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さりげなく風のように

昨年の12月から使っているこのカメラ、買ってほんとうに良かったと思っている。
カメラ好きな人であれば絶対に選ばないであろう一般向けのコンデジだが、自分にとっては、撮りたいものを撮りたいように撮れる最高のカメラだ。
今まで使っていた広角オンリーのカメラに、撮りたいものを如何に制限されていたか実感している。
そもそも何故ズーム付きのコンデジを買ったのか?
それは森山大道さんの撮影中の様子を収めた動画を見て、「ああ、あんな風に撮るのが理想だな」と常々漠然と思っていたからだ。
いかにも撮ってますという体ではなく、まるで身体とカメラが一体化したように、さりげなくパッパパッパと自然体で撮っているのがいいなと思ったのだ。
先ごろ炎上した某メーカーPVの撮り手のように、「こんなに苦労しながら頑張って撮っています」という自己主張のない、風のような❝軽やかさ❞が粋なのである。
森山さんの撮り方は、まさに❝肉眼レフ❞を体現した名人芸だと思う。
街撮りスナップは、撮り手が目立ってはいけないのだ。
さりげなく黒子のように撮るのが良い。

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