見出し画像

「美味しい」への原点回帰。楽しみながら取り組む健康と環境のこと


オーストラリアでの大規模森林火災から環境問題を考えるようになって、さらにコロナが流行りだしてからは健康に気遣うようになり、両方の意味で特に食べるものに気を付けるようになった。

添加物が多いものは避けているし、調味料はなるべく無添加のもの、野菜なども極力オーガニック製品や地元野菜を選ぶように。

オーガニック野菜は普通の野菜と比べるとどうしても高くなってしまうけど、大変な思いをしながら、安心で安全な野菜を作ってくれる農家さんのためにも、需要が広がるように、有機栽培がもっと一般化するように、少しでも貢献したくて。

無駄なゴミを出さないためにも過剰な包装のものもなるべく選びたくない。直で売ってるものは袋などには入れずそのままレジに持っていって、お会計が終わったら持参した袋に入れる。こないだ下鴨にある「Organic Vege Annex」さんで玉ねぎを買った時、そうして袋を断ったら、店員さんが「少しでも・・・」っていって玉ねぎについていた土を払ってくれた。通うと決めた。

スーパーでも八百屋でも、過剰包装が目につくお店は多い。この間は苺が入ったプラスチックの容器が、さらにラップに巻かれて売られているのを見かけた。容器が開かないようにするためなのかな?何にしても、これは流石に過剰では・・・と思わずにはいられなかった。

いくらパックの回収箱があってリサイクルできるといっても、あくまでリサイクルであって、ゴミがなくなるわけではない。リサイクルの過程にも、CO2の排出などの環境負荷は避けられない。ないほうがずっといい。

私もついついパック詰めになってるものを選んでしまっていたし、直の野菜を買う時もあの巻かれているビニール袋を引きちぎってその中に野菜を入れていた。たった十数分持ち歩くために・・・

これではせっかくエコバックで買い物していても家にビニール袋は溜まっていくし、捨てる時の罪悪感も拭えない。

要らなくない?

家から清潔な袋を持っていけばいい。これ以上、ビニール袋は要らないし、パックだって溜めたくない。

避けられない時はもちろんあるけど、なるべく過剰包装をしていないスーパーや八百屋を選んで買い物をして行こうと思った。

ゴミを捨てるのって、もう結構ストレスだもん。

とは言っても、私がオーガニックの食材を選ぶようになったり、環境に配慮するようになったのはごく最近のこと。なんなら料理だって前まではほとんどしなかったし、するもんかって思ってた。今考えたらなんで??と思うのだけども(笑)

だから少しずつでも、自分で調べて、「ここで買いたい」「これを買いたい」って思えるお店が増えていくのは嬉しい。

確かに何も考えずに物を買っていた時期に比べたら、買い物に制限はできてる。でもその分、オーガニック商品や環境問題に関する知識も増えてる。日に日に知ることが増えて、正直ストレスや不自由さを感じることもある。それでもやっぱり知識が増えることは嬉しいし、自分もそれについて考えたりできることをしたりすることが楽しい。嬉しいから、楽しいから、やる。

最近は、週に1回肉を食べない日もつくっている。

動物が精肉とされるまでの環境や、CO2の排出、森林伐採、水質汚染などでかかる環境負荷、動物に投与される過剰なホルモン剤や抗生物質、健康、もっとたくさんある様々な背景から、そんな日をつくるに至った。

調べたら料理サイトでもインスタでも簡単にヴィーガンレシピって調べられるから、材料がほとんどうちにあった(!)ヴィーガントマトカレーを作ってみた。

材料は豆・トマト・豆乳・カレー粉・人参・玉ねぎ・マッシュルーム。

画像1

いつも食べているようなカレーの味より薄いし、いまいちカレーを食べているような気がしなかったけど、同時にお店で食べてるカレーって一体何が入ってるの?と思ってしまった。ヴィーガンカレーは、素材の味という感じで、舌が喜びそうな味ではなかったけど(残念ながら私の舌では)、でもきっとこれは本来の要らんもんが入ってない「美味しい」ものなんだろうなと思った。自分で作ったものだが。

思い出してみると、うちの母は食にはこだわってくれていたと思う。実家で出ていたソーセージやベーコンは無添加のもので、スーパーとかで売ってるやつよりも味も色も薄かった。ずっとそれが普通だったけど、他の家やお店とかでソーセージやベーコンが出てきた時、うちのよりも美味しい!と思ってしまった覚えがある。特に赤いタコさんウィンナーを初めて食べたときは衝撃だった。でも、うちではそれは1回も出てきたことはない。

健康や環境への配慮から食べるものにも気をつけ始めたけど、そもそも「美味しい」って何だろう?と、疑問に思った。

正直私も市販のポテトチップスやファーストフードもたまには食べるし「美味しい」と感じるけど、自分の味覚が操られているようにも感じてしまう。「美味しい」という感覚を、何かに植え付けられているような、そんな不安感も覚えた。「美味しい」への原点回帰が必要だと感じる。

私は肉が好きだし、チーズは大好物。正直ヴィーガンになるのは難しい。でも環境問題を考える上で、肉を食べないことだけが選択肢ではないと思う。動物が口に運ばれる肉になるまでの過程を少しでも知るだけでも、できることの幅は広がる。私がやっているのは、週に何回かのヴィーガンデイを設けること、肉や乳製品や卵を買う時はできるだけどうやって飼育されてるのか分かる表示のある店で買うこと。そして今、うちに牛乳はないし、ほとんど買わなくなった。豆乳やアーモンドミルクを代わりに買っている。これが一番簡単だった。なぜなら好きだったから。

まだまだ私は「美味しい」への原点回帰の途中だし、環境への配慮も十分ではない。もっと考えることや努力は必要だ。でも、「楽しく続ける」というモットーはずっと持ち続けたい。私の1番の原動力なのだから。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?