光の始まるところ
光の始まるところ
きっとそれは、始まるものではないのでしょう。
きっとそれは、いつもあるのでしょう。
きっとそれは、一生かかるのでしょう。
私たちの前で
昔からずっとゆらめいている光を
目をあけて
見ることを学ぶには。
それは暗闇の中の
地図の上の
輝く線
それは心の家の中で
燃え続ける炎
あまりにも焼け付くばかりの愛に
歌いださずにはおれない
叫び出さずにはおれない
証しと賛美をもって。
きっとこの日は
夜明けを臨む山になるのでしょう。
きっと私たちは
そちらに顔を向けるのでしょう。
いつもずっとそこにあったものに
顔を向けるのでしょう。
きっと
私たちの目は
ついに開いて
いにしえの昔からそこにあったものに気づき
目がくらむのも嬉しくて
ようやく悟るのでしょう。
きっとこの日
光は始まるのでしょう
私たちの中で。
(ジャン・リチャードソン 中村佐知 私訳)
WHERE THE LIGHT BEGINS
Perhaps it does not begin.
Perhaps it is always.
Perhaps it takes
a lifetime
to open our eyes,
to learn to see
what has forever
shimmered in front of us-
the luminous line
of the map
in the dark
the vigil flame
in the house
of the heart
the love
so searing
we cannot keep
from singing,
from crying out
in testimony
and praise.
Perhaps this day
will be the mountain
over which
the dawn breaks.
Perhaps we
will turn our face
toward it,
toward what has been
always.
Perhaps
our eyes
will finally open
in ancient recognition,
willingly dazzled,
illuminated at last.
Perhaps this day
the light begins
in us.
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