イエス・キリスト「Jesus Christ」偉人File02

イエス・キリスト「汝、敵を愛せ…」
いつか医療系心理学の観点から、イエスさまを解釈する動画を出すときのために、今回はイエスさまを紹介しておきます。

■ナレーション:rando

イエス・キリスト
ユダヤの町(イスラエル)ベツレヘム
紀元前4年ごろ~30年ごろ

今のこの地球上には、196の国があります。
そしてそれぞれの国が、どのようなお国柄をしているのかは、その国の祝日を見れば分ります。

例えば日本のカレンダーを見れば、仏教や日本神話に関する祝日が並んでいますし、アメリカのカレンダーを見れば、キリスト教関係の祝日がズラーッと並んでいます。

アメリカの祝日を見れば、アメリカや白人社会の人びとにとって、キリスト教がとてつもなく重要であることを実感するのです。
このことは、
「アメリカという国家は、キリスト教を土台にして成り立っている」
という言い方さえ出来てしまいます。

そんなイエスの人生は、およそ34年間…
そして、キリスト教の信者は、世界中に約20億人もいます。
ですが彼が教えを説く活動をしていたのは、たった3年ほどだったといいます。

つまり、わずか3年ほどの活動をしただけで、アメリカなどの白人社会の土台を築くレベルで、世界中にとんでもなく大きな影響を与えてしまったのが、イエス・キリストだ、と言えそうです。

では、そんなイエス様とは、どんな人物だったのでしょうか?

~メインタイトル~
汝、敵を愛せ…

聖書はイエスの生涯を、次のようにつたえています。
「エルサレムの南、ベツレヘムの馬小屋で、天使のおつげによって妊娠したマリア様が、処女のまま1人の子を生んだ」
この男の子こそ、のちにキリスト教をひらき、多くの苦しむ人びとに、すくいの手をさしのべたイエスです。
彼が生まれた日とされている12月25日は、二千年以上たった今もなおクリスマスとして、世界中でお祝いされています。そして今後もクリスマスのお祝いは、続いていくことでしょう。

さて、イエスという名前は、当時のユダヤ人のあいだでは、よく付けられていたありふれた名前であったようです。
彼は大工の家に生まれ、7人兄弟の長男でした。
弟が4人、妹が2人いました。
父のヨセフから大工の仕事をまなびながら育ったといいます。

そして彼は、幼いころからユダヤ教を学び、とても信仰深かくて、12歳のときにはすでに、祭司たちと立法について語り合っていたほどです。
そして父がこの世を去ってから、大工となって一家を支えていました。

当時、どこにでもいる普通の大工さんであったイエス…

彼が突如として、救世主として人々の前にその姿を現すのは、それから13年後のことでした。

西暦28年ごろ、イエスは、洗礼者ヨハネの洗礼をうけて身をきよめ、神の教えをさずかり、40日ものあいだ荒野で断食を行います。
その後、弟子とともに神の国の教えを解いて歩くようになります。

新約聖書のなかにある4人の弟子たちが書き残した福音書には、イエスは、数々の奇跡を起こしたと記されてます。

湖で嵐を沈めた奇跡。5つのパンと2匹の魚で、5千人の空腹を満たした奇跡。そして、病を癒した奇跡などです。
イエスは、足の不自由のものを歩かせたり、目の見えない者の目を見えるようにしたり、さらには死人をも蘇らせている、とされています。

そんな数々の奇跡を目の当たりにした人びとは、イエスの教えに耳を傾けるようになります。

イエスが生きていた時代は、その国はひどく荒れていて、紛争や混乱の真っ只中にありました。
イエスは、そのような危機的状況のなかに姿を現し、救いの教えを説いていたのでした。

そして当時、イエスの時代では、病人や傷害を抱えるケガ人は、ケガレた存在だとして忌み嫌われていました。
なので病人や障害者は、神殿に入ることさえ許されていませんでした。

