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地域の力みなぎる~龍田プレイパーク

『プレイパーク(冒険遊び場)』をご存知ですか?
最近はあまり聞かれなくなりましたが、住宅街などでよく見かける行政や宅地開発業者が整備した公園とは異なり、地域の自然や空間そのものを公園として活用するものです。野山や竹林を切り開いたものや、河川敷等の空地、神社の境内を活用したものがあるなど、地域の特色に応じた多様なプレイパークが数多く存在していました。

今日訪れた『龍田プレイパーク』もその一つ。中学校グランドの裏山を切り開き、ターザンロープ等のアスレチック施設を整備し、ステージやパン焼き窯、炊事場、囲炉裏なども設置されていました。そのステージを使って、恒例の『身近な森の音楽会』が開催されることを知り、久しぶりに訪れてみることに。

コロナ禍でも無観客、オンライン配信等で中断することなく開催を続けてきたとのこと。
これまでは、びっくりするくらい著名な歌手や演奏家を招いたこともありましたが、今日は小中学生を中心とした地元の人たちが主役です。ここは、小中学校ともに一つずつのいわゆる『一小一中』と呼ばれる地域で、基本的に同級生が9年間変わらず過ごすことになることから、保護者も含めてとてもまとまりのよい地域だと感じていました。(2016年には龍田西小学校が分離新設校として開校しています)
2014年の白川水害の際は、広範囲にわたり浸水被害を受けることになりましたが、救命救助活動から復旧復興に至るまで、地域コミュニティーの力が遺憾なく発揮された地域です。

冒頭に紹介した各地に設けられたプレイパークは、整備だけでなく維持管理も地域住民の手で行われる必要があることから、継続性が大きな課題で、数年経って使われなくなってしまったものもたくさんあります。ところが、久しぶりに訪れた龍田プレイパークは以前のまま。現在も多くの子どもたちに利用されているようで、地域の力は変わっていないのだと思いました。
子どもたちの演奏する音楽が一面に響き渡り、新たなエネルギーが注入されたようでもありました。

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