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img2imgを使ってみた【AI art】

前回の記事はこちら↓

前回は複数のAIを通して構図を出してもらい、それを元に上から加筆修正をして二次創作のイラストを完成させました。
今回は、img2imgについて、色々試したので今回も備忘録的に書き残していきます。
詳しい設定の差などを記すのはめんどくさいので本当にざっくり、感想のように書きます。

使ったモデルはtrinartのキャラ+自動調整です。

まずは過去絵から実験。

FE 蒼炎の軌跡(暁の女神)のネサラ

こちらは落書きとして最低限の工程だけを済ませて完成させたもの。線画、バケツ塗りだけやり、影は乗算でアニメ塗りのようにざっくり乗せただけ。肌は塗らないままの状態。

どちらも重ね描きの強さは35%。

前髪が特殊なので認識しきれなかった様子
言ってないのに後ろで髪を結んでくれている
一言も言ってないのにウインクしてきた
たぶんAI産で綺麗なウインクが出るのはレア

指示としてはざっくりした外見の説明と、おまじないのみ。
肌の色は塗っていなかったために白のまま出力され続けた。重ね描きの強さをもう少し上げればまた違ってくるのかもしれない。
この結果を見て、まず驚いたのが、手が大きく崩れていないこと。しかしこれも重ね描きの強さによるものかもしれない。
次に驚いたのが、服の塗りのクオリティ。ただのベタ塗りからめちゃくちゃクオリティが上がっている。しかも単なる凹凸感だけでなく、まんべんなく何かしらの塗りが行われている。
前回の記事でも言ったように、私は服の塗りがとてつもなく苦手なので、img2imgで服の塗りをしてもらうのはかなり有用な使い方なのではないかと思った。


次に、こちらも最低限の工程だけ済ませているイラスト。

FE ifのシャーロッテ

絵チャで遊んでいた時に描いたものである。
指示としては、(一応)版権のタグと容姿について指示を入れた。
そうしてできたものがこちら。

重ね描き30%
青い線画が鉛筆風になっていて好き

いくらガチャを続けても上手くいかないので、ここでクオリティアップが期待できる単語(おまじない)を追加。

重ね描き50%、おまじない有
重ね描き50%、さらにおまじない追加

背景が白いために、これ以上のものは出せそうになかった。重ね描きの強さとおまじないによって出てくるものがたいぶ変わってくると実感。
試してはいないが、img2imgを使う際は最低限背景に色を塗り、水彩ブラシでポンポンと別の色を置くだけでも扱いやすくなるかもしれない。
というかいくら元絵があるとはいえ手が上手い。普通に驚きである。


試した順番は2番目だが、元絵の完成度を段階的に上げた構成にしたいので3番目に載せる。

FE 蒼炎の軌跡のミスト

こちらはフォロワーさんの許可をもらい、全く同じ構図で描いたもの。過去に2番目にいいね数が多いイラストである(1番は前記事に描いたイラスト)。元絵が完成されているものならどうなるのか?と顔周りだけトリミングして実験。
指示としては、版権のタグと容姿、背景(ひまわり)、照明関連について指示を入れた。
重ね描きの強さは全て35%。そうしてできたものがこちら。

グラ○ルっぽい塗り
上手いけどなんか顔が勇ましい
目がゆるふわっぽくて可愛い

元絵より年齢が少し上がった印象。ただ顔をアップにして読み込ませれば良いというわけでもなさそうである。難しい……
右手はさすがに複雑すぎてどれも時空が歪むことになった。ただ、背景のひまわりはディティールが細かくなっているのでこれは活用できそう。このひまわりは素材ペンで済ませたもので、加筆は特にしていなかったのだ。
元絵では背景はキャラとは別のレイヤーにしているので、img2imgで背景だけ仕上げてもらう、という使い方が便利でよさそう。


最後にこちら。

FE 蒼炎の軌跡(暁の女神)のリアーネ

こちらは前回の記事を書く際に描いたイラスト。パッと見の見映えが良かったからか、今までで一番いいね数をもらえた。
完成したイラストで、先程と違い顔は全体に対して小さめである。
指示としては、表情、容姿、背景(森)、照明関連について指示を入れた。おまじないは無し。

重ね描き30%
重ね描き35%
重ね描き40%
重ね描き45%
重ね描き50%
重ね描き55%
重ね描き65%
重ね描き75%
重ね描き85%

ここには載せていないが、65%以上になると別に人間が生え始めた。元絵を無視するラインがここらへんと考えてるいいのかもしれない。
30〜45%までは元絵に近く、50〜65%では絵柄や髪型が変わりつつもまだ名残を感じる。それ以上は別キャラが出てくる……といった印象。
翼もドレスも描き込みが増えていて、「今度からこれ使おう……」と本気で思ったくらいにはすごいと感じた。今後「塗りが分からない問題」はimg2imgを使えばかなり解決できるのかもしれない。

また、あくまで今回載せているのは私が気に入ったものを選びとっている、つまり生成結果の中でも良いものだけである。↑の絵では見られないが、中には手が上手に描けているものもあった。明らかにAI artはこの短期間でも上達している

今現在はNovel AIのクオリティが高いことで話題だが、あちらは絵柄がほぼ固定されている気がするので、ある程度絵を描ける人ならtrinartの方が参考になると思う。特に塗り。めちゃくちゃ参考にできそう。日本語にも対応しているのでとりあえず触ってみたいという方にもオススメだ。

まだ実験が足りないため、具体的にこのくらいの画像(ラフ、線画、バケツ塗りetc……)を用意すればいいとは言えないが、これから時間がある時に実践ついでに試していこうと思っている。

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