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悩める君へ

突然ですがあなたの長所はなんですか?
短所は?
それを踏まえて、自己の能力を開発するにあたり、
長所を伸ばしますか?
それとも短所を補いますか?

何が長所で何が短所なのか、まずは自分を客観的に分析・評価することから始めたいものですが、これが意外に難しい。自分では長所と思い込んでいたことでも、何かをきっかけに自信を失えば迷い、「長所と思い込んでいたことが、実は短所ではなかったのか」と思い始める。そんな経験はありませんか?

時には自分を見つめ直すのは大事だと思うのですが、それで自己否定してしまったら元も子もありません。迷ったら、信頼できる第三者の意見を求めながら、あらためて『自分のポートフォリオ』を作ってみるのもいいのかもしれませんね。迷った挙げ句に、元の自己評価に戻ることがほとんどのようです。それが分かっていたとしても、自分を見つめ直す時間は必要だと思います。

私は、短所を克服しようと努力することは嫌いではありません。コツコツと地道な努力を積み重ねることで、できなかったことができるようになり、わからなかったことが少しでも理解できるようになれば、それは無常の喜びとなります。私にとっては精神修養か鍛練の機会となっているのだとも思いますが、あくまでも自分自身のことであり、自己満足に過ぎない場合もあるでしょう。

例えば「経営者として業績を伸ばしたい」「社会に貢献したい」「人に役立つことをしたい」「社会に変化を及ぼしたい」場合には、そのために能力を開発しようと短所を改善したところで、あまり進歩はないのかもしれません。長所を伸ばす方が、誰でもができないことを成し遂げる可能性は高くなる。そこにチャレンジした方が、確かに成果は上がるのかもしれません。

そのチャレンジの達成が難しければ難しいほど、自分の長所をこれでもかというくらいまで磨き続ける必要があります。決して、すぐに諦めてはいけない。その際は、短所を改善しようと苦手なことをコツコツ努力することが、ここでは生きてくるのかもしれませんね。

地道な努力を続けることができる、これって、もしかしたら長所なのかもしれません。どこかの著名な能力開発コンサルタントが「短所を改善したところで普通になるだけ。長所を伸ばしなさい」と力説していました。しかし、「短所と思えるものにも向き合うことで思わぬ成果が上がることがある。長所が短所に変わり、その逆もある」—それが私の持論です。そのことを伝えていきたいですね。

自分では同じところをグルグルと周っているだけのようにも思えても、自己と向き合い試行錯誤を重ねていれば、いつかは抜け出すことができるのかもしれません。
「長所も短所も、どちらも自分」—私はどちらも大切にしたいと思います。

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