【交代】マギロギの蔵書について考える会3

本noteは「著:河嶋陶一朗/冒険企画局、新紀元社」が権利を有する『魔道書大戦RPG マギカロギア』の蔵書に触れるnoteです。

事の起こりは初回のnoteを参照ください。

汎用魔法ばっかりだぞおらー、という感じではありますが、それは私が乱数表の中にまだ汎用魔法の力領域までしか入れられてないからです。
ランダム、とは名ばかりでまだ経歴とか遺失とか出てくる可能性がないのはご了承ください。手作業してるので……。

使い道が限られそうな蔵書の後にこれまた使い道の限られそうな……というか限られる蔵書が来てしまいました。
今までで一番短いnoteになってしまいそうですが、なんとか文字数を稼いでみようと思います。



【交代】について

【交代】
分類:汎用・呪文魔法
効果:代表と立会人を入れ替える。

メリット

・サポート型魔法使いが代表に立つ時間を減らせる。
・猟鬼のデメリットケアに役立つ可能性がある。
・集団戦の際、鎖を無視できる可能性がある
・敗北宣言をした方が良い場面で無理を通すことができる可能性がある。

デメリット

・所持者が魔法戦に立つ必要がない場合は腐る。
・所持者が魔法戦にめちゃくちゃ強い場合も腐る。


詳細な話

詳細な効果は書いてませんがだいたい効果に書いてあるとおりです。許して。
自分が代表の時、自分の立会人と代表を交代する。ただそれだけの蔵書といってしまえばそれだけの蔵書。でも侮れない……かも。

メリットの数とデメリットの数が釣り合ってない! という感じですが実際にこんな感じです。
使い道が限られるからといって弱い蔵書ではないよ、ということですね。腐りやすさだけはどうにもなりませんが……。


一番わかりやすいメリットとしては「サポート型が代表に立たざるを得なくなった場合に逃げの一手として打てる」ことでしょう。
発動できるタイミングがやや遅いものの、調査をしたことによって襲撃を受けてしまったり、
「このサイクルで仕留めておかないといけないんだけど、もう魔法戦得意な人たちは魔法戦しちゃってどうしよう」ということで魔法戦を挑みにいかなきゃならない、みたいな状況だったり、
予知判定できたのがサポート型だけだったんだけど~!? みたいな状況で活躍します。

サポート型(特にドラマシーン型)って初手調査することも多いので、初手に襲撃されることもよくあります。その時の保険としてもっておくのはありでしょう。予知判定が得意になる天涯なんかも保険に持っててもいいかもしれません(天涯は割と戦闘型を兼ねてる場合もありますが)。
ただ、襲撃されてるってことはたいてい後攻であるってことなのでそこはよく考えて。【権杖】持ちに【交代】したらいいのかもしれない。

猟鬼のデメリットケアも多分できます。ちょっとGMと要相談かもしれませんが。
想定されるのは「猟鬼は既に行動済みなんだけど、書籍卿出てきたから魔法戦挑まなきゃいけない」みたいな状況。
こういうときは【交代】持ちが魔法戦を挑みにいって、【交代】して、「ほら猟鬼戦いましたよ!」って言い張る形になります。
あと逆に猟鬼が【交代】持って書籍卿に挑んで、「やっべしくじった! あとよろしく!」と【交代】して他の仲間に任せるとかもありかもしれません。「挑むのは挑みましたよ?」みたいに言い張ってデメリットを消す、という使い方。手番はもったいない気はしますが、魔力事故を起こしてる場合には有用かもしれません。

ただ、猟鬼の在り方的にどうなの? とはなるので(特に後者)、GMが嫌がったら素直にデメリットを受け取りましょう。大丈夫、死にはしませ……いや死ぬかもしれませんが、消滅はしません。アンカーがギリギリ? ……頑張りましょう。
前者も前者で「実際挑んだのは【交代】持ちだよね?」って言われたら素直に諦めるか(仲良しで許される、という絶対的な信頼関係があるのであれば)リアル言いくるめを頑張ってみましょう。

とまあこんな風に猟鬼デメリットケアに関してできるできないはGMの判断によるところもあると思うので、できれば採用前にGMさんにお尋ねください。
そうしなかった場合に起きた不利益を私は補填できませんので……。

メリットみっつめ、「鎖を無視できる可能性がある」。
これに関しては確実にできると思ってるんですけどやっぱりGMさんに確認してください。
一見どういうこと? という感じですが、

1,集団戦において一番の火力が出るアタッカーが出る
2,ラウンド終了して鎖に縛られ、【交代】持ちが代表に出る
3,なんとか耐えて【交代】を使い、火力アタッカーを代表にする(この時、おそらく鎖を無視できる
(おまけ,あとは【交代】持ちが元型変化なりなんなりすれば良いかと思われます)

