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献血大好き人間だった Rh- AB型の私のこと。

 そういえば、まだこの話書いてなかったと思うので、今日はこの話について書いてみようと思います。

 私の血液型は「Rh- AB」です。
 
 血液型といって最初に思い出すのは占いにもよく出る、「ABO式」です。
 これは、赤血球の表面にある抗原がA型か、B型かで分類をしていくもの。

 Wikipediaの引用で恐縮ですが、概要としては下記の話になります。

赤血球による血液型の分類法の一種。1900年から1910年ごろにかけて発見された分類法で、最初の血液型分類である。
A型は赤血球表面にA抗原を発現する遺伝子(= A型転移酵素をコードする遺伝子)を持っており、血漿中にB抗原に対する抗体が形成される。
B型は赤血球表面にB抗原を発現する遺伝子(= B型転移酵素をコードする遺伝子)を持っており、血漿中にA抗原に対する抗体が形成される。
O型はどちらの遺伝子も持っておらず、赤血球表面にA/B抗原はない。血漿中にA抗原、B抗原それぞれに対する抗体が形成される。
AB型は赤血球表面に両方の抗原(A抗原およびB抗原)を発現する遺伝子を持っており、血漿中の抗体形成はない。
Hh式血液型は1932年に発見され、ABO式血液型の元になるH物質(=フコース)が抗原。これがない場合(h型)はボンベイ型になり、A型やB型の遺伝子を持っていてもA抗原やB抗原が赤血球に結合できなくなる。

 この「ABO式」以外でもう一つ有名な分類方法として存在するのが「Rh式」です。

赤血球膜の抗原による分類法。1940年ごろから明らかにされた。現在は40種以上の抗原が発見されている。 そのうち主要なものはC対c・D対d・E対eの3対6種類の因子で、その中でも特に強い反応をするD抗原の有無についての情報を陽性・陰性として表示することが最も多い。すなわち、Rh+(D抗原陽性)とRh-(D抗原陰性)である。
(中略)
Rh-型の人にRh+型の血液を輸血すると、血液の凝集、溶血などのショックを起こす可能性がある。Rh-型の女性がRh+型の胎児を妊娠することが2回以上になると病気・流産の原因となることがある。日本人の99.5%はRh+である。 一般的には、上記の「ABO式」と 「Rh式」を組み合わせて、管理し、輸血などに利用しているそうです。

 一般的には、上記の「ABO式」と 「Rh式」を組み合わせて、管理し、輸血などに利用しているそうです。
 また、特殊な血液型(稀血)であると判明された場合は、赤十字社のコンピュータに情報が登録され、管理されます。

 私の「Rh- AB型」は、日本人だと 2000人に一人という稀度です。
 稀ではありますが、それでもまだ人数がいるので、輸血でどうにかなるレベル。
 ボンベイ型(ABO式のO型の亜種/ ゲーム「428」でネタになってた)やバーディーバー(Rh式のD抗原はあるが、Cもしくはc抗原とEもしくはe抗原が存在しない/ かなり前にテレビ番組で取り上げられてた)になると、万が一のために自分の血液を凍結しておかなければならないことになるので、本当に洒落になりません。
 そこからすると、私の血液型の稀度は話の種になるくらいにはかわいいものだと思っています。

 一応レアな血液型であることが判明したのは私が赤ちゃんの時。
 「この子が大人になる頃には、医学技術は発達しているはずなので、心配はありませんよ」などと、先生が母親に諭すように話をしたそう。母親は「うちの娘の血液型はちょっと大変なんだ」と思ったらしいです(笑)。
 何かあった時のために、と、物心ついた時から言い聞かされていたのですが、こんな風に話をされていました。

 「あなたの血液型は、珍しい方になるのだけど、健康にしてさえいれば問題はない。だから、自分以外の同じ血液型の人に分けてあげられるように、健康でいようね」

 稀な方であれば、健康でさえいられれば、何かがあった時には、その分誰かを助けることができます。
 献血の頻度が多いと、何かがあった時には、逆に助けてもらえる確率も上がるとのことです。
 まさに「情けは人の為ならず」になるのでしょうか。

 だから、私と母親の間では「献血は命綱」でもあったのです。
 ……そんな感じだったので、献血ができる年齢になったところで、私の献血生活は始まりました。
 と書くようなほど大げさなものでもなかったのですけど。
 献血は、それさえできれば、お菓子食べ放題飲み放題。
 センターによっては、ネイルサロンがあったり、占いをしてくれたりなど、様々に特典もあるようです。(さすがに沖縄にはなかったけど)
 人のためにもなって、自分にとってもいろいろリターンがあるなんて、なんてお得なの!と本気で思ってた私は、それはもう通いました(笑)。

 とはいえ、貧血ではないものの、血の比重が足りなかった私。
 通常の全献血をしようとすると、比重の足りなさでお断りされることが多かったのです。
 せいぜいが200ml。
 けれど、200mlの血液の需要はあまりありません。

 というのも、一般的に、輸血に必要な血液の量は800ml。
 献血自体は200mlからもできるのですが、そうすると輸血時には200mlのを4人分獲得しなければならず、輸血をする方のリスクが高まってしまうのだそうです。
 このため、全献血の場合、400mlの量をお願いしているのですね。(献血車は、400ml献血のみでしょうか)

 献血はしたい。でも比重など、量の関係でお断りされる率が多くなってきた。
 さぁどうするか。

 そこで、もう一つの選択肢。「成分献血」です。
 成分献血は、血小板や血漿などの特定の成分だけを採血し、赤血球は体内に戻すという方法。
 献血の時間が全献血に比べて倍かかるのですが、体の負担も軽く、再献血までの期間も短く、何より血の比重の既定値も全献血よりしきい値が低いのです。
 比重が足りない私にはまさにうってつけの献血方法!

