82 のこりのはなし

 このすべからくなんの役にも立たない「はなし」たちも、欠番を含めても80を超える数になった。ゴールの100まであと20を切っている。

 しかし、ぼくはこのゴールが見えてからというのが実は難関だったりするのだ。少なくない数のゲームをラストボス寸前でやめてしまった実績があるし、全体の8割くらいが一番小説をエタらせる(エタる:未完状態のまま完結しないこと。エターナルとかけているとかいないとか)モチベーションの高い時期だ。つまり、終わりが見えているとそこまでの道筋が見えてしまって、「もういいか」となってしまうのである。必然的に達成度が高いものを後回しにしてしまう癖もある。そういうわけで、全体の8割くらいにさしかかるときが一番達成しにくくなるという奇妙な悪癖がぼくにはある。これは終わりを見たくない、といういわゆるラスボス症候群のようなものではない(たしか大学の先輩にこんな感じのことを研究していた人がいたような)。むしろその逆で、どう見ても終わりの内容がほぼほぼ確定してしまっているときにぼくはそこから先を進まないのだ。「どう考えてもその終わりが見えているのにわざわざ労力をかけてそれを見に行くか?」とぼくの中の効率厨的な存在がこれみよがしに声をかけてくるのである。こうなってしまうと完走は困難である。逆に言えば、最後まで終わりが見えにくいものや、いくつかのそれなりの終わり方が考えられるものはむしろ完走しやすい。そのうちのどれかであるということを確認しようというモチベーションが働くからだ。だから、RPGのラストボス手前のセーブポイントが一番の鬼門で、そこから先、本当のラストバトルでゲームオーバーになってしまうと次をやる確率は大きく下がる。ボスが誰かわかってしまえば、その先にある未来もおおよそ見当がついてしまう。とくにRPGは最近のものはおいておいて、一昔前のものとなるとわかりやすいシナリオが非常に多い。それでいくつものゲームをぼくは途中で放棄した。

 また、ゲームのはなしになると、ぼくはクリアをすると興味が一瞬でなくなってしまうという悪癖も同時に存在する。俗にいうクリアラーというスタイルだ。だから例えば最近のポケモン、特に今回はシールドを買ってやってみたのだが、主人公「すなこ」がチャンピオンになってからというもの完全にやる気を失ってしまい以降全く手を付けていない。もっともこれは別の理由もあるのだが、今作はどうやらクリア後も何らかのシナリオがあるらしいと知った。それでも手が伸びないというか、だったらクリア前に全部配置しといてくれ、と思うくらいには、ゲームクリア後のデータに手を伸ばしたくならない自分がいる。どういう心理だか未だによくわからない。

 というわけで、のこりにこそ本腰を入れるべきだと思う今日この頃なのだ。実際前半は毎日のように更新されていたこれらのはなしも、最近では月に2、3本というスローペースで、このままだと復帰までに100に到達しない可能性すらあり得る。たかが100、されど100だし、さらにいえば自分に課された制約をこなせないほど恥ずかしいものはない。なので、少なくともこれと「〇」だけはどうにか復帰までに間に合わせたいものだとも思っている。

おすしを~~~~~よこせ!!!!!!!!おすしをよこせ!!!!!!!よこせ~~~~~~!!!!!!!おすしを~~~~~~~~~!!!!!!!!!!よこせ~~~~!