理科準備室の片付けをする

こんにちは。SKです。

年末は引継。
3月まで特別支援担任です。
復帰訓練ぶりの職場は職員の平均年齢が低下しており爽やかすぎてついていけるか不安です。
若いって眩しいっ。

理科準備室が散らかってました。
書き込んだままの透明半球。
カビだらけの駒込ピペットと電解質水溶液が入ったビーカー。
使えなくなっちゃうよ。
タダじゃないんだよなぁ。

私が配属された中学校の理科準備室はどこもある程度整理整頓されていましたが、それでも「どこに何がある」とか「何がいくつある」とかパッとは把握しきれませんでした。
一年経って把握できるくらい。
本校の理科準備室は過去一整理整頓できていないところでしたが、休職明けてさらに磨きがかかってました。
もう一人の理科教員は授業は素晴らしいですがどうも、「洗う」と「元に戻す」のが苦手なようで。
「捨てる」が得意な私はじゃんじゃか片付けていました。

そこで考えてみました。
理想の理科準備室ってどういうところだろう。
そのためにまずは本校理科準備室の現状を挙げてみました。

①重点設備、導入必須器具がない
昨年赴任してきて「は?」でした。
例えば私の学校だと衝突実験の器具がありません。
力学台車も数が足りません。
薬品さえも予備がない。
なぜないのか。
理振でも備品でも購入してもらえるはずなのに要望を出していないからです。

②器具の置き場に統一性がない
豆電球が繰出ルーペの中に紛れている。
電圧計は理科室、電流計は準備室にある。
至る所にサイズのちがうゴム栓や滑車が置いてある。
本校理科準備室は初見殺しでした。
あるのかどうかさえわからない中探す時間がもったいない。
非効率ここに極まれり。

③やりっぱなし
準備室に大きな机があるんですが、仕事納めの時点でプリント、消耗品、私物の上に観察記録が残っている透明半球がどどどーんと置いてある。
側には駒込ピペットの中までカビの生えた電解質水溶液が放置されている。
器具は放置すると劣化が進んで使えなくなるんですよね。
そればかりか次使う一年後まで放置されることもあります。

④捨てる場所が管理しにくい
購入していた割れ物入れが無くなっていました。
割れ物ごとそのまま捨てたとか。
代わりに割れ物と金属と燃えるものが一緒に入ってるプラスチックのゴミ箱がありました。
捨てるときどうするのかまで考えないと捨てれなくなりませんか。
その最たる例が溜まりに溜まった廃液。
せめてラベリングしておいてくれ。

⑤配置教員の質
私は私のコントロールでどうとうでもなりますが、もう一人の準備室の使い方についてこればかりはどうしようもないですね。
(年上には指摘できる私ですが年下には気を遣っています。笑)

以上の①〜⑤の現状をふまえると、理想の理科準備室の要素を次のように考えました。
❶教科書掲載の実験器具が揃っている
❷実験ごとに器具がまとめて置いてある
❸準備と片付けがスムーズに行える
❹ゴミ分別の管理を行なっている
❺ルールの共有やバリアフリー化ができている

で、せっかくなので来年からは特別支援担任の傍、理科準備室をこの理想に近づけるために次のことを実行しようと思います。

❶について
理振や備品、理科消耗品の購入申請は理科教員の業務の一つです。
申請しても即購入にはならない理振や備品は特に、引継するされる際には必ずお互いに確認する必要があります。
記録スペースをつくっておきます。
消耗品は「気づき→注文書作成→事務職員へ提出」の時短化が必要だと思うので、注文書はある程度印刷して準備室のワークスペースに備えておきます。

❷について
ガラス管付ゴム栓や試験管、プロペラモーターなど幅広く活躍する器具はそれぞれで数を揃えておきます。
(要するに使い回しをしないということです。)
復帰訓練中にガラス管付ゴム栓を30個つくりました。
リトマス試験紙や塩化コバルト紙、その他全ての液体試薬を小分け、ラベリングしました。
予備がなかった試験管や不足の薬品などは年度末の余った備品費で購入可能であれば購入していただけるよう交渉済みです。
(注文書まで作成済。)
あとは学校中から空き箱を集めて実験セットとして器具をぶち込んで終わりです。

❸について
まずは洗い場です。
無造作に置いてあるものを捨て、洗い物を乾かせる場所の確保をします。
続いてブラシ、洗剤の設置。
そして「洗う」の後に「乾かす」と「運ぶ」が両立できる容器を大小1つずつ備えます。
システマティックな洗い場って素敵。
次に大きな机。
私物とわからないものはまとめ、片付けてもらうようにメールしとこう。
透明半球とビーカー、駒込ピペットは片付けますとメールしとこう。
大きな机が空いたらマスキングテープで区分けします。
「1年」「2年」「3年」「作業」と分け、器具やプリントは各学年のスペースに置くようにする。
作業スペースは先ほどの消耗品注文書、ペン、電子天秤、薬包紙を備えようか。

❹について
まずは現状のゴミ分別からやります。
そして燃えるゴミ、ガラス、ビン、缶、金属、廃電池、廃液の入れ物を表記しよう。
廃液のラベリングができるようあらかじめ容器にはラベルを貼っておこう。
ゴミや廃液の回収のタイミングは事務職員の方々に確認しこちらも表記しておく。

❺について
どこに何を保管するかすべての棚にラベルや貼り紙を使って表記します。
明記してあることが大切。
なんならイラスト付きで。
その他❶〜❹のそれぞれがバリアフリーそのものでしょう。

というわけで、年明け本日の業務の見通しがたちました。笑
あまりこだわりすぎずぼちぼちやっていこうと思います!
それでは!

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