ですがイエスは、自ら進んでケガレた者たちがいる地域に出かけていき、彼らの罪を清めて、多くの奇跡を起こし、傷病者の体を治してまわるのです。

また、当時、人びとから税金をとっていた徴税人も嫌われており、当時の人々にとって、徴税人は社会的に低い立場にある罪深い人びとでした。

イエスは、そんな罪深いとされる人々のところにも出かけていき、一緒に食事をすることがありました。
そんな行動を批判する人々に、イエスはこう言いました。

「医者を必要としているのは病人です。私がここに来たのは、正しい人を招くためではなく、罪人を招くためなのです」

イエスは、
「罪人こそ、救われるべきだ」
という愛の教えを解いていたのです。

ですがそれとは裏腹に、当時のユダヤ教の祭司たちは、重い病や体に傷害を持つケガレた者たちを、排除することだけを考えている傾向がありました。

そのため、イエスがケガレた者たちの苦しみを救っていることを、ユダヤ教の祭司たちは忌み嫌い、イエスに目を付けるようになります。

するとある日、ユダヤ教の祭司たちは、イエスを殺そうと企みます。
そして古い考えをもつローマの人びともまた、イエスの教えにひどく反発します。

その後、周知のとおり、イスカリオテのユダによって居場所は密告されてしまい、イエスは捕まり、ムチをうたれることとなります。

それは当時のローマ人が考えた、もっとも苦痛を与えることのできる残酷やり方でした。

ユダがイエスを裏切った背景には、色々と言われているようですが、一般的にはこのようなものです。

「ユダは、イエスに政治的な力を持ってほしかった。ユダは、たとえイエスがローマ人に捕まっても、また今までのように奇跡を起こしてくれる。そしてローマ人に立ち向かう救世主となってくれる。彼はそう考えて、イエスを密告した」
と…
ですが、ユダが考えているような奇跡など起こりませんでした。
裁判にかけられ、鞭を打たれるイエスを見てユダは罪悪感のあまり自殺をしてしまいます。

そして、イエスはゴルゴダの丘で十字架にかけられて、処刑されるのですが、そのとき、イエスは言いました。
「父よ、彼らをお許しください。彼らは自分がなにをしているのか、わからないのです」
するとそこにいた者が言いました。
「見ろ、あの人はこんな時でもお前らのために祈っているぞ」

その処刑後、イエスは3日目に生きかえり、再び弟子たちのまえに姿をあらわす、という奇跡を起こします。
復活したイエスは天に昇っていったとされています。

その後、人びとは、長い時間をかけて
「もしかするとあの人は、本物だったのかも知れない」
と思うようになっていきます。
そして人びとは、イエスの教えを忘れないように語りつぎ、キリスト教は世界中に広まっていきます。

もしもイエス様がいなければ、また、もしもあのときイエス様が3年のあいだ、教えをといて回っていなければ、もしかすると、いまのアメリカやヨーロッパ諸国はまったく別の社会を築いていたのかも知れませんし、クリスマスもなかったのかも分からないのです。

さて、ここでいくつか、イエス様の言葉に耳を傾けてみましょう…

・人生は短く、苦しみは絶えません。花のように咲いては、しおれ、影のように移ろい、永らえることはありません。

・愛は寛容であり、愛は情け深い。また、ねたむことをしない。愛は高ぶらない、誇らない、無作法をしない、自分の利益を求めない、いらだたない、恨みをいだかない。不義を喜ばないで、真理を喜ぶ。そして、すべてを忍び、すべてを信じ、すべてを望み、すべてを耐える。

・信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残ります。その中で最も大いなるものは、愛です。

・心を入れ替えて子どものようにならなければ、決して天の国に入ることはできません。自分を低くして、この子どものようになれる人が、天の国でいちばん偉いのです。

・自分の宝を地上にたくわえるのはやめなさい。そこでは虫とさびで、きずものとなり、盗人が穴をあけて盗みます。自分の宝は、天にたくわえなさい。そこでは、虫もさびもつかず、盗人が穴をあけて盗むこともありません。あなたの宝のあるところに、あなたの心もあるからです。

・いつも与えなさい。そうすれば、人々はあなた方に与えてくれるでしょう。

・見てもらおうとして、人の前で善行しないように注意しなさい。さもないと、あなたがたの天の父のもとで報いをいただけないことになる。

・惜しんでわずかに種を蒔く者は、わずかに刈り取ることしかできません。惜しまず豊かに種を蒔く者は、豊かに刈り取ることができます。

・人を裁いてはいけません。そうすれば、あなたがたも裁かれることがない。人を罪びとだと決めつけてはいけません。そうすれば、あなたがたも罪人だと決められることがない。赦しなさい。そうすれば、あなたがたも赦される。与えなさい。そうすれば、あなたがたにも与えられる。

・心の貧しい人びとは幸いです。天の国は、その人たちのものです。

・人や、その友のために命を捨てる、これより大いなる愛はありません。

・自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい。

・右の頬をうつものがいれば、左の頬もむけなさい。

・汝、敵を愛せ…

さて、みなさまは、イエス様のこのような言葉を、どのように思われますでしょうか?

偉人ファイル:02
こちらが、イエス・キリストの年表です。

今回はここまでとなりますが、今回の動画はいかがでしたでしょうか?

もしよろしければ、チャンネル登録をしていただけますと今後の制作活動のはげみとなります。
ちゃんと歯を磨いてから寝ましょうね。

~完~

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