?の解像度が一気に上がります。
これはバックオフィスのキャリアを積むうえで非常にプラスとなるのでM&Aクラウドに来てよかったな~と感じる瞬間です。
M&Aクラウドのコーポレートでは出来るだけ、マニュアル化をすすめていくこと、DXすること、生産性を上げ、各個人の市場価値をあげることを意識するようにしています。
とはいえマニュアル作成したり、個人が勉強したり考える為には時間の確保が重要です。そんな時大活躍するのがテクノロジーの力です。
M&Aクラウドは全員DXという合言葉を基に様々な部署がDXを意識して業務を行っています。コーポレートもハッカソンで学んだノーコードツール等を活用し、生産性を上げることでアウトプットは減らさないようにしながら考えたりマニュアル作成する時間を確保すべく日々奮闘中です。
②オープン文化による知識の広がりとコーポレート業務への活用
M&Aクラウドは個別案件の情報と労務の情報以外はどんどん開示していくオープンな文化を大事にしています。
スタートアップ界隈で働く人やエンジニアからしたら当たり前だろと思うかもしれませんが、監査法人等でしか働いてこなかった自分からしたらスラックやesa等のオープンコミュニケーション、ナレッジシェア文化が衝撃でした。
今までの会社では社内のコミュニケーションツールはメールや電話がほとんどですべて相対コミュニケーションだったので、皆が見ているスラックで仕事のやり取りするのは抵抗が有りました。特にバックオフィスの人はかなり抵抗があるんじゃないかなと思います。
最初はそもそも他の部署の仕事のやり取りが見えても意味ないだろ~なんでみんな見ているところでやり取りするんだろと思っていましたが、やってみるととても合理的なことが分かりました。
1つ目のメリット 喜びが分かち合える
最大のメリットとしてとにかくみんなで喜びを分かち合うことが出来る点です。
社外から自社のプロダクトがほめられた時や目標達成した事等を全員が見ているチャンネルに投稿して全社をあげて称賛する文化が有り、皆でスタンプを押したり、コメントしたりしながら盛り上がる等々一体感を持ったチーム運営ができて良いな~と日々感じています。
これは今までの会社では中々なかったことなので個人的にはすごい気に入っています。
※滑ってもみんなスタンプ押して盛り上げてくれる会社ばかりだと思いますので、皆さん臆せず投稿しましょう笑
そして労務等々秘匿性の高いものについては鍵付きチャンネル等使う等で対応出来るのでご安心ください。
2つ目のメリット 全社で課題発見及び解決
課題が全社に共有され、部署にとらわれず多くのメンバーで課題を解決できる点です。
スタートアップは良い意味でも悪い意味でも常に課題であふれています笑
課題は部署内だけ、最初想定していたチームメンバーだけでは解決できないこともたくさんありますが、他のメンバーの知見を借りたらすぐ解決できるということがたくさんあります。
相対コミュニケーションだと困っているメンバーを見つけるのも難しいですし、助けを求めたとしても、他のメンバーにそれまでの過程を再度説明しないといけません。
一方、スラック等のオープンコミュニケーションであればリアルタイムでそのやりとりを見ることも出来ますし、他のメンバーが議論に途中から参加することもできるので色んなメンバーの知見を活用しながらタイムリーに課題解決に向き合うことが出来ます。
M&Aクラウドでは1 Teamというバリューがあり、1 Teamとなって課題解決ことが推奨されておりオープンコミュニケーションと1 Teamは非常に相性がいいことを実感しています。
※弊社では社内で分からないことや改善すべき事項が有ったらどんな些細なことでも質問&提案できる#業務関連質問及び業務改善というチャンネルを設定し気軽に聞ける体制を整えています。
コーポレート本部としては「全員が安心して結果を出せる環境を整える」というミッションがあり、スラックの何気ないやり取りから非効率になっている点、ルールがないこと、もしくは間違ったルールがあることで働きにくくなっている等の課題を発見することもあるのでオープンコミュニケーションの重要性を日々感じています。
上記のように、大企業やいわゆるファーム、会計事務所等々では中々出来ない経験、働けない職種の方々と働けるのでスタートアップのバックオフィスで働くこともキャリアの選択肢の一つに入れてもらえればなと思います。
そんなM&Aクラウドのコーポレート業務に興味がある方はこちら
次はエンジニアの津崎さんです!
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