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イクメンの時代~男性の育児休業

男性のあなた、育児休業を取得したことはありますか?

私の場合、1989年に某企業に就職し、1992年に結婚、1994年に第一子を授かりました。男性も含めた育児休業が制度化された『育児休業等に関する法律』が施行されたのが1992年4月なので、育児休業を取ろうと思えば取れたはずですが、男性が育児休業を申請したいと言い出せるような雰囲気は、当時の社内には全くありませんでした。妻は里帰り出産だったので、「生まれた」との連絡を受け、確か年休の一部を使って、2~3日ほど我が子の顔を見に帰ったくらい。周囲のほとんどがそんな状況でした。

2020年度の男性育児休業取得率は12.65%だそうです。先ほどの私の経験からすれば、「結構高くなったなぁ」という印象ですが、欧米諸国と比べればまだまだで、もっと普及させたいところです。

今年の4月からは育児・介護休業法が改正されていて、原則分割ができなかった育休を2回に分けて取得できるようになり、『産後パパ育休』という制度が新設され、最長は2歳までで、今よりも自由な取得期間に変わっています。一方、雇用する側の企業においては、2020年10月からは育休取得を働きかけることが義務化されており、従業員1000人超の企業では育休取得状況の公表も義務化されています。

男性の育児休業取得のメリットとしては、夫婦関係そのものや、妻のキャリアロスの短縮、企業への帰属意識の向上、仕事の意欲も高まるなど。また子どもにとっても、自己肯定感や学力の向上につながる、などとも言われています。そして、『2021年卒マイナビ大学生のライフスタイル調査』では、男子学生の5割以上が「育児休業を取って積極的に子育てしたい」と。

私たちの世代は「男は仕事、女は家庭」といった性別役割分担の意識が根強く残っていましたが、時代とともに意識の面でもかなり変わってきているようです。冒頭に紹介した我が家の第一子も、子どもを授かる年齢となり、育児休業を取得するのは当然のように言っています。

私自身はやっていませんので、あまり偉そうなことは言えないのですが、子どもの育ちにとって男性の育児参加は絶対に必要です。話が飛躍するかもしれませんが、『こうのとりのゆりかご』の事例を検証していても、男性の姿がほとんど見えないことが問題だと考えてきました。妊娠や出産、その後の育児、子育てと当事者である男性が、積極的に一貫して関わることが、子どもの幸せに必ずや通じる、そう確信しています。

我が子も含め、周囲の人達に積極的に推奨するようにしていきたいと思います。

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