集団戦に使用できない、鎖を無視できない、という文言がない以上理論上は可能かと思います。

というか読み方と処理順によっては「【交代】使って代表交代したら鎖を【交代】先に押し付けることもできるんじゃないか?」という解釈もできます。
ちょっとずるい気がしますが、処理順としては
ラウンド終了時処理開始→【交代】使用→代表が入れ替わる→ラウンド終了時処理が終わり代表が鎖に縛られる(このときに縛られるのは【交代】先の代表)→次ラウンドの代表が出る→次ラウンド開始
という形になりますかね。

が、やっぱりといいますかなんといいますか、GMによってめちゃくちゃ裁定が分かれそうなのでやっぱり採用前に聞いてください
私がGMするときならどちらか(これらは両立しないので)の解釈も採用すると思いますが、PLさんからそれはちょっと……という意見が出たりしたら後者は採用しないかも。前者はいけると思いたいのでそういう処理にします。たぶん。おそらく。きっと。メイビー。……自信無くなってきたな。

よっつめのメリットはめちゃくちゃわかりやすいですね。
相手先攻、分科会が後攻という形で、相手もこちらも魔力がやばい! しかも相手は魔弾とか呪砲とか持ってる!
という負け濃厚の時に【交代】を使うことによって代表を入れ替え、無理矢理勝ちに持っていく、という形です。
これをやれてしまうので【交代】は強い。負けイベント前提で組んだ襲撃に対処されたりしてGMが泣いたりもします。

あとはメリットの項には書きませんでしたが、演出(RP)には激強かもしれません。
上記のよっつめのメリットにかかってきますが、ピンチのときに「……あとは、任せた!」「任された!」とかやれますし、
圧倒的優勢のときにこれを師匠立場的なPCが弟子立場的なPCに使って「あとはとどめだよ、やってごらん」「私にできますでしょうか」「大丈夫、君は僕の弟子なんだから」とかもやれますし、
あと多分蔵書枠は足りないんですが【立会人召喚】で呼んだ追加魔法使いに戦わせるとかそういうこともできます。
最後に関しては蔵書枠も立会人枠も余裕もあんまりないと思いますが。

ただ腐る。本当に腐る。デメリットがこれ(と、ややコストが重いかもしれない……が、全なので問題ないかなと思ってデメリットに入れてません)に尽きます。
必要な時になくて、必要じゃないときにある。そういう蔵書(偏見)。
その腐りやすい蔵書に蔵書枠を一つ使うかどうか、がこの蔵書を組み込むときの一番の論点でしょうか。
支援型なら腐りにくく、尚且つ手番キツめのシナリオなら持ってて損はなさそう。
蔵書枠に余裕が出て、尚且つシナリオが厳しくなりだす第五階梯くらいのアタッカーならちょっと考えてもいいかもしれない。

あとは少人数卓でもありかもしれません。
分科会の総合耐久力(魔力やプロット数)が減る関係上、個人個人の魔力がきつくなりがちなので、そのあたりのケアとして。
コストが全なので少人数卓だと溢れがちな魔素のポケットにもしやすく【手当】を行いやすいというのも地味なポイントかもしれません。
これ自体は全魔素蔵書全体に言えることですが、【支援】や【動揺】なんかはちょっと【手当】に使うのためらったりしがちですからね。……いやこれは私だけかも。

あとはGMさんの裁定(特に集団戦周り)を聞いて臨機応変柔軟にやっていければベストです。

あとやっぱり(?)エネミーが持つとめちゃくちゃ悪さをします。具体的には混血主義者ですね。
【上書】なりなんなり、他にも変身合体を使ってめちゃくちゃしたあとに【交代】してあとは後ろから【悪戯】【地雷】等を打つだけでめちゃくちゃヘイトが溜まりそう。
PLさんに「逃げるな卑怯者ォ!!」と言わせられたらしめたものです。あとで存分に殴らせてあげてください。

ちなみに【交代】される側は拒否権を持ちません。特技の判定もないので抵抗判定もできません。なので指名されたら出てください。
とはいえ、実際に「やだ!」って言ってるPLさんのPCを指名して【交代】を使うとその後のセッションや人間関係に絶対悪影響を及ぼすので、PC同士はともかくPLさんには許可を取りましょう。
PC同士もできれば気の置けない仲同士でやるとか、結局折れちゃうとか、妥協点を見つけて仲良くやっていけると一番いいですね。


終わりに

もっと字数少なくなるかなと思ったのですが案外なんとかなりました。
「GMによって裁定異なると思うので聞いてくれ!!」という文言だけでかなりの文字数を稼いだ気がします。
それくらい単純且つ不明瞭な蔵書ですが、同時に「テキストが単純な魔法は強い」も両立している魔法だと思います。某カードゲームかな?

では本日はこのあたりで。
よきセッションの一助となれば幸いです。

ライセンス表記

(C)冒険企画局/新紀元社/河嶋陶一朗 「魔道書大戦RPGマギカロギア」

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