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コラボ作品は対話的コミュニケーション

椎名トキさんの作品に参加させていただきました。

トキさんとこんちゃんの対話から発展し、生まれた作品です。

ある日、「」をイメージしたトキさんの創作映像に、こんちゃんのギターが囁くように優しく寄り添う動画のDMが送られてきました。お二人から「このVに寄せる文章を書いてほしい」というオファーを頂きました。数回繰り返し視聴しているうちに自然と椎名トキという人物像のイメージがわき上がってきました。

」というタイトルに対しての漠然としたイメージを綴るよりも、まだお会いしたことのないトキさん自身を思い浮かべるほうがスムーズに、するすると言葉が降りてきました。書いたものを何度か音読しながら言葉がリズミカルに響くように調整し、トキさんにお渡ししました。ちょっちょさんの深くたおやかなお声で私の文章が優しい雨のごとく映像とギターの音色に降り注ぐのを聴いて、これはまさしく「対話的コミュニケーション」だと思いました。

それぞれがイメージするものから「映像」や「」や「言葉」や「」として形にするとき、そこにはそれぞれの「 物語 」が生まれます。それらはトキさんの掌の上で「 対話 」するようにリンクし合い、彼の作品として新たな形へと変化していきました。

対話のその先に生まれるもの。それは一人で作るよりも遥か遠くへ旅に出た先で巡り合った、想像を越えた「 ストーリー 」。

貴重な体験ができてとても嬉しいです。トキさん、こんちゃん、ちょっちょさん、ありがとうございました。

ぜひ、上に貼ったトキさんの記事内にある作品をご覧頂きたいです。

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私が書いた文章をここに置きます。よろしければ。

さらさらと流れゆくもの それは抗えない自然の営み 
時間は元には戻らない   人の心も同様に


滴る雫は あの頃の幸せな時間を連れてくる
ふわりふわりと蘇る記憶
懐かしい香りと共に 頼りなく揺れる時間軸


地上に落ちた雨粒はやがて消えゆくように
悲しみは 心の奥深く溶けて忘れゆく
だから大丈夫 私は自分にそっと言い聞かせる



ひとときの逃避は 夢のまほろば
雨音は容赦なく イマココにいる現実を私に告げる
優しく あたたかく そして残酷に


なぜ過去に囚われないのかって?
それは新しいギフトを受けとるため
別れがあるから その先にある出逢い
抗えない自然の営みに従って 私はイマココを受け入れる




心に降り注ぐ 色とりどりの雨粒
煌めいて 弾んで きらきらと踊り出す
光の粒たちは 立ち竦む私の背中を そっと後押しする


私はいま何色?
きっと生まれ変わった 透明のピュアな輝き
本当の自分と向き合える 奇跡の色




遠ざかる雨雲 引き寄せ合うふたり
重なる時間軸 ひたひたと満ちてゆく心
それは抗えない自然の営み


辿り着いた安らぎに 心地よく身を委ね

染み入る恵みに 未来の約束を夢に見る
イマココで 眩い光に包まれて
さらさらと遠のく 微かな雨音を聴きながら
穏やかに流れる時間を ゆっくりと紡いでゆこう


読みかけのまま止まっていたページを 優しくめくるのはあなた
私は固く閉ざした心を 軽やかに開いてゆく


『雨』verde



#対話的コミュニケーション   #コラボレーション   #創作   


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