 詳しい説明はこちらをどうぞ。

 そんなところから、それはもう何度も何度も献血に行きました。
 たぶん、50回は行ったと思います。
 (両腕には、注射針の痕がかなりあって(笑)、看護師さんに「何かなさってたんですか?!」って必ず聞かれたりとか。献血回数を言うとかなり驚かれます)

 成分献血が主だったのですが、時に輸血の呼び出しをくらって、2、3度ほど献血センターに足を運んだこともあります。
 (1月3日に輸血呼び出し食らって献血し、その足でゲーセンに行ってDDRしたらめまい起こして倒れかけたのも今では良い思い出です:笑)

 本当はもっと行きたかったのですが、35歳の時に「今後の献血をお断り」される事態となり、献血生活を引退することになりました。

 理由は、「C型肝炎だった痕」が血液の中に発見されたこと。
 そんなものになった記憶などないのに、そういう痕跡が血液中にあったのだそうです。

 ……おそらく、理由は、33歳の時の「適応障害」だと思います。
 部署異動し、完全にメンタルがやられてしまい。安定剤やら鎮痛剤やらをやたら処方されたため、身体(主に肝臓)が壊れてしまっていたのでしょう。
 薬の服用中はもちろん献血には行かなかった(行けなかった)のですが、服用しなくなってから1〜2年経過して「やっと献血できる?!」と喜んでセンターに行ったら、そんな診断。

 もちろん、輸血を受ける患者さんのリスクを考えたら、献血できないのは納得なので、何も言うことができません。
 でも、本当はもっと献血したかったなぁ。

 とはいえ、今、不妊治療でものすごい量の投薬をしているので……献血はあの時引退していて正解だったのかもしれませんけれど。
 
 そして、今。
 先日そっと書かせてもらった流産の話の中で少し触れた「Rh式血液型不適合妊娠」を。

 私が赤ちゃんの頃、母親が先生から話をされた内容は、まさにこのことについてだったようです。
 実際、私が流産手術を受ける際には、この話をしました。
 そして、その対応である、「抗D人免疫グロブリン」の注射もしています。
 (何かがあって病院へ運ばれた時は、この話も医師にする必要があるとの注意も受けています)

 関連サイトはこちら。

 ちなみに、この不適合妊娠についての処置をされると、このサイトの説明と同じ事が書かれた小冊子が配布されます。
 この血液製剤も人の血漿から作られているそうなので、私がかつて献血した血漿も使われてたりするのかな?なんて思ってみたり。

 そう、今は医学が発達していて、心配はありません。
 私、この時代に生まれてなかったら子供生むとか以前に、多分生きることができてなかったんだろうなーとかも思います。

 子供生むのももっと大変だったんじゃないだろうか。
 今も不妊治療中ではありますが、きっともっと色々大変だったんだろうなと。

 (流産も、自然流産だったら本当に洒落にならなかったので、同じ流産になるなら流産手術の流れになるようにと、お腹の子は私のことをきっと考えてくれてたんだろうなと思うのです)

 だから、色々恵まれているなと思います。


 ……と、なんか色々散らかってしまっているのですが、それはそれとして。

 血液型については、知っておいた方が良いと思います。
 私のようなちょっぴりレアな血液型である可能性だってないとは言えませんし。

 そして、レアでない場合は、たくさんの人達があなたの血を欲しがってます。マジです。

 献血キャンペーンがやたら行われてるのって、多分献血する人が少ないからだと思うのです。

 献血するためには健康のハードルが結構高くなるので、振るい落とされることももちろんありますけど。
 でも、たくさんの人達が来てくれなければ、母数が少ないので実際に輸血などで利用できる血がとにかく少なくなってしまうのです。
 少ないということは、もし自分の大切な人に血が必要になった時に、提供してもらえないということ。
 それはあまりにも悲しいことです。
 そういう時のために、だなんて言い方はよくはないけれど。
 でも、「自分の血が誰かの役になってる」って、ちょっと誇らしい気持ちになりません?

 時に、お断りされちゃうことはあるのですけど、それはそれとしても。一度試してみませんか?
 いいですよ、献血センター。
 私、今も献血できる身体だったら、全国の献血センターめぐりしたいくらい、献血センターには魅力的なものがたくさんあるんですからー。

興味持たれた方は、こちらをどうぞ。全国の献血センターを見ることができますぜ。

 下心ありありでもいいじゃないですか。
 あなたの血が健康だったら、自分もホクホク、輸血される方々もにっこにこになるのですから。

 ……って、最後は何の勧誘って感じになってますが、綺麗にまとめないことにしているので、散らかしまくる形で今回はこの辺で終わろうと思います。

 あと、血液型のネタ(特に稀血)は自分事でものすごーく興味があるので、Wikipediaをとっかかりにしつつも、面白そうな本とか調べておこうと思ってます。

 そんなわけで、また何か書きますね!

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