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写真とは未知の認知への変換

「ゲシュタルト崩壊」という言葉がある。
見知ったものが全体性を失いバラバラになって意味がわからなくなることである。
ゲシュタルトとは、まとまりを持った「姿形」のことであり、それに伴う認知のこと。
人間は、通常ものを見たときに一瞬にしてその姿形を認知している。
この認知があるので、日常は日常として捉えられているのだが、このゲシュタルトが崩壊したときに非日常が生じる。
つまり日常の中の非日常とはゲシュタルト崩壊が起きている状態のことである。
優れた写真には、ゲシュタルトを崩壊させ新たな認知を獲得させるチカラがある。

「写真は、写されたものが大切なのではない。それが写真になった時どのように見えるかが重要なのだ。」(by ゲイリー・ウィノグランド)
それは既知の認知から未知の認知への変換のことである。

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