Covid-19(新型コロナウイルス)が楽器業界に与えている影響について
2020年から流行が始まったCovid-19(新型コロナウイルス)は多くの人々に影響を及ぼしました。営業時間が制限されたり、休業を余儀なくされたり、はたまた助成金バブルに沸いたり。
今回はコロナウイルスが楽器業界に与えた影響について考えてみます。
率直に言うと、楽器業界の業績は全体でみると伸びているようです。内訳を考えるに、主に伸びているのはエントリークラスのアコースティックギター、ウクレレ、DTM関連用品など。
もともとエレキベースはマーケットが小さいので特筆されないのですが、前述したものと同じようにエントリークラスの価格帯の売上は伸びていると考えて間違いないと思います。
それではGIBの業績はというと、特に大きな変化は感じられません。
実際には業績は着実に伸びているのですが、その要因は単純に事業自体がスタートしたてで、手を動かした分だけ成長する時期だから。コロナの影響ではありません。
ここまでは楽器店と消費者の取引について記述しましたが、それではメーカーの状況はどうなのでしょうか。
工場で生産する楽器については急に生産数をあげることは難しいため、売上が好調だった商材は在庫切れが頻発しました。もっとも、コロナによる売上増がいつまで続くかはわからないので増産の判断は難しいですね。
エントリークラスの楽器を扱う工場や代理店はウハウハ状態ですが、20万円以上の価格帯を扱うメーカーにとっては極めて厳しい状況です。
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