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再会

昨日は私の事務所にとても嬉しい来訪がありました。その方はイギリス在住の薬剤師さん。とはいっても、熊本のご出身で、2年半ほど前にある講演会でお会いし、終わった後に一緒に食事をとりました。当時は、直後に渡英して薬剤師としての仕事を始める時期で、激励の言葉をかけさせてもらったことを覚えていました。

その方のお母様から突然、事務所に電話が入り「今は熊本に戻って来ているので、少しでも会えないだろうか」とのこと。2年半前の出来事を思い出すのにそれほど時間もかからず、どうしておられるのか気にもなったので、外出先から急ぎ事務所に戻りました。

当時と同じように、お母様とご一緒に事務所に入って来られましたが、記憶がより鮮明になり、タイムスリップしたような感覚を覚えました。早速、この3年間のイギリスでのことを伺うと、それは大変な時期を英国で過ごされています。

まずは、渡英した直後に新型コロナウイルス感染症が確認され急拡大。ロックダウンも経験することに。英国のEUからの離脱や、ここにきてのロシアのウクライナへの侵攻等々、「気の休まるときはあったのだろうか」と、その日々を想いました。渡英して以来初めてという今回の帰国も、直前にウクライナ侵攻が勃発し、予定していた航空便がキャンセル。なんとか別便を確保して帰って来られたとのこと。もちろんワクチン接種を済ませ、PCR検査も何度も受け、帰国してから3日間は隔離生活も送られたそうです。

薬剤師を目指したのは、幼い頃に薬の副作用で生死をさまようような経験をしたことがきっかけとのこと。そしてご家族の影響もあり、海外で仕事をすることに関心を持ち、色んな方からのアドバイスも得ながら現在に至っっておられます。これからの目標を訪ねたら、まずは現在勤めている薬局のレベルアップを図り、将来的には自分で薬局を持ちたいと語られました。

イギリスで激動の時代を過ごす中、さまざまな経験を積まれて、確実に成長された様子を垣間見るひととき。おこがましいのは承知の上で、親のような感覚で、嬉しくもあり、少し心配でもあり。でも目標に向かって頑張ってほしいと色んな気持ちが交錯しました。

事務所を開いてやがて1年が経過しようとしています。多くの方に訪れていただきました。長引くコロナ禍ではありますが、これからもこの事務所で色んなことを語り合い、刺激を与え合えるような場にしていければと思っています。常に扉を開けて待っています。(笑)

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