令和3年2月の報告
令和3年2月の報告を行う。先日FANBOXにて、こちらでは月次報告を行わず一本化すると書いたが、いろいろ考えた結果、こちらでは無料部分かつ「単発課金型」の報告記事を載せようと考えた。会計報告以外の部分だけ読みたいという需要が結構あるのではないかと考えたためだ。
そのため、従来通りこちらでも月次報告記事を掲載する。
主な出来事
1.本体制の構築
試しに会計報告を含めた部分を有料制にして、その部分まで含めた月次報告を行おうと決めた。noteの有料システムと組み合わせて、無料部分と有料部分を作ろうと考えている。課金についてはメインをこちらで、サブをnoteにしようと考えた。というのは、なかなか同人誌の頒布が出来ないなかで、もとより本協会の作品をお求めくださっていた方に別の形のアプローチをしたいと考えており、そのかたちの模索のひとつとして考えた。
別の形のアプローチとは、書き手のオカワダアキナ氏がツイートしていた「その書き手のサブスクリプションサービスとかあったら面白いよね」という趣旨のものに近い。そのため、FANBOXのプランに入っていただいた方には、下記の対価を希望制で行えることとしている。
・ひざのうらはやお作品のうち、1000円以下の頒価をもつ既刊を半期ごとに1部請求する権利(上半期、下半期で分ける)
・ひざのうらはやお作品の当該年度における新刊から1部を請求する権利
本プランは年額で1800円となるため、どちらにおいてもあまり有利なものではないが、本プランの趣旨は「本協会の会計報告をリアルタイムで閲覧する権利」であるため、致し方ないものととらえていただければ幸いである。
2.「取材費」の可視化および資本費化
上記に連動して、今まで単なる営業費として計算していた「取材執筆費」を「原稿にかかる間接費」として原価計算に含めることにした。実際、原稿の執筆のために喫茶店等に寄ったり、創作のネタを開発するために書籍やゲームを購入する行為はれっきとした「原稿執筆行為」に他ならないため、今回から原価に算入しようと考えた。ゲームの購入費を含めるのか?というツッコミもあるだろうが、ひざのうらはやおの創造の源泉はむしろゲームが中心であるし、ぼくは課金を中心としたゲームを行わないことから、原価計算に含めることが十分に可能であると判断した。これで何ができるかといえば、月ごとで原稿の管理が可能になること、そして「原稿ができない期間」が長引いたり、「たくさん印刷できる(≒たくさん頒布する宛てがある)」作品を出さなければ原価が高止まりしてしまうため、それを可能な限り防ごうというちからが働くことを期待できる。つまりはハードルを上げたということである。
つまり、今まで以上に頒布を原価ベースで行っていく以上、営業費をまかなう部分がある方が持続的に活動が可能であるため、本プランのようなサブスクリプションプランをもう少し出していければと考えている。
3.「しん・まんまるびより(ぷらす)」の完成および納品
参加している「Text-Revolutions Extra 2」(以下、「当該テキレボ」とする)に限定で頒布する予定の新刊を受領した。上記に従って費用を配賦すると頒価を超えてしまうので、頒価を原価として残りについては仮勘定に留め置く措置をとった。本来は広報費用として資産処理をしようとは思わなかったのだが、上記のような事情があるため、あえて資産処理することとした。ただし当該テキレボのみの頒布で、注文が少なければ「わくわくおもちくんパック」とうの廉価パック販売に入れ込んだりするなどの処置を取ろうと考えている。実際、当該作品はひざのうらはやおの考え方を知る上では非常にてにとりやすい読み物であるので、ひざのうらはやおの入門として十分な機能を果たせていると考える。できれば捨てないで読んで欲しいと思う。
原稿の進捗など
・「雨」8000字弱。全体スケールを40000字程度に修正。
下手したら50000字近くになるかもしれない。ボリュームが読めなくなってきた。一人称が「おれ」なのは「猫実」以来だが、「おれ」だと余計なことを語るくせがあり、この辺をどう削っていくかの戦いになりそう。賞には出さないが「猫コン」「琥珀」とならべる予定で同一のテーマを含むものなので、ひざのうらはやおのメインフレームに近い小説になることは明らかなので初稿が完成したら下読みの依頼もかけたい。
・「現石」イラスト募集。全体スケールの確定を急ぐ。
・「航煙」進捗ほぼなし。
主要作(鼠街の活劇)の描出がうまくいかない。文体として躍動感のあるものはそぐわないのかもしれない。
その他告知など
3月は2つイベントがある。
ひとつめは、7日に行われる「そこの路地入ったとこ文庫」である。
詳細記事
https://note.com/sokoroji_kyoto/n/ncd645d521a6a
こちらに以下の作品を委託している。
「煤煙~浦安八景~」 500円
本協会で最も頒布数のある作品で、ひざのうらはやおの代表作でもある。故郷の千葉県浦安市をいびつにかたどった工業都市「浦安」を舞台に繰り広げられる悲喜こもごもを収録した短編集だ。自分でいうのもなんだが非常によみやすく、またお求めやすい作品に仕上がっていると思われる。ひざのうらはやおが初めてというかたにおすすめ。
「平成バッドエンド」 1,000円
休止前最後の作品。純文学中編小説集。ひざのうらはやお不朽の代表作である純文学小説「猫にコンドーム」を中心とした、平成に捧げるレクイエムを詰め込んだ作品集。純文学を感じたい方におすすめ。
「ジーク・ヨコハマ」 1,000円
ヨコハマカオスアンソロジー。そう標榜するに足る一作。ヨコハマについての小説を書く、以外はなにもない制約の中で、6人のヨコハマ戦士たちが出した答えと、それに至るまでの座談会を収録。実はこの座談会が大半を占めるという昔ながらの同人誌でもある。ヨコハマを知っていても知らなくてもおすすめ。なお、参加者の中には当該イベントに参加するひともいるようである。だれとはいわないが、さがしてみよう。ヒントは「ぽ」というひらがなである。
もうひとつは、「Text-Revolutions Extra 2」である。関東地方の中規模文芸同人イベントしてもはや定評になりつつある「テキレボ」がインターネットでのみの開催、それも2回目という、これまたひとつのムーブメントを巻き起こしている、アツいイベントである。特設の販売用ページから参加サークル(300以上!)の各作品を自由に検索することが出来、しかもいくつでも選んで購入することが出来る。まさにインターネット上に通販サイトが突然出来上がったような塩梅である。
非常に多くの作品が入り乱れているので、ジャンルごとに検索出来たり、サークル名で検索出来たりといろいろな工夫が施されている。手数料も低廉であり、現時点でも購入が出来て、21日まで購入と購入作品の変更が可能である。
ちなみに、本協会の作品を探すには、「ごうがふかいな」で検索するとよい。
これがその結果である。
こちらではイベント限定頒布物であるエッセイ集「しん・まんまるびより(ぷらす)」や同人活動復帰第一作である純文学小説「震える真珠」など、ぼくがつい最近まで全力を賭して取り組んでいた作品も並んでいるので、ぜひいちど覗いてみていただきたい。
おすしを~~~~~よこせ!!!!!!!!おすしをよこせ!!!!!!!よこせ~~~~~~!!!!!!!おすしを~~~~~~~~~!!!!!!!!!!よこせ~~~~!