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今さら?鋼の錬金術師について 一は全、全は一編

前回に引き続きハガレン記事ですが、今回は"一は全、全は一"というテーマについて。

これもハガレンを代表するテーマの一つですね。私がハガレンで一番好きな言葉がこれで、私の人生の指針にもなってます。

どういう意味か、兄弟は錬金術を本格的に学ぶため、イズミという師匠を持ちます。その師弟関係を結ぶためのテストとして出されたのが

一は全、全は一


この意味がわからなければ弟子にはしないと兄弟は離島へ置き去り。腹が減って死にそうなエドワードは、蟻に食物として食べられているセミを見ながらこう思うのです。

俺も死んだら野性動物の餌になって、分子レベルで分解された後に、この宇宙の一部として漂っていくんだなぁ。

そこでふと理解する、自分が意識を持って人間の形を保って生きているこの状況は、宇宙の大きな分子の流れの一部に過ぎないんだと。

そこで兄弟が見つけた答えとは、

一はオレ、全は世界

というわけです。非常に壮大なテーマになってしまいましたが、私がこの言葉から感じるのは社会と自分がどう関わって行くかという身近なことです。

一が自分なら、全は社会。私も含めてですが、自分が生きている意味とか、生きている実感を感じられないといった答えようのない悩みに陥ってしまう人って多いと思うんです。

そういった気持ちを落ち着けてくれる、良い意味で現実を感じさせてくれる言葉なのではないかなと思います。自分の今生きている世界を受け入れる、突き詰めれば、世の中に自分と無関係なことなんてないんだよ。そういう気持ちがより生きて行くリアリティを与えてくれる、そんなことを教えてくれている気がします。

この話は劇場版鋼の錬金術師 ジャンバラを征く者の大きな一つのテーマとして語られているのですが、またの機会にまとめて書こうと思います